フェリシモCompany60th

みんなでプロジェクトを応援! 「巡回診療によるハイチ国内避難者の健康・生活向上プロジェクト」(特定非営利活動法人 アムダ)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい6つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

*   *   *

こんにちは。AMDAハイチ支部長のマック・ケビン・フレデリックです。私は岡山大学歯学部に留学したことをきっかけに、AMDAと出会いました。歯科医師として、2010年のハイチ大地震以来、AMDAと共に活動を続けています。
AMDAは、32の海外支部を持ち、40年以上にわたって、「救える命があればどこまでも」の言葉を胸に世界各地で人道支援を行ってきました。ハイチにおいても、2010年の大地震以降、歯科プロジェクト、コレラ対策、義肢支援、スポーツ交流など幅広い活動を続けてきました。特に2010年と2021年の活動では、フェリシモ地球村の基金からの温かいご協力をいただき、多くの命を救うことができました。このご支援に、この場をかりて感謝申し上げます。

これまでのハイチ国内避難キャンプでのAMDAハイチ支部の活動の様子

一方、ハイチの状況は依然厳しいままです。2017年7月の大統領暗殺事件以降、大統領選挙が実施できず、暫定大統領評議会を設立した上で、首相が任命され政府が運営されています。国民議会は上院・下院ともに解散したまま機能しておらず、現在も政情不安が続いています。最も深刻な問題は、武装集団(ギャング)の残虐行為によって引き起こされた国内避難者の増加と行政サービスの機能低下です。武装集団による警察署、病院、港湾など主要公共施設への破壊行為により、医療サービスを含む行政サービス機能は著しく低下しており、燃料・水・食料など生活必需品の国内物流の停滞など問題が発生しています。
こうした問題により、国内の情勢は悪化の一途をたどり、多くの人々が避難キャンプで不自由な生活を強いられています。避難キャンプは過密で、感染症などが蔓延しているにもかかわらず、医療や歯科サービスは不足しています。
このような状況を鑑み、首都ポルトープランスにある避難キャンプで、3カ月間にわたって巡回診療を実施したいと考えています。

これまでのハイチ国内避難キャンプでのAMDAハイチ支部の活動の様子

巡回診療では、医療へのアクセスが限られている、または利用できないことが多いキャンプへ赴き、国内避難者を対象に、医療・歯科の診療を行います。

これまでのハイチ国内避難キャンプでのAMDAハイチ支部の活動の様子 
支援に入ると多くの人だかりがみられ、「支援を続けてほしい」という声が聞かれる

また、医療・歯科診療に加え、今回のプロジェクトでは、避難キャンプの厳しい環境に置かれた子どもたちへの支援も実施します。
ハイチの避難キャンプで生活する子どもたちは、栄養不良、不適切な睡眠環境などにより、予防可能な病気に苦しむことがよくあります。この状態を改善するため、ビタミン剤や食事提供および衛生キットやマットレスなどの物資提供を、子どもたちを中心に行うことを予定しています。これらの行動は、特に子どもたち全体的な健康状態を向上させ、日常生活における尊厳と安定を取り戻すのに役立つと考えています。

ハイチの避難キャンプの環境は日々悪化しており、支援のニーズはますます高まっています。今こそ、皆さまの力を再びお借りしてこのプロジェクトを実現したいと考えています。

〈主な活動内容〉

このプロジェクトでは、医療・歯科の巡回診療を実施し、医療へのアクセスが難しい、ハイチ国内避難キャンプでの生活を余儀なくされている人々への支援活動を実施します。
また、避難キャンプ内の子どもたちは最も弱い立場にあり、医療や歯科診療の不足、栄養不良、不十分な寝具環境のために、本来防ぐことのできる病気に苦しむことが少なくありません。そこで、医療・歯科診療に加え、子どもたちへの食料や物資の提供も行います。

〇巡回診療での支援活動詳細(ハイチ国内避難キャンプにて)
・医療・歯科診療
・病気が見つかった人へ薬を提供
・子どもへのビタミン剤の提供
・子どもを中心に、避難キャンプで食事を配布(それぞれのキャンプで50人の子どもに食事と飲み物を提供)
・子ども用のマットレスの配布
・子どもへの衛生キットの配布 など

〈期待される効果〉

ハイチでは、現在武装集団が多くの地区を暴力で支配し、多くの人々が避難キャンプに身を寄せています。避難キャンプは過密で衛生環境が悪く、感染症が蔓延していますが、行政の機能低下のため医療へのアクセス難しい状態です。

このプロジェクトでは、外国人は入れない特に環境が劣悪な避難キャンプへの支援を行います。これは、現地に根ざした活動を行ってきたAMDAハイチ支部だからこそ実現できる、AMDAの強みです。派遣スタッフの安全確保についても、これまでの活動で築いてきた信頼関係をもとに、ハイチ内務省管轄の市民保護団体や、ハイチ公衆衛生・厚生省と連携しながら実施する予定です。

また、実際にこれまでの避難キャンプの医療支援で、治療の機会を得られないまま放置された避難者が多く見受けられました。数々のNGOが撤退する中、継続した支援が避難者から強く求められている現実もAMDAが活動を継続する大きな理由の一つです。

巡回診療プロジェクトを通じて、ハイチ国内避難者にとって不可欠な医療と歯科治療へのアクセスを改善し、健康問題の軽減を目指します。 そして、子どもへの食事や物資の支援を通じて、避難キャンプの中で特に弱い立場に置かれている家庭を支援してまいります。

■巡回診療によるハイチ国内避難者の健康・生活向上プロジェクト
実施場所:ハイチ共和国、ポルトープランス 
実施期間:2026年1月~3月
・アムダさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための6つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2025年10月31日から11月13日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

★Tポイントで1ポイントからの寄付、クレジットカードからの寄付もできる
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