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地球村の基金からの緊急支援「ウクライナ避難者支援活動」(認定NPO法人 AMDA)

2022年2月にウクライナで勃発した人道危機により、多くのウクライナの方々が家族と別れて周辺諸国に避難をしています。このたび、ハンガリーとウクライナの国境近くの避難者に対して支援活動を展開しているAMDA(アムダ)を通じて「フェリシモ 地球村の基金」より緊急支援を実施いたします。

AMDAによる支援活動について

はじめまして、特定非営利活動法人AMDAの難波妙です。
AMDAはアジアを中心に世界の32の国と地域に支部があり、37年間にわたり災害や紛争に対して人道支援活動を実施してきました。

今年の2月24日にウクライナで勃発した人道危機により、自分と家族の身の安全を守るため、約631万人が周辺国に避難をしています。AMDA は発生直後から情報を収集し、必要とされる支援内容を検討してきました。そして、ウクライナから61万人(※5月17日現在)が避難するハンガリーでの支援活動を決定しました。

3月7日より日本人医師1人とハンガリー・国立センメルワイス大学の日本人医学生1人がウクライナ国境近くで調査を開始。3月9日には、AMDAと「特定非営利活動法人TICO(徳島県)」の合同医療チーム(医師1人、看護師1人、調整員2人)が岡山を出発してハンガリーに向かい、国境近くの町や村で地元の医療者たちと避難者への診療を開始しました。そして、3月19日に第3次チーム(医師2人、看護師1人)、4月2日には第4次チーム(医師1人)を順次派遣。第5次チームは、第3次チームで現地入りした看護師を再派遣して継続して支援活動をしています。

ウクライナとの国境に近いハンガリーの村・ベレグスラーニーの避難所での医療支援活動の様子

■ウクライナ国外避難民への支援活動(ハンガリー・べレグスラーニー)

ウクライナでは18歳から60歳までの男性は、国を守るためにウクライナを出ることはできません。そのため、ハンガリー国境の村ベレグスラーニー には小さい子どもを連れたお母さんやお年寄りなどが多く避難をしてきます。

ここは避難の中継地点のため、地元のボランティア団体によって「ヘルプセンター」が設置されています。AMDAチームの医師はこの仮設診療所で、現地団体「Med Spot」の医師とともに、避難者の診療を行っています。24時間交代で医師・看護師が駐在し、1日あたり10~20人の患者を診察。ヘルプセンター内を巡回しながら、避難者や避難者を24時間見守るボランティアの方々の健康相談などにも対応しています。

また、AMDAチームの看護師は避難者とともに過ごし、必要に応じて足湯やマッサージなどを提供するとほか、避難所で静かに過ごすことを余儀なくされている子どもたちと遊んだり、お絵描きイベントなどを行うことで、子どもたちが安心して楽しく過ごせるような場を提供しています。

■ウクライナ国内避難者への支援活動

ウクライナとの国境近くのハンガリーのもう一つの町キシュバールダにある「ヴァルダ文化伝統保存協会」では、ウクライナ国内の避難者への支援活動を行っています。

AMDAは「ヴァルダ文化伝統保存協会」と協力協定を締結し、この団体を通して、ウクライナ国内の避難者が必要としている新鮮な野菜や果物などの食料品、医薬品などの支援を行っています。

また、「ヴァルダ文化伝統保存協会」がウクライナ国内への物資運搬のために使用している車両の一台がレンタカーだったので、長期化する事態を鑑みて、車両一台を寄贈しました。また、ウクライナ国内のリハビリテーション施設に避難をしている方々の生活を支えるため同施設関係者がAMDAに代わって冷蔵庫や電子レンジなどを購入しました。

さらに、ウクライナ人の妊婦さんたちへの支援として、ウクライナで検査をすることを目的に、現地の産婦人科医に「ポータブルエコー(超音波)」を寄贈しました。これがあれば移動中であってもお腹の中の赤ちゃんの状態を知ることができます。

このように日本人が入ることができないウクライナ国内へは、国境近くの病院を行き来している現場の医師に『今、まさに必要としているニード』を伺いながら、ウクライナの関係者が現場まで物資を輸送しています。

ウクライナの病院に支援した医薬品

■期待される効果

ウクライナの人たちは、突然に、そして理不尽な形で家族が離れ離れになって、国外に避難せざるを得ない状況に直面しています。未だ先の見えない中、お父さんをウクライナに残して避難をしてくる子どもたちやお母さん、そしてお年寄りが、たとえひと時であっても、安心して、安全な環境で、安らげる場で、最も必要とされる医療や癒しの時間を提供したいと考えています。

また、危険や不安と隣り合わせの過酷な避難生活を強いられているウクライナ国内の避難者の方々に、生活を支えるための家電や生活必需品や食料、そして医薬品などを必要に応じて、少しでも早く届けることで彼らの役に立てたら、と願っています。そして、日本から多くの人たちが応援していることを伝えたいと思います。

AMDAの活動に輸送面で協力してくれているウクライナ、ハンガリーの方々の安全確保を優先しながら、ウクライナの普通の人たちが一日も早く、家族共々、元の日常に少しでも近づくことができるよう、目の前に次から次に出てくる課題に地元の方たちと向き合い、協力をしながら問題解決をして、避難者を支えたいと考えています。

■ウクライナ避難者支援活動
実施場所:ハンガリー
実施期間:2022年3月7日~
・AMDAさまの支援活動の最新詳細はこちら

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