ずっとこの状態が続くのかな……

ティップス

家にいても
仕事のことを考えちゃう。
オン・オフの切り替え方

社会人になると、学生時代には経験したことのない悩みに直面する場合があります。
そのうちのひとつが「家に帰っても会社や仕事のことが頭から離れない!」ということ。
実は私もそのひとりで、新卒1年目は特に悩んでいたのを覚えています。
そこで、この記事ではオン・オフを切り替えるメリットや、気持ちを切り替える手軽な方法などをご紹介していきます。

オン・オフの切り替えって
意外とむずかしい……

私が仕事とプライベートの切り替えで悩むようになったのは、新卒1年目の5月ごろでした。
新しい環境に何とか慣れてはきたものの、仕事はまだ分からないことだらけ。
「今日はがんばれた!」と納得できる日は少なくて「今日も全然ダメだった……」と落ち込んでばかり。
頭の中でひとり反省会を開きながら家事や食事を済ませ、どんよりした気分のまま眠る。そんな日々を繰り返すうち、休日も仕事のことを考えるようになってしまい「私は気持ちを切り替えるのが苦手なのかもしれない」と気づきました。

「これって私だけなのかな?他の人はどうなんだろう?」ふとそう思い、ネットで調べてみたことがあります。
すると「日本人の90%近くが休暇中にメールをチェックする」という内容の調査結果を見つけました。
その記事では「日本人は世界で最もオフラインになりにくい国民性を持った国のひとつといえる」と表現されていました。それを読んだ私は「同じように悩んでいる人が他にもいるんだ」と少し安心したのを覚えています。

そういった日本人の国民性に加え、2020年以降のコロナ禍も、わたしたちの生活におけるオン・オフを切り替えにくくしています。
リモートワークの環境が整備され、場所や時間を問わず仕事ができるようになってきたのは喜ばしいこと。でも、つい長時間残業をしてしまったり、メールやチャットをずっと見てしまったりするという話もよく耳にします。

オン・オフの切り替え自体がむずかしいのだから、新しい環境や業務に戸惑う新社会人にとってむずかしいのは仕方のないこと。
でも「仕事とプライベートの切り替えは大事だ」と世間的にはいわれているし、切り替えられる人に対する憧れの気持ちもあるかもしれません。
それでは、オン・オフを切り替えるメリットとは何なのでしょうか?

そもそも切り替えたほうがいいのかな。
どんなメリットがある?

仕事の生産性が向上する

オン・オフを切り替えることで、時間内に集中して仕事に取り組めるようになり、仕事の生産性が今まで以上に高まります。また、気持ちに余裕が生まれるため、周囲とのコミュニケーションも円滑に進められ、人間関係を良好に保つことができます。

プライベートを思いきり楽しめる

仕事のことばかり考えていると、休日の楽しい予定を全力で楽しめなくなったり、そもそも予定を入れるのが億劫になってしまったりします。仕事とプライベートをしっかり分ければ、休日に心の安らぎを充分に得られるため、仕事に集中する気持ちを整えることにもつながります。

健康管理がしやすくなる

仕事をがんばるにもプライベートを楽しむにも、心身の健康が必要不可欠です。充分な休息なく仕事をしたり、そのせいで仕事に集中できず無理な働き方をしたりすれば、心とからだのバランスを崩してしまうかもしれません。ストレスを溜め込まない上でも、オン・オフの切り替えは大切なんです。

ためしてみたい
切り替えるための方法

こまめに休憩を取る

目の前の仕事に一生懸命取り組んでいると、つい休憩をおろそかにしがち。でも、オン・オフの切り替えが上手な人は、休憩を取るのも上手です。お菓子や飲み物で一息ついたり、軽い運動をしたりすると、短い時間の休憩であっても疲労感が軽減されるため、その後の業務に集中しやすくなります。

寄り道をする

仕事終わりの寄り道って何だかワクワクしませんか?ショッピングを楽しんだり、ふだんは使わない道や交通手段で帰ったりすると、業務に全集中していた神経が少し解放されるかもしれません。ただし、仕事終わりは達成感からか、お金をたくさん使いたくなる場合があるので、使いすぎには注意してくださいね。

服装を変える

身に纏うもので気分を切り替える方法もおすすめです。例えば、仕事ではスーツや作業着など服装が決まっている方なら好きな私服を楽しんだり、在宅勤務の方なら部屋着を導入してみたりする方法があります。ちなみに私は、メガネを仕事用とプライベート用で使い分けて、顔の印象から気分を変えていますよ。

編集部のまとめ

オン・オフの切り替えは本当にむずかしいため、私も正直なところうまくできている自信がありません......。

今回ご紹介した方法も試してみながら、自分なりの切り替えスイッチを一緒に見つけていきましょうね。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ハヤカワオト