「フェリシモメリーで社会貢献(紛争地域のこどもたちへの医療活動支援)」から2023年度に基金を拠出した「ドイツ国際平和村」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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●治療を終えた19名の子どもたちが3月にアフガニスタンへ帰国
この帰国には、アフガニスタンの現地パートナースタッフであるマルーフ医師が同行しました。子どもたちは無事に母国の家族と再会を果たすことができました!
●心温まる再会と5月に実施したアンゴラ援助
脚に生まれつきの形成異常に変形が加わったことで、歩行が困難になっていたユセルマは、約2年前ドイツにやってきました。ドイツで治療の日々を過ごしたユセルマと再会した母親は、彼女の歩く姿が信じられないようで歓喜とともに娘を抱きしめました。
そしてこの再会の数時間後には、新たに治療を必要としている子どもたちがアンゴラを出発して、ドイツでの治療の日々が始まるのです。
●子どもたちが生活する施設内での小規模手術
2021年に稼働を開始したメディカル・リハビリセンターの手術室では、日帰り手術が実施されています。
やけどなどで可動域に制限がある症状を抱えた子どもたちの手術をボランティア医師と麻酔科医師が行い、協力病院の負担を削減しています。そのため子どもたちはドイツ各地の病院に移動することなく、慣れた環境で手術を受けることができるようになりました。
アンゴラからやってきた子どもたちのうち2人は、渡独した次の週に手術を受けました。この他にも7人の手術が予定されています。
〈支援者のみなさまへ〉
2023年は争いごとや危機的状況、災害が減ることを期待していましたが、残念ながらその傾向が見られず気が休まらない1年になりました。
アンゴラやカンボジア、中央アジアの国々では、人々が深刻な貧困下で日常生活を送ることを強いられ、適切な医療を受けることができていません。そして、自然災害などが人々に追い打ちをかけています。
医療が届いていない子どもたちと家族の様子が活動国の現地パートナー団体を通じて、私たちのもとに報告されています。多くの場所において、子どもたちの生活環境がさらに不安定になっていることは明らかです。ドイツ国際平和村はこのような状況下にある人々のために、これからもこの活動を進めていきます。
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