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森のクレヨン 番外編┃森歩きで「みつける」

2022.4.14

森のクレヨン 番外編┃森歩きで「みつける」

見どころを知って、楽しさ倍増!「森の歩き方」を岐阜県飛騨市の森で働く松山さんに教えてもらいました。

profile

松山 由樹さん 森の翻訳者 / 株式会社 飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)

大学・大学院で土壌を研究後、自然に興味を持ちヒダクマへ入社。森でゲストを案内するほか、「FabCafe Hida」のメニューで提供するクロモジを摘みに、森歩きを続ける日々。

株式会社 飛騨の森でクマは踊る

森と人との持続的な関係を再構築することを目指し、岐阜県飛騨市を拠点に活動する会社。飛騨地域の多様な広葉樹を使ったユニークなプロダクト開発や、デジタルものづくりカフェである FabCafe Hidaの運営など、カフェ・ものづくり・滞在を通して森と人とをつなげる活動を行なう。

https://hidakuma.com/
https://fabcafe.com/jp/hida/

CHECK1. 木の違い

針葉樹と広葉樹

森に入ると最初に目につく“木”。森を構成する木には、大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。その中にもいろいろな種類があって、見れば見るほど多種多様。ほんの少し意識するだけで、たくさんの違いが見つけられます。

針葉樹

スギ、ヒノキ、マツなどを主に、森の中でまっすぐ伸びている木。建築資材として使用するため、人工的に植えられてきました。

広葉樹

太陽の光を求めて、曲がったり、枝を大きく広げて育つ木。春のサクラをはじめ、ナラ、ブナなど、秋に紅葉する木も。

雪国の木々

日本は雪の多い国のひとつ。寒い地域の森に入ると、根もとが曲がった木々を見つけることがあります。それは冬の間、山の斜面に降り積もった雪の重みに耐えながら、寒さを乗り越え、たくましく育った証です。

個性豊かな木

とにかく種類が多く、バラエティーに富んでいる広葉樹 。その数はなんと、約20万種にのぼります。

シラカンバ

真っ白な樹皮が、森の中でも美しく際立つシラカンバ。日当たりのいいところを好むため、伐採跡地などの裸地にいち早く入る開拓者的存在と言われています。

ホオノキ

大きな葉っぱが特徴の木。抗菌作用があることから、昔から食べ物(朴葉寿司*など)を包むことにも使われてきました。木の中はキレイなモスグリーンをしています。
* 岐阜県、長野県、奈良県などで見られる郷土料理。手を汚さずに食べられるので、山仕事や農作業の携帯食として作られたのがはじまりと言われています。

ナツツバキ

幹の成長に伴って表面の樹皮がはがれ落ち、このような模様の樹皮が現れます。色鮮やかなため、森の中でも目立ちます。

CHECK2. よく見かけるコレ 地衣類って言うんです
藻類と菌類の共生体

木や石の表面について、模様の様に見える “地衣類”。誰もが目にしているはずなのに、あまり認識されていないわき役的存在です。森だけでなく、神社や公園の石や岩など、街の中でもたくさん見つけることができますよ!

CHECK3. こんな色のきのこ見たことありますか?
ロクショウグサレキン

コバルトブルーのような緑青(ろくしょう)色の “きのこ”。地表で湿り気の多い枯れ木の裏などをポイントに、注意深く目を凝らして歩くと、見つけることができるかも。草木染ならぬ、きのこ染めもできるんです。

CHECK4. かわいい動物の痕跡
森のエビフライ

実は、リスが松ぼっくりの種子だけをキレイに食べた跡。その見た目から「森のエビフライ」と呼ばれていて、私たちの間では、見つけるとテンションが上がるアイテムなんです。秋から冬にかけて出没しますよ。

松山さんからのメッセージ

私は森の中で焚き火をしながら、コーヒーを飲んだり、ご飯を食べる時間が好きなのですが、森の過ごし方にはあまり決まりがないと思っています。今回紹介した楽しみ方以外にも、森の中にはおもしろいものや発見がたくさんあるので、自分なりの楽しみをぜひ見つけてください。そして、おもしろいものがあればぜひ教えていただきたいです。飛騨の森にも遊びに来てくださいね!

やってみよう

参加者募集!

フェリシモ森活部の、アカテガニの森づくりとホタル観察

森林・湿地・干潟から海までつながり、日本有数の生物多様性を誇る神奈川県小網代の森。東京ドーム15個分の広さの中に、2,000種類以上の生物が確認されている、とても貴重な環境です。フェリシモの森基金では、今年からこの小網代の森の環境整備のお手伝いをみなさまとご一緒したいと思います。6月はちょうどホタルが飛び交う時期。森林整備活動のあと、森を散策しホタル観察を楽しみましょう。

場所:神奈川県三浦市小網代の森
日時:2022/6/4(土)

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みんなの感想みんなの感想

  • 1. coronさん 2023年01月20日 09:52

    世界各国の樹種を使ってアクセサリーなどを作っています。
    世界には日本にはない鮮やかな色の樹種もたくさんあります。
    紫(パープルハート)や緑(グリーンハート、パロサント)、赤(アフリカンパドック、チンチャン)などなど。
    昔から木の粉が染料として使われているものもあります。森のクレヨンがとても素敵なお品なので、将来的に世界各地の森のクレヨンができることを妄想しております。
    フェリシモさんが実現してくださったら嬉しいです(*^▽^*)
    感想というより要望になってしまいました。

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