初めての金継ぎ!お気に入りの器を金継ぎキットを使ってリペアしてみた

投稿日:2020年6月5日(金曜日)


こんにちは。フェリシモ女子DIY部のけびょです。

何を隠そう、私は器好きです。
もっと言うとご飯好きなので、料理がおいしく見える器を集めたくなってしまうのです。
一時期は旅行に行くたびに、その土地特有の器を買っていましたが、さすがに置いておく場所がなくなり、今はこの欲望をぐっとこらえています。

使っていると、どうしても不慮の事故は起こるもの……
割れたものはしかたない、そういう運命だったんだ、何なら私に降りかかる厄を払ってくれたのかも!と思うタイプなのですが、お気に入りコレクションの中でも特に思い入れがあるものはどうしても捨てきれず、いつか金継ぎをして復活させようと思って置いてありました。

塗れましたー!

そのお気に入り、金継ぎで復活させた2枚がこちら。

お気に入りの割れたお皿

金継ぎ前の割れた状態がこちら。

フランスで買ってきたアスティエ・ド・ヴィラットのプレートと、福岡の作家 本郷里奈さんのカレー皿。
この子たちはどうしても、割れたからといって捨てられなかった……!
割れ方も端っこだけだし、うまく繋げたら使えるはず。

ということで、STAY HOMEの時間を有効活用すべく、金継ぎしてみることにしました!

簡単金継ぎスターターキット

Webでいろいろ調べてみたところ、初心者でも簡単にできるキットがいろんなところから発売されている模様。
今回は、金継ぎラウンジというお店の「簡単金継ぎスターターキット」というものをネットで購入。
セットされていた材料はコチラ。

面相筆、絵皿、耐水性紙やすり# 400、エポキシ接着剤、エポキシパテ、金粉(真鍮粉)、銀粉(アルミ)、テレピン油、合成樹脂(工芸漆)

「簡単金継ぎ」ということで、エポキシ接着剤と合成樹脂(工芸漆)を使うんですね。
このキット、ちょっとショックだったのは、説明書がめちゃくちゃ簡単だったこと……。
自宅で金継ぎされているブログ記事をいろいろ読んで、心を落ち着けました。

割れた断面を紙やすりで削ってなめらかにします

まずは、割れた断面を紙やすりで削ってなめらかにします。
紙やすりで削れるのかしらと思ったけど、ちゃんと削れるものですね。
断面がキレイに割れてたのも救われポイント。

エポキシ接着剤で割れた部分をくっつけます

次に、エポキシ接着剤で割れた部分をくっつけます。
この2種類の接着剤を同量混ぜるらしい。
混ぜたら4分以内に貼り合わせるように!と書いてあるので、かなり焦りました。
どんくさい私に、そんなスピード勝負できるのか。

欠けた欠片同士をつなぎあわせます

まずは欠けた欠片同士をつなぎあわせ……

本体の方に接着剤を塗ります

本体の方に接着剤を塗り……

くっつけた後に、マステで補強

くっつけた後に、マステで補強!
めちゃくちゃ焦ってくっつけましたが、少し固まってきたくらいの方が固定しやすかったかも。

くっつけた後に、マステで補強

こちらも同じようにくっつけて、補強。
ひっくり返して置いておいた方が安定しやすかったです。

補強した状態で乾かします

この状態で乾かします。
うまくくっつきますように。

ちなみに、このお皿たちはキレイに割れていたので接着剤だけでくっつけましたが、大きな欠けや継ぎ目に穴があいているような場合はパテを使って埋めるそうです。

乾燥後

1週間後。
(1週間乾かさなければならないわけではありません。私が休日にDIYしたというだけです。通常なら1日乾かせば安心かと)
イイ感じにくっついたのではないでしょうか!
ちょこちょこ接着剤がはみ出してるところがあるけど……

接着剤がはみ出している部分を、カッターナイフで削ります

ぽこぽこと接着剤がはみ出している部分を、カッターナイフで削ります。
お皿を傷つけないように気を付けつつ削るのですが、ちょうど湾曲している部分なので削りにくい~!
内側なんて削れないよ~。だいたいでいいかな。

凹凸になっているところを紙やすりで削ります

接着剤がはみ出している部分や、凹凸になっているところを紙やすりで削ります。
説明書には水を付けてと書いてあったので、なんでだろう~と思って調べてみたら、乾いた紙やすりで金属や石を磨くと目詰まりしてしまうからだそうです。
なるほど~。

金を塗っていきます

さていよいよ、金を塗っていきます!
銀もセットされてたのですが、銀で継ぐ人用ってことなのかな。

テレピン油を1滴、そこに金をポトリと入れて、混ぜ混ぜ

テレピン油を1滴、そこに金をポトリと入れて、混ぜ混ぜ。

そこに合成樹脂(これが漆ですね、工芸漆だそうです)をポトリ、混ぜ混ぜ

そこに合成樹脂(これが漆ですね、工芸漆だそうです)をポトリ、混ぜ混ぜ。

恐る恐る塗って、というか線を描いていきます

ドキドキしながら、恐る恐る塗って、というか線を描いていきます!
震える。線が震える。

塗れましたー!

そんなこんなで、塗れましたー!
不器用さが出ている、なんかプルプルした線になってるけど……仕方ない、不器用だから。
遠目に見たらわからないよね!

あまり見えない後ろ側の方がうまく塗れたんじゃないかという疑惑

どちらの器も、あまり見えない後ろ側の方がうまく塗れたんじゃないかという疑惑。
でも、初めてにしてはイイ感じなのではないでしょうか!

というわけで、自宅で金継ぎ、いかがでしょう?
キットを購入すれば材料が全部ついてくるので、思っていたより簡単、短時間でできました。
うまくくっつけるところさえクリアしたら、あとはお絵かき気分で楽しめますよ!
お気に入りの器を捨てずにリペアすると、これからも長く使えて愛着が湧きますね。

今度はフチの欠けたお皿を金継ぎで埋めるのにチャレンジしてみようっと。

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コメント

  1. 部員けびょ より:

    ののさん
    コメントありがとうございます!
    「食品を入れたりするのに使えない」とのこと、どこに書かれていましたか?
    私が購入したときに入っていた説明書には、「金継ぎ後は電子レンジ、食器洗い洗浄機、オーブン、直火の使用ができなくなります。」とは書かれていましたが、食品を入れたりするのに使えないとは書かれていませんでした……!
    ですので、特に気にせず食品を入れて使用しています><
    ただ、金継ぎ部分には直接あたらないような位置に食品を盛ることが多いお皿ではあります。
    ののさんはカップを金継ぎされたとのことなので、気になりますよね……
    一度、販売店さまにご確認されてみてはいかがでしょうか?
    金継ぎしてまた同じように使いたいという気持ち、とってもわかります〜!

  2. のの より:

    私もこのキットで金継ぎを体験しています!

    お気に入りの陶器のカップを金継ぎしてまた使いたいと思っていたのですが、このキットで修復した器は食品を入れたりするのには使えないとのこと…ものすごくショックです。

    ご飯好きのけびょさんは、この器をどんな風に使っているのですか?良ければ教えてください。

    器を生まれ変わらせて、また食事を楽しみたいと思っていただけに、ショックが大きいです…。

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