2021.8.11
前編に引き続き、「好きでつながる場づくり」の先駆者である編集者の佐渡島庸平さんとフェリシモ猫部 初代部長との「場づくり対談」で、猫部の未来を探ってみました。
前編はこちら
フェリシモの企業コンセプトは「ともにしあわせになるしあわせ」なんですけど、好きを語ることで、同じ好きの人をしあわせにしているっていう側面がありますね。
猫でも子育てでもなんでもなんだけど、実際に経験する人だけがわかる細かいおもしろさってあるじゃないですか。それが共有できることがすごい重要なことで、経験者たちが話している様子を見て、自分もいつか経験する時があるのかなって思って、実際に経験してうわーこれ楽しいって思う。道が先に敷かれてる感じも好きのお裾分けになっているなって気がするんですよね。
「猫部トーク」をもっと楽しんでいただきたいんですけど、アドバイスをいただけますか?
おもしろい話が世の中に存在するんじゃなくて、おもしろい話を引き出す場所が存在するんだと思っているんですよね。例えば、松本さんが猫を見てすごく感動したとするじゃないですか、わざわざ電話して伝えるってなると結構しんどかったりするけど、猫部があると投稿して共有できる。参加者がどんなことを言える、言いやすい場にしていくのか。そこを考えて場づくりを編集していくと、もっと濃いコミュニティーにできる気がします。
「好き」はあるけど一人で楽しんでいる、というような人が一歩踏み出すには、どうしたら良いですか?
フェリシモのグッズってそれをすごく好きな人が作っているから、猫だったら猫とかクラゲだったらクラゲとか、それをすごく好きな人が作ってるから、たとえば猫を見た時の感情っていうのが自然と想起される商品になってると思うんです。
家に猫がいるのに、昼間外出した時に寂しいから、猫を感じるためのグッズを作ってますからね笑
グッズによって感情が引き起こされて、行動ができるっていうことがあると思います。自分はどんな感情を毎日必要としているんだろう、って考えて、その感情を沸き起こしてくれるものを選ぶとよいかもしれません。フェリシモの商品も、この感情にはこれですよって言うふうに再編集すると、人が行動を起こすためのグッズになるような気がするんですよ。
好きをつなげる時に、商品開発はハブになり得るっていうことですね。同じ商品を買っているっていうだけで、実は好きがつながっている可能性があるっていうことですよね。
そうですね。
フェリシモは商品名が「〜の会」ってなっているんですね。定期便だからなになにの会なんですけど、一つひとつコミュニティーという意味で「会」。
フェリシモの顔だけじゃなくて、横の人の顔も見えるって言うことが重要かなって思って。自分の友だちが誰の何を買ったのかが見えたりすると良いかもしれないですね。
コミュニティーを発達させていくと、いるのが楽しい場所になるんです。世の中では「する」ことが奨励されてるんだけど、「いる」だけでいい場所っていうのがなかなかなくなってきちゃってて。だから、「いる」だけで繋がれるって素敵だなと思って。子どもとか猫とかって「いる」だけじゃないですか。
それだけでしあわせですよね。
そう。誰かがいてくれるってすごいいいことなのに、大人同士だと何してくれる?みたいな話になっちゃう。でも、いるだけで相手を素敵って思える関係の方が良いだろうなって思ってて。買った過去の履歴を見せてくれてるだけで、その人をすごいセンスがよくて素敵だと感じて、その人にいてほしい、と思うようになる。そうすると、特に活動しなくても居心地が良いコミュニティーになっていくと思うんです。
活動しなくても居心地がよいっていうのはすごく新しいですね。コミュニティーってどう活動しようかということばかり考えていたのですごくおもしろいです。ありがとうございました!
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猫部トークユーザーに、猫部でできたつながりや、猫部トークの魅力について聞いてみました。
Q. 猫部トークはどんな存在?
A. まさに、ホームです。初めての経験で何もわからない保護猫との暮らしを支えてもらった場所です。うれしいことも悲しいことも、ともに分かち合える素晴らしい仲間ができました。
Q. 猫部トークから将来何を実現したい?
A. 「ねこ」イベントを行いたいです。物販、写真展、オフ会、などを同時開催して、親交を深めたり、新しい方との出会いのきっかけを作れたらいいなと思います。
アカウントを作成して、あなたも猫部員になろう!
猫部員のみにゃさまのための交流場。登録すればタイムラインは美猫・ぶさ猫・なごみ猫でいつもにぎやかに♪ 素敵な投稿は、フェリシモ猫部のWEBや SNSなどでシェア。猫好きさんの登録お待ちしております。
※猫部トークはこちらでご覧になれます。
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やってみよう
あなたの「好き♡」を送ってください!
「●●部」いっしょにつくりませんか!
あなたの好きなものはなんですか? その魅力はなんですか? 好きな人たちが集まったらどんなことをしてみたいですか? あなたの「好き」をフェリシモに教えてください。たくさん声が集まったもの、熱いお声をいただいたものは、 「●●部」の発足をフェリシモが真剣に検討いたします。
profile
佐渡島庸平(さどしま・ようへい)さん
株式会社コルク代表取締役。週刊モーニング編集部にて『ドラゴン桜』(三田紀房)『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。退社後、クリエイターのエージェント会社、コルクを創業。著名作家陣 とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している。
profile
松本竜平(まつもと・りゅうへい)
2010年「社内部活動」の制度を利用してフェリシモ猫部を設立、以後猫部長として活動を続ける。現在は、猫部をはじめ、生活雑 貨やインナー関連のブランドの販売企画を担当し、「事業性 」「独創性」「社会性」というフェリシモの目指す事業構造を、さまざまな領域で実現するべく活動中。
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みんなの感想
1. abexさん 2021年08月16日 21:51
自分から行動を起こすって一般市民ではためらいなどありますが猫部にいると皆さんのコメントなどで何かしらやってみようと些細ながらも保護活動のお手伝いをしています。
とにかく居心地の良い楽しい場所です
2. ゆずなつさん 2021年08月19日 10:53
猫部との出会いによって世界が広がりました♡
猫部のみんなは優しくて、猫愛にあふれる素敵な方ばかりです。
これからもずっと、みんなでにゃあにゃあ語り合っていきたいと思っています(^^)♪
3. yagiにゃんズさん 2021年08月19日 16:17
猫部トークは実家のような場所😄
少し間が空いても、すんなり溶け込めて落ち着ける居心地の良い所。
猫が好きという気持ちで繋がっているからかな?