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思いがつなげた、 12年目のビーチクリーン【前編】

2021.7.14

思いがつなげた、 12年目のビーチクリーン【前編】

2月のとある晴れた日。沖縄県南部・糸満市にあるビーチではそろいの青いジャージやTシャツを着た高校生が、ビーチクリーンをしていました。ビーチクリーンとは文字通り「ビーチを掃除すること」。

「美しい」と言われる沖縄の海ですが、管理されていないビーチをよく見てみると、たくさんのゴミが落ちていることに気づきます。ペットボトルや家庭ゴミ、漁に使われるであろう道具やさまざまなもの。この日は沖縄県立沖縄水産高等学校の生徒と先生、琉球ガラス村のスタッフが1時間ほどビーチを掃除すると、あっという間に200kgを超えるゴミが集まりました。

生徒たちは地元の海をきれいにしようと、和気あいあいと、でも真剣にゴミ拾いに励みます。環境への意識が高まっている今でこそよく耳にする「ビーチクリーン」ですが、沖縄水産高校とフェリシモが一緒になってビーチクリーンをするようになったのは、実はもう12年も前のことなのです。

「海基金」のはじめの一歩は、サンゴを使った商品開発から

沖縄の美しい海が好きで、何年も通いシュノーケリングを楽しんできたフェリシモのスタッフの中島未愛(みちか)は、毎年海に潜る中でサンゴが白化していくなどその変化を感じるなかで「フェリシモ」として、沖縄の海のためにできることがないか考えていました。

そこで思いついたのが沖縄のきれいな海を守ために活動する「沖縄サンゴ基金」を立ち上げること。商品の売り上げの一部を基金として沖縄のサンゴや海の保全活動に活用するためです。

では、基金を立ち上げるにあたり、その思いが届き、共感してもらえるような商品はいったいどんなものが良いだろう……中島は沖縄へあしげく通いました。

その頃、沖縄水産高校と琉球ガラス村では、地元を中心にビーチクリーン活動を行っていました。たくさんのゴミを拾っていると「風化サンゴ」も一緒に持ち帰ってきてしまいます。

風化サンゴとは、サンゴ礁が波に破壊され、長い年月をかけて化石化してビーチに打ち上げられたもの。そこで、フェリシモと琉球ガラス村で、このサンゴを使った商品が作れないかと考えたのです。

風化サンゴの粉末 風化サンゴの粉末

琉球ガラス村の川上英宏さんは、フェリシモと川上さんの思いを繋いでくれたビクトリー陶器の横山光男さんと一緒に商品開発をスタート。

もちろん、すぐに完成!とはいかず、ガラスとサンゴを融合させるために失敗と試行錯誤の連続でした。ようやく原料の段階から粉体にして混ぜることでガラスの中にサンゴを溶け込ませることに成功。

そうやって沖縄サンゴ基金の第一弾商品としてガラスリングと一輪挿しになるガラスベースが完成したのです。それぞれ7つのバリエーションは「渚」「静かの海」などの名前がつけられ、沖縄の海の多彩な表情を伝えてくれる美しいものでした。

沖縄の美しい海を支えるサンゴ礁を守るために、フェリシモは2010年に「海基金(旧沖縄サンゴ基金)」を開始。2018年4月からは「未来のたからものサンゴの森基金」と一緒になり、活動を広げていきます。

みなさまから支援していただいた基金額は合計7,779,846円(2019年4月現在)となりました。サンゴ礁の再生に取り組むNPO主催によるサンゴの植え付けや、ビーチクリーン活動、海洋環境学習に活用されています。

後編ではビーチクリーン活動を一緒に行っている沖縄水産高校の先生たちにインタビューを行いました。

やってみよう

「海基金」付きの商品を購入して、ビーチクリーン活動を支援しよう!

profile

川上英宏さん

RGC株式会社 琉球ガラス村 取締役 営業本部長
フェリシモと沖縄をつないだひと。
ビーチクリーン活動のはじまるきっかけをつくったひと。

profile

横山光男さん

ビクトリー陶器有限会社
フェリシモと沖縄をつないだひと。

profile

中島未愛

フェリシモ商品プランナー。2010年に「沖縄サンゴ基金」を立ち上げ、沖縄のサンゴとガラスを使用した商品開発を行ったひと。

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