2023.1.10
「きる」って楽しい、おもしろい。そんな気持ちをみなさんと共有したくて考えたmore felissimo「きる」号の巻頭特集の裏側を、編集担当がお話しします。
more felissimo 編集部M
フェリシモのファッションカタログ制作担当。現在は「シロップ.」「IEDIT」に携わっています。おしゃれは好きだけど、同じようなアイテムばかり買ってしまうのが最近の悩み。
真夏に制作が始まったmore felissimo「きる」号が、2022年末についに完成しました。
巻頭特集「お題で着てみた! コーデであそぼ」はご覧いただけましたか?
まだの方は、ぜひ誌面でご覧ください!
今回のmore felissimoのテーマが「きる」だと聞いて、「ファッションってやっぱり楽しい、おもしろい」という気持ちをみなさんと共有したいと思いました。
とはいえ、服選びは毎日のこと。
手持ちのどの服もピンと来ない、着ようと思ってた服が洗濯中、そもそもおしゃれする気力がないなど、どうしてもコーディネートが決まらず、迷ってしまう朝もありますよね。
私はそんなとき、とりあえず何かテーマを決めるようにしています。例えば、
「夜友だちと中華食べに行くから、中華っぽい格好!」
「この前映画で見たアメリカの男の子っぽい格好!」
「今日は疲れてるからとにかく心地いい格好!」など。
そうするとイメージがふくらんで、「チャイナジャケット着て、ボトムスも同じような色にしてなんちゃってカンフースーツにしよう」と合わせるものが決まったり、「パーマを強めに出してくるくるヘアーっぽくしよう」とヘアメイクが決まったり、「持ってる中でいちばんふわふわのカーデを着よう」とその日の自分に合ったものが選べたり、いいことがいろいろ。
このメソッド(というほどのものではありませんが……)を特集にしたら、楽しくおもしろい、日々の服選びのヒントが提案できるかも?
そんな思いつきから、この企画はスタートしました。
デザイナーさん、スタイリストさんと打ち合わせすると、アイデアが続々。
「洋食屋」をイメージした赤いギンガムチェックの服を使ったコーデや、俳句や詩からインスピレーションを得たコーデ、先生や客室乗務員、探偵など職業をお題になど、ページ数の関係で実現できなかったものも。
着用しているものの多くはフェリシモの商品です。
ブランドの垣根を超えてスタイリングしていただいたので、お持ちのアイテムや気になっていたアイテムの新しい可能性に気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
全部素敵で選べないけれど、個人的に特に好きな3つのコーディネートをご紹介します!
→コーディネイトに使ったアイテムはこちら
イギリスといえば! チェックを組み合わせたスタイリング。
イエローとグリーンを中心に色数を絞っているので、柄アイテムばっかりでもまとまった印象に見えるんですね。
カーディガンのインに着ているのはなんとパジャマのトップス。イギリスのデザイナー、モリスの柄です。
くるくるのヘアと、ほっこりした素材を合わせたちょっとだけ野暮ったい感じが、かわいいおばあさんを思わせます。
頭から足先までピンクのワントーンコーデ。
カーディガンは上の「イギリスのおばあさん」で使ったものの別カラーです。
全体的にひらひら、ふわふわの素材感で、質感までフラミンゴになりきっています。
オレンジのアームウォーマーはくちばしのよう(モデルさんのポージングも素晴らしい!)。
ピンクのリップもアクセントになっていてかわいいですよね。
モヤモヤ、むしゃくしゃ、やってられない気分のときは、無理に機嫌よくいようとしなくてもいいよねという気持ちを込めたコーディネート。
持ってる服の組み合わせでグレられるだけグレる提案です。
片足ずつ違うブーツを履くことでも反抗期が表現されています。(笑)
ライターさんが考えてくださった「コーデであそぼ!」というタイトルが届いた時、まさに伝えたいのはこういうことだ、と思いました。
トレンド、TPO、似合うかどうか、年齢や体形、人にどう思われるか……。服を着るとき、気にしなければならないことがとてもたくさんあるかのように感じることもあります。
けれど、うれしい日をもっとハッピーに、つらい日はそっと寄り添ってくれる。そんな力がファッションにはありますよね。
自分が好きなものを大切にして、その日の気分で、遊び半分で、時には手を抜いて、心地よく「きる」と付き合っていきたいものです。
やってみよう
お題を決めて、コーデであそんでみよう。
その日の予定や気分、好きな映画の登場人物、架空の誰か、動物や料理。
身のまわりのいろいろをお題にして、お気楽にコーディネートを楽しもう!
よかったら、あなた流のコーディネートのメソッドも教えてくださいね。
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