フランス・アルザス地方の美町、コルマール
フランスに旅行に行かれるのでしたらおすすめの街があります。
コルマールです。

フランスの方にこの名前を言ったら、「あ、あの街はきれいですね」という話になる街のひとつです。
フランスの東の中心地ストラスブールにチョコの商談に行ったことがあります。フランスといってもほぼドイツ国境のアルザス地方は建物も食文化もドイツ風。

フランスにいながら重厚な石の建築ではなく、木のちょっとゆがんだおとぎ話のような建築が見られます。

私は以前チョコを探しにストラスブールに行ったんです。もちろんおなじみのショコラ ノゼットさんにも道に迷っていて会えたんですが。あの辺はチョコ文化というよりも焼き菓子文化なので、なかなかショコラティエが多くなかったのです。

それでストラスブールから流れ流れてコルマールに。お花にあふれた小さな街のアルザスの風景の美しさに魅了されたと思うんです、そのときの私は「あ、きれい」と。心の奥では思ってたんですが。
チョコ探しに必死で。「チョコないかなあ」の気持ちでいっぱいいっぱいで。
ちょっとパリから離れてるので、なかなかその後コルマールに行く機会はなく、もう一度ちゃんと訪問したい場所だったのです。
今回行ってきました。
電車で移動して、まずはコルマール駅です。私にもし守護霊がいるとしたら、多分ヨーロッパの駅を点々とした人がついてると思うんです。やたらヨーロッパの駅にいるイメージが自分の芯にあるんです。
今回もたくさん電車に乗ったので、たくさんの駅に行きました。今から来る電車はどこに入るかホームが振り分けられ、掲示板に何番線と案内が出る。あの待ってる感じになんとも懐かしいわくわく感を感じるのです。
それにしても、ほんとにヨーロッパの電車はきれいになりました。簡単にチケットも取れるので電車旅おすすめです。もちろん日本みたいに親切じゃないので、どこに並べとか、まったくアナウンスがなく、大きな荷物を持ってみんなが右往左往しています。いろいろトラブルもありますが、それも楽しめばいいのです。私も何度もミスをして、知らない町で降りちゃって、一日過ごすこともありました。いい思い出です。
コルマールの駅に着いたら、スーツケースを転がして街の中心地のホテルに。だいたい歴史地区は駅から少し離れています。
私はスーツケースが石畳にハマってすぐつぶれるので、普通はUberタクシーでホテルまで行きますが。コルマールは駅から中心地まで近くて便利でした。ホテルにスーツケースを置いて、街歩き。
そこはもうおとぎの世界。
家々のかわいさ。小さな運河に観光のボートが楽しそう。

そして何より、アルザス地方はクリスマスマーケットがすごいのです。それだけのために日本からツアーが来るくらい。もちろん、クリスマスにはこのコルマールにもマーケットがずらりと出るのでしょう。今回なんと、クリスマスマーケットがイースターマーケットになって、町中イースターの飾りだらけ。予想してなかった光景になっていました。
うさぎだらけ。
きっとかわいい映える写真が得意な人にはたまらん光景だと思います。
どこも絵になるー。
うさぎに小鳥。イースターエッグ。パステルカラーのリボン。町中がテーマパークのよう。



噴水の周りにも飾りが。
すごいです。
しかし、飾りがすごければすごいほど、現実的な私は思うんです。
こんなにでかい、町中のうさぎの置物。イースター以外どこにしまっておくんだろう…。
どっか町はずれに巨大なうさぎ置き場があるんだろうな。ということは、クリスマスマーケット用のサンタ置き場もあるのか。たいへんやなあ。
とにかく街がコンパクトで歩いて回るのにぴったりです。
パリに何度も行ったことがある方はぜひこのアルザス地方のコルマールの美しさもおすすめですよ。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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