フェリシモCompany60th

みんなでプロジェクトを応援! 「アフリカの紛争地・ペンバ寺子屋での子ども配食&公衆衛生活動」(一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい6つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして。モザンビークのいのちをつなぐ会の代表、榎本恵です。私たちは2013年から、最貧困国の最貧困地なのに支援の光が届かないエリア、アフリカ南東部・モザンビークの北部ペンバ市のスラム地区で、紛争や貧困、食糧難に苦しむ子どもたちの命と未来を守るため、現地の青年たちと力を合わせて活動を続けています。

スラムの学び舎・ペンバ寺子屋は、開設から10年以上の歳月を重ね、多くの子どもたちの人生を変えてきました。かつて教室に通っていた子どもたちは成長し、今では寺子屋の講師として子どもたちを教え、また、モデルになった青年、ドイツへの留学やプロのサッカー選手として夢を掴む者も現れ、子どもたちの希望となっています。

寺子屋は単なる学びの場を超え、子どもたちの知的好奇心を高め、夢を育み、その夢を現実に変える「未来を創る場」へと成長しました。

さらに寺子屋は地域の生命線としての役割も果たしています。紛争や疾病で負傷した人々の緊急搬送を24時間体制で支え、住民にとって「最後の砦」として頼られています。そこに集うすべての命を守るという強い使命が、この場を「命の灯台」にしています。

しかし、2025年6月以降、市外でイスラム過激派の攻撃が激化。多くの避難民がペンバ市に流入し、限界を超えた生活環境の悪化と物価の急騰、そして深刻な食糧不足が続いています。このイスラム過激派の攻撃は、日本も参入する巨大天然ガス開発を一因として勃発し、5000名以上が亡くなっていますが、日本でニュースになることはほとんどありません。テロや紛争の被害を受けるのはいつも平和を求めて日々を懸命に生きる普通の人たちです。

寺子屋に通う約350人の子どものうち、15%が1日1食以下の極度な栄養不足に陥り、命を奪われかねない危機的状況にあります。栄養不足は免疫力を著しく低下させ、コレラやマラリアといった感染症が猛威を振るい、多くの子どもたちがその犠牲になりつつあります。

寺子屋では毎日、焼きたてのパンの配食と、公衆衛生活動(手洗い、歯磨き、洗濯、爪切、うがいのキレイ習慣)を行い、子どもたちの健康と学びの環境を必死に守っています。しかし、2025年度の配食資金はわずか4ヶ月分しか確保できず、支援が途切れてしまう深刻な瀬戸際にあります。配食が止まれば、子どもたちは飢えからゴミ漁りに走り、特に女子は生きるために危険な売春に追い込まれ、さらに紛争過激派への勧誘や拉致のリスクが劇的に高まります。

汚れをしっかり落とす! 配食時に行う手洗い習慣の様子

私たちは強く信じています。子どもたちに「食べること」「清潔であること」「学び続けること」を保障することこそが、彼らの命を守り、未来を切り拓く唯一無二の道だと。

紛争と貧困が深まるこの土地で、支援の光が届かない場所だからこそ、現地で唯一の草の根NGOである私たちが、希望の灯火であり続けたい。

ペンバの子どもたちは、決して諦めることを知りません。私たちは彼らの未来を、そしてモザンビークの未来を信じています。どうか、子どもたちの配食と公衆衛生活動へ、手を差し伸べていただけますよう、心からお願い申し上げます。

歯ブラシの配布。歯ブラシを使ったことのない子どもも沢山います

〈主な活動内容〉

ペンバ寺子屋に通うスラムの子どもたちと紛争避難民の子どもたち約350人(2歳から15歳がメイン)に対して

●毎日のパンの配食を継続し、飢えと栄養不良を改善します。

併せて、

●感染症予防のための石けんや歯磨きセット、洗剤を配布し、毎日のキレイ習慣付けに活用。
シラミの子ども用のバリカンや爪切も寺子屋に用意し、衛生的な暮らしの向上を行います。

世界のすべての子どもたちが、食べる、学ぶ、強く生きる環境にあることが私たちの願いです。
支援の光が届かないエリアで生きる子どもたちにも、温かいお力添えをお願いいたします。

〈期待される効果〉

私たちがこの活動を通じて実現するのは、ペンバ寺子屋の子どもたちが毎日2食以上を確実に食べられる環境です。現在、配食費の不足により、一つのパンを5人で分け合う子どもたちが増えています。そのため、栄養不足で目にくまができ、腕が細くなっている子どもも少なくありません。そんな子どもたちが元気に年を越せるよう、栄養と安全を届けます。

また、感染症やケガなどの健康リスクを低減し、子どもたちが病気に苦しむことなく安心して成長できることも重要です。寺子屋でのキレイ習慣は、健康な生活環境を支え、子どもたちの免疫力を守るために欠かせません。

さらに、紛争激化により過激派の暴力や勧誘のリスクが高まる中、子どもたちが暴力に巻き込まれず、安全に寺子屋で学び続けられることが何よりの目標です。学びの力を蓄え、未来への希望を持ち続けることが、彼らの命を守る最善の道だと信じています。

私たちは「相互扶助」の精神を大切にしています。寺子屋の子どもたちは、互いに助け合いながら、一つのパンでも皆で分け合う生活の中で、絆と共生の力を育んでいます。こうした支え合いのコミュニティを強化し、子どもたちが逞しく共に生き延びる力を持つことを願っています。

また、私たちは6年連続で子どもたちの死亡率ゼロを目指し、命を守る活動を継続しています。基金のご支援は、この命の灯を絶やさず、子どもたちの未来をつなぐ大きな力となります。

寺子屋開所時ハイハイして通っていたエリゼウ。幾度もの病気を乗り越えて元気に。寺子屋のパンが大好き!

■アフリカの紛争地・ペンバ寺子屋での子ども配食&公衆衛生活動
実施場所:モザンビーク共和国カーボデルガド州ペンバ市ナティティ地区ペンバ寺子屋
実施期間:2026年1月~6月
・モザンビークのいのちをつなぐ会さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための6つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2025年10月31日から11月13日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

★Tポイントで1ポイントからの寄付、クレジットカードからの寄付もできる
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