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2020年度基金活動報告 ― 紛争地域のこどもたちへの医療活動支援(ドイツ国際平和村)

2020年度に拠出したドイツ国際平和村さまの活動レポートをご紹介します。

紛争や危機的状況にある地域の子どもたちを援助する活動

アフガニスタンと中央アジアの子どもたちは、心待ちにしていた帰国の日を迎えました!

●援助飛行活動、援助物資

2月中旬、治療を終えたアフガニスタンと中央アジアの子どもたちを母国へ帰すことができました。医療物資に加えて、以前にドイツで治療を受けた子どもたちが必要としている薬も一緒に現地へ運びました。この援助飛行の重要なミッションの一つに、母国に医薬品を届けて、彼らの健康を持続的に支えることです。

1994年にドイツにて治療を受けていた彼は、現在もドイツ国際平和村から医薬品を受け取っています。

●ウズベキスタンの子どもたちへの援助

5月20日、ウズベキスタンの子どもたちが治療をするためにドイツへ到着しました。2020年3月にコロナ・パンデミックが発生して以来、医療援助を待たせていた子どもたちです。

ようやく治療ができることにスタッフ一同、安堵しています。今回は路線便を使用しましたが、その復路便には、コロナ規制のためにずっと帰国を待っていた子どもたちが搭乗して、無事に母国で家族と再会を果たしました。

長い飛行の後はバスで移動をして、ようやくドイツ国際平和村施設に到着しました。

●ドイツ国際平和村施設内に、手術室を備えたメディカル・リハビリセンターが完成

リハビリセンターの引っ越しを終え、新しい場所での包帯替えやリハビリが始まっています。上記ウズベキスタンから渡独した子どもたちの中には、メディカル・リハビリセンター内の手術室で、手術を受ける予定の子どももいます。今後は子どもたちに、より効率の良い治療の機会を提供することができます。

手術台とCアーム(レントゲン画像抽出装置)

<支援者のみなさまへ>

長く続くコロナ・パンデミックにより、「健康であること」の価値を日々、感じています。それは、紛争や危機的状況にある地域の子どもたちにとって、パンデミック以前から恒常的に重要なことでした。

子どもたちの母国では、適切な傷の治療がされないために重度の骨髄炎が引き起こされ、長い間その症状を抱える子どもたちがいます。また、ガスボンベ等の爆発で十分にやけどの治療がされなかったために、傷跡がひきつれて関節の可動域に制限がかかってしまう子どももいます。この2件の症例からも、現地の基礎医療、そして、その普遍的な供給がどれほど重要かがわかります。

これからもドイツ国際平和村の活動を見守ってくださいますようお願い申し上げます。

■ ドイツ国際平和村さまのその他の活動はこちら

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