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みんなでプロジェクトを応援! 「経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!」(認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい9つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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みなさん、はじめまして。認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンの藤井と申します。

みなさんは、「スリランカ」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
「セイロンティーなどの紅茶が有名な国!」と、紅茶が頭に浮かぶ方も多いかもしれませんね。

そんなスリランカが、いま、1948年の独立以来最悪とも言われる、未曽有の経済危機に陥っていることはご存知でしょうか?

スリランカは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、外国人観光客が激減。外貨の極端な不足に陥り、食料や燃料などの輸入が困難になり、深刻なインフレが発生しています。追い打ちをかけるように、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、ウクライナからの食料輸出が滞ったことで、インフレはさらに加速しました。

日本でも、ここ最近ものの値段が上がっていますが、スリランカはその比ではありません。食料品のインフレ率は90.9%(2022年7月時点)、つまり価格が約2倍になるという異常な状態となっています。例えば、5kg625ルピー(約250円)だったお米は、今では1,300ルピー(約520円)払わないと買うことができません。

今年6月、チャイルド・ファンドのスリランカ事務所では、経済危機による影響を把握するための独自調査を行いました。その中では、3回だった食事の回数を2回や1回に減らすなど、食事の回数や量を減らしている家庭が約60%にのぼることが明らかになっています。

また、農業を営む家庭では、原材料の高騰や燃料不足が大きな影響を与え、これまでのように農業を続けることが難しくなっています。収入が減少した家庭では、より一層、満足な食事をとることが難しくなっています。

街では、燃料を買うために長蛇の列ができている。

「娘のサニドゥはとてもやせていますが、この経済危機によって家族の収入が減り、満足な食事を与えることが難しくなってしまいました。」
支援地域のあるお母さんは苦しい状況をこのように語っています。

今回の経済危機は短期間で収束するとは見られず、ウィクラマシンハ大統領(当時首相)は、少なくとも2023年末まで続くとの見通しを示しています。このままでは、子どもたちや家族が、命と健康の危機にさらされ続けるとともに、子どもたちの未来の可能性も失われてしまいます。いま、スリランカの子どもたちと家族を守るため、緊急で支援が必要です。

〈主な活動内容〉

プロジェクトでは、地域住民と連携しながら、子どもたちの食を守る支援を行います。

具体的には、地域住民が共同で子どもたちや妊産婦に食事を提供する「コミュニティー・キッチン(共同食堂)」に対して、食材を提供するなどの支援を行います。

また、各家庭で食糧が確保できるように家庭菜園の支援を行うとともに、野菜などの種を地域全体で生産・保管する「種子バンク」の支援も行い、地域の青少年がその管理を担うことができるようにします。

家庭菜園の方法について保護者へ伝える様子

さらに、農家を営む家庭に対しては、商品価値の高い農産物の生産方法の研修を行って、地域の菜園で実践できるようにしたり、農場認証制度の活用を促して、市場競争力を高めたりしていきます。また、小売店と連携して、農産物の価格が年間を通して安定するようにし、農家の収入を安定させていきます。

〈期待される効果〉

適切な食事をとることは、子どもたちの成長にとって最も基本的で重要なことです。プロジェクトでは、コミュニティー・キッチン、家庭菜園などの支援を通して、経済危機で厳しい環境にある子どもたちが、しっかりと栄養のある食事をとり、健康に育つことができるようにしていきます。また、農家に対する支援も行うことで、家族の収入を安定させ、子どもたちの食を守ることにつなげていきます。

SDGsでは、目標2に「飢餓をゼロに」、目標3に「すべての人に健康と福祉を」が掲げられています。プロジェクトの支援は、まさにこうした目標の達成につながるものです。そして、子どもたちの健やかな成長は、子どもたちの未来を開き、貧困から抜け出すことにつながっていきます。

こうした一連の支援は、短期的に子どもたちの食と健康を守るだけではありません。家庭菜園の知識や技術、農作物の生産の技術、そうしたものを地域の人々自身が身に付けることで、食糧確保や収入を中長期的に安定させていきます。

また、コミュニティー・キッチンや地域菜園などの地域全体で取り組む活動を通して、人々が知識や技術、経験を共有し合うなど、お互いに協力し合えるような地域づくりを行っていきます。

目の前にある食の危機に対応するとともに、地域の力を高める支援も同時に行い、両方の側面から子どもたちの食と未来を守ります。

地域の人々が協力し合いながら経済危機を乗り越えていけるようにします。

■経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!
実施場所:スリランカ ヌワラエリヤ県
実施期間:2022年10月1日~2023年2月28日
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・チャイルド・ファンド・ジャパンさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための9つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2022年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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