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かもめブログ

ゴミの旅は続く<2>

さて、今回は前回の続きゴミの旅です。

日振島のゴミのたまった海岸線を見ながら、おにぎりなどの簡単なランチをすます。
この海岸線の上には人が生活をする道路が走っている。

そして、今回の目的地の一つである横島に向かう。

岩田さんに初めて見せてもらった映像よりは、少しはゴミが減っているように思える。

でも接近してみると、

圧倒されるゴミの量

今、こんな風に外国製のゴミを載せると、こんなゴミが多いのかな?と思う
かもしれませんが、ほとんどが日本製のゴミでした。
それも人気のある商品が落ちていることが多く、今、売れている商品が分かる感じだった。

周囲の景色は本当に美しい。
ただ、海岸線と合わせると、ただただ違和感を感じる。

ゴミの中には、動物の死体もある。また、マムシなどもいるので、ゴミ拾いにも
大きな危険を伴う。

携帯のマップで見るとこんな感じ。

ここにきて、田中翔さんが始めたDive愛南が近いことを知り、
思わずメッセージを送り、来年の6月にDive 愛南に潜りに行く約束をする、笑

そして、三浦半島に移動。
最後の海岸線を観察する。

見た感じはこんな感じだけど、この海岸線の端には、大量のマイクロプラスティックが層になっていた。

こんな感じでした。

そして、ひとつの漂流ゴミに着目する。

このゴミに97年と思われる表記がある。
岩田さんが言っていた。
流れてきた大量の養殖イカダのフロートは、今活動している養殖者のものではなく、その先代のものだったりするので、私たちが思っている意識と違う、と。
この二日間で見たゴミは、もちろん私たちの生活から出たゴミもたくさん見受けれられたが、目立つ大きなものは漁業の器具ばかりだった。

なので、まず、漁業関係者の方々が動くべきではないかと思った。単純に。
岩田さんのようにもっと大きな視点で、『 これは日本の問題だから俺が拾う 』 、という気持ちまでまだ自分が持っていくことができずにいた。
今も毎日、この問題を考える時間がある。
この問題をどう捉えてアクションするか?
私には、まだ熟考する時間が必要だ。
そんなことを言っている間に、ゴミは増えていくのだから、
早く拾えよ、鍵井!
と言われるかもしれないけど。

最後のゴミの海岸線を観察し終えたあと、空にも鳥のような雲が浮かんでいた。
すべてが不思議、な二日間でした。

ということで、また来週!ほな!

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かもめブログライターご紹介

鍵井 靖章

1971年、兵庫県生まれ。大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物にできるだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。約20年間、海の生き物に、出会い、ふられ、恋して、無視され、繋がり、勇気をもらい、そして子育ての方法などを教えてもらいながら、撮影を続けている。 ▼アプリのお知らせ
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