【連載】元部員の古民家リノベ 報告 リビングのリノベ編その4【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2020年10月7日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
古民家リノベーションした時の記録、その39です。
前回はリビングの壁のパテ埋めと削りと下塗りをしていきました。
今回は下塗りした壁にペンキで仕上げていきます。
仏壇置き場と押し入れは壊し、新たに壁を作って物置にしましたが床の間はというと、そのまま残していました。というのも大工さんとの最初打ち合わせで特にどうしたいかのアイデアもなくどうしようか相談したところ、こんな立派な床の間を壊すのはもったいないとの声もあったり、壊したり新たに何かするとなるとやっぱりお金がかさんでくるので、あとでも壊せるしとりあえずおいておきました。
大工さんからすると床の間はいちばん華のある場所・仕事のようでとても誇らしいものだそうです。その分当時でも床の間だけでも100万単位のお金がかかっているそう。
ただ僕はちょっと古臭く感じてしまいます。この床の間と床脇の真ん中に立っている床柱は「絞り丸太」と言われ表面に波上の縦じわがあります。この縦じわは天然でできるものもあるそうですが、多くは立て木の成長過程でプラスチックの添え木をあてて人工的に生み出されたものです。この東吉野村もかつてはこの絞り丸太の生産地で全国に出荷し大きく成長したと聞いたこともあり、この地では誇りでもあるのですが、模様といい人工的に作られたと聞き、正直ちょっとだけ気持ち悪いと思ってしまいました。がとりあえず床の間はあまり塗らずそのままおいてほかの壁を塗るにあたって養生しておきました。
床も養生していきます。
今回壁に塗る仕上げのペンキは、寝室・キッチン・ダイニングに塗ったペンキとは変えて「Farrow&Ball」というイギリスのブランドのペンキにしました。
このペンキを選んだ理由は友だちの家がこのペンキで塗っていて素敵だなと思ったのと、家全体が同じ白だったらおもしろくないなと思ったのと、ペンキの値段の差でどう変わるか試したかったからです。寝室などに塗ったペンキの値段は16kgで10.270円・1kgにすると約642円。「Farrow&Ball」のペンキは5Lで30.800円・ペンキの密度を1.5g/cm3と考えて1kgに換算すると約4.107円。約6.4倍も高いんです。
ひと部屋だけだし、この価格の差を塗り比べて感じてみよう!
カラーチャートを見るだけで白系だけでも色がものすごくいっぱいあるのですごく悩みます。
サンプルを取りよせて、部屋の雰囲気とあうかどうかみて「2013 Matchstick」という色に決めました。白に近いけれど淡いアイボリー。リビングなのでより落ち着いた色合いにしたいと考えたからです。
さてさて塗っていきます。
リビングとトイレにつながるところも建具を製作して一緒に塗っていきます。
絞り丸太の床柱は塗らないでおこう思っていたのですが、なんだか勢いで塗ってしまいました。
こちらも成長過程で四角く成形された竹の長押(なげし・床脇の鴨居上に取り付く装飾材)も白く塗っちゃいました。
床の間を白く塗りまくっていると、なんだかバチあたりのような後ろめたい気持ちになります。
2度塗りして、養生も全部とってみました。
おお! だいぶすっきりとした印象になりました。大きな壁を作ったけれど圧迫感もなく逆に広がりも見せて部屋全体が明るくなりました。
お高いペンキの塗り心地はちょっと塗りやすいかなという程度でほとんど変わりません。色味はというと日の当たり加減でちょっと違った色味も見せるのか少し奥深い感じはあるかなと思いますが、もうちょっと長い目で見ないと差はわかりませんね。
リビングの仕上げも終わりひと段落。次回はリビングに家具を配置してみます。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
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