本格的!天然素材のみで直す、本漆を使った金継ぎをやってみた!ファイナル

投稿日:2021年9月6日(月曜日)


こんにちは。フェリシモ女子DIY部ちまこです。

天然素材である「本漆」を使った金継ぎ、第4回目、今回がついに最終回になります。
1回目の記事では欠けた器の「欠け」部分を埋める工程を行い、2回目の記事では割れた器の「接着」をしました。3回目の記事では、細かいすき間を埋めて、金を施しました!

今回は、まだ金を施せていなかった器にも金粉を蒔き、その後の仕上げもご紹介していきます。

完成したものがこちら!
輪花皿の縁の欠けはさほど大きな欠けではありませんでしたが、花びらの形を整えて作らないといけなかったので、何度かパテ埋めし直してから金を施しました。一番時間がかかりました!

金継ぎした輪花皿

ミルクピッチャーの取っ手はこのように!

金継ぎしたミルクピッチャー

では、今回した作業を振り返っていきます。工程は前回と重複するところもありますのでご了承くださいm(_ _)m

器の接着面やパテを施した部分に、赤っぽい漆を塗っていきます。
下のそばちょこのように、細いラインを引きたいときは、極細の筆を使うのがおすすめ!(漆かぶれをするおそれがあるので、みなさんは手袋を着用してくださいね!)

器の接着面やパテを施した部分に、赤っぽい漆を塗っていきます

こちらのお茶碗にも、同様に赤っぽい漆を塗りましたが…見えないですね。

お茶碗に赤っぽい漆を塗りましたが見えない

真綿に金を付け、金を施したいところのすぐ横に、バウンドさせ、金を器に落とします。

真綿に金を付け、金を施したいところのすぐ横に、バウンドさせ、金を器に落とします

落とした金を器の上で移動させるように、真綿を滑らせて、金をのせていきます!

落とした金を器の上で移動させるように、真綿を滑らせて、金をのせていきます

このように、漆を塗っていたところに金が定着します。

漆を塗っていたところに金が定着します

そばちょこの方にも、同様に金を。そして、漆が乾燥するまで約1週間「室(むろ)」に入れて保管します。
※湿度がないと漆が乾きにくいので、プラスチック製のコンテナか段ボールにポリ袋を敷き、キッチンペーパーをぬらして入れます。そこに器を並べて、ふたをして乾くまで待ちます。
ここまでは前回の工程と同じ流れです。

乾燥したら、金がはみ出ている部分をきれいにしていきます

乾燥したら、金がはみ出ている部分をきれいにしていきます。
はみ出している箇所はこのような感じです。

耐水性の紙やすりを折って細くし、水を付けてはみ出した部分だけをやさしくやすります

耐水性の紙やすりを折って細くし、水を付けてはみ出した部分だけをやさしくやすります。
あまり強くすると器自体を傷つけてしまいますので、注意しましょう^^
こびりついてる場合は、カッターナイフでカリカリしますが、器を傷つけないように注意しましょう。

はみ出した部分がきれいに整ったら完成

はみ出した部分がきれいに整ったら完成!

金継ぎした器たちを一同にご紹介いたします

それでは、今回金継ぎした器たちを一同にご紹介いたします。

じゃーん!
この紫のカップは口の部分が少し欠けていたのを、お直ししました。

紫のカップは口の部分が少し欠けていたのを、お直ししました

左のお皿は2ヵ所、右の小皿は小さな欠けが1ヵ所ありました。

左のお皿は2ヵ所、右の小皿は小さな欠けが1ヵ所ありました

四角い小皿は角が欠けていたので、欠けを埋め、四角い角を形づくりました。

四角い小皿は角が欠けていたので、欠けを埋め、四角い角を形づくりました

黒いお茶碗はこのように!

黒いお茶碗

ミルクピッチャーの持ち手も金継ぎで修復。取っ手など強度の必要なものを金継ぎする場合、お直し後はどうしても強度が落ちてしまうので取り扱い注意です!
また水に浸けたままにすると、接着面が剥がれてしまうこともあるので気をつけてくださいね。

ミルクピッチャーの持ち手も金継ぎで修復

そして花型のお皿。こういうお皿、欠けやすいですよね……。前回の工程をご覧いただければわかりますが、パテ状に練ったもので埋め、花びらの形をつくり、金を施しました!

花型のお皿

何人かの知り合いから、割れた器を預かってまとめてお直ししたので、大量でした!
直った器たちが、それぞれのご家庭で再び愛されることを祈って……^^

これで本漆を使った金継ぎをやってみた記事は終了となります★
ありがとうございました~!

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