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かもめブログ

知覧を巡る

錦江湾でのダイビングを終え、次の目的地のトカラ列島の出発地点の枕崎港まで、お世話になったダイビングショップSBのガイドさん・芽ちゃんに送迎してもらう。
しかし、その移動日は時間があったので、特別にお願いして知覧に立ち寄ってもらった。

知覧周辺で育った芽ちゃんは、突然車を止めて、教えてくれた。

ここの平地は以前は滑走路で、向こうに見える開聞岳を見ながら、特攻隊は出撃したと。
今はたくさんの菜の花が咲いていた。

そして、知覧特攻平和会館へ。

ここが入り口。

これがチケットです。

鹿児島に入って、同じタイミングで遊びに来てくれた友人が
「鍵井さん、時間があれば知覧に行けばよいよ」と言われて
その言葉があったから来たんだけど。

最初「知覧」と聞いた時に、聞いたことがある響きだけど、正直「知覧」と聞いただけで、すぐに特攻隊のことが思い浮かぶことはなく、本当に無知な自分が情けなくなった……海外のことばかりでなく、国内の大切なこともちゃんと知らないと……

改めて、知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦末期に編成された大日本帝国陸軍航空隊の特攻に関する資料を展示する施設です。

入館してすぐ右手にある、零式戦闘機の展示室へ。

言葉が出ないです……

そして、音声案内のレシーバーを借りて館内へ。

若き特攻隊の英霊コーナー、隊員の遺書、絶筆、遺品ケースなどの展示を見て回る。
想像以上の展示数の多さに驚く。
どれも大切であることは変わりがないが、その中でも限られた時間の中で、芽ちゃんが私に知ってほしいところを、強調して伝えてくれた。

出来る限りゆっくり見て、外へ。

館内は撮影禁止(申請すれば可能)だったので、外の施設をいくつか撮影しました。

桜の季節になると、上の桜は満開になるらしい。もう散ったころかな。

案内をしてくれた芽ちゃんが学生の頃、クラブ活動でこの周辺を走っていたとのこと。知覧のことをちゃんと認識していなかった私と、すぐ身近にこの記念館がある芽ちゃんとは、きっと戦争に対するとらえ方が違うんだろうな……と。

その後、知覧の町中を走る。

道沿いにのぼりがあり、「牛カツ」と書いてあったのが気になったので、お店へ。

お店の人に「牛カツ定食」は最近人気です、と教えてもらったので注文。

確かに美味しかったけど、私は豚の方が好きでした……

そして、次に連れてきてもらったのが、ホタル館富屋食堂。

鳥浜トメと地元の方々や、特攻隊員との交流の資料館です。

鳥浜トメさんは、川辺郡知覧町で「富屋食堂」を営み、多くの特攻隊の面倒を見たことから「特攻隊の母」と呼ばれた方です。

受付の女性の方と芽ちゃんが友人だったので、カメラマンで取材で来た私に、館内の撮影許可をいただいた。

光山文博少尉の「アリラン」など、芽ちゃんの機転ですでに知覧特攻平和館で知識を得ていたので、よりスーッと感情移入ができた。

1階は、特攻隊員の遺品などが展示されています。

2階は、鳥浜トメさんの品々が展示されています。

鹿児島の海を知るために来たのだけど、思いがけず大切なことを知る機会を得た。家族、友人とまたこの地を訪れたい、と心から思いました。

そして、無事に枕崎に到着。

そして、芽ちゃんに宿泊施設まで送迎してもらってお別れを。
翌日からの撮影のためにカメラの準備をしていると、忘れ物があった!!!

SBの松田ジーコに連絡すると……なんとスタッフのまりっぺが、車でわざわざ持ってきてくれた!!!

すみません……

と、忘れ物の多いカメラマンですがなんとかみなさんの強力な協力を得て、やっております……。

ということで、また来週!ほな!

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かもめブログライターご紹介

鍵井 靖章

1971年、兵庫県生まれ。大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物にできるだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。約20年間、海の生き物に、出会い、ふられ、恋して、無視され、繋がり、勇気をもらい、そして子育ての方法などを教えてもらいながら、撮影を続けている。 ▼アプリのお知らせ
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