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地球村の基金活動報告ー「読書推進を通じた障がい児の思考とスキル向上プロジェクト」(認定NPO法人 エファジャパン)

2024年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「読書推進を通じた障がい児の思考とスキル向上プロジェクト」の活動レポートを認定NPO法人 エファジャパンさまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの実績報告〉

ラオスでは、2015年の教育法により、初等教育と中等教育は義務教育として位置付けられ、「すべての国民が学ぶべき」とされています。しかし、障がいのある子どもに対しては、2011年からインクルーシブ教育が推進されていますが、状況については依然として充分に把握されていません。

本事業では、教育・スポーツ省に定められたインクルーシブ教育モデル校で、障がいがある子どもたちが情報にアクセスできる環境をつくり、社会に生きるためのスキルを身につけるという事業を実施しました。

図書室整備完了

<教材をそろえる>
二つの学校の図書室および子どもの家財団の図書室に本や情報を伝えるポスター、目が不自由な子どもでも音を聞きながら学習するためのタブレットを揃えました。

タブレットを使用しながら情報収取

〈正しい指導方法を高めるために〉
教育・スポーツ省のインクルーシブ教育促進センター、障がい児支援協会によるインクルーシブ教育を年に1~2回開催しました。これらの取り組みでは、障がいのある子どもたちが学校で学びやすくなるよう、先生や学校関係者への研修、教材の提供をしました。

〈マルチメディアデジタルブックの説明会〉
国立図書館員の7人にマイクロソフトワードを使ってマルチメディアデイジーブックの作成方法の説明会を実施しました。

〈現地の様子・現地の声〉

・児童の声 アティターン(12歳)
僕は下半身が不自由で、車いすに乗って学校に通っています。家から学校までは、だいたい1キロほどの距離です。学校に図書室ができてからは、毎日学校に行きたくなりました。新しい本が届くと聞くだけで、ワクワクします。移動図書館の読み聞かせも大好きです。大きな絵本は絵が見やすくて、とても分かりやすいです。
また、タブレットを使っていろいろなことを学べるので、勉強も楽しくなりました。昔は、正直、学校があまり好きではありませんでした。

パサイ小学校のアティターン君

カウンターパートの声 パイウァンさん(移動図書館活動促進職員)
私たちの活動は、読み聞かせや音楽に合わせたダンス、工作やお絵かき、オンラインでの物語上映などです。活動を始める前は、子どもたちは笑顔が少なく、特に障がいのある子どもたちは、あまり話さず、心を開けず、周りの人とかかわるのが苦手でした。
でも今では、おしゃべりを楽しんだり、みんなの前で読み聞かせをしたり、授業に元気に参加する姿が見られるようになりました。

いちばんうれしいのは、子どもたちの笑顔が増えたこと。その笑顔は、私たちにとって一番の喜びです。先生方からも、「まるで別人のよう」「信じられないほど成長した」という声が届いています。ご支援ありがとうございました!

ラオス国立図書館移動図書館促進職員パイウァンさん

〈適切な教員指導の提供〉
二つの学校の先生を対象にして、インクルーシブ教育の研修会を行いました。内容は次の通りです。
・ADHDやASD・LDなどの障がいの種類をどのように識別するか。
・個別教育計画(Individualized Education Program)を使用して障がいをどのようにモニタリングするか。
・さまざまな障がいの種類に適した写真を用いた教材をどのように開発するか。
・障がいのある子どもたちについての情報を収集するための計画について。
・さまざまな障がいのある子どもを受け入れるために、自分自身、学校、教材、環境をどのように準備するか。
以上の基礎的な知識の概要と実践を実施しました。

〈支援者のみなさまへ〉

みなさまのあたたかいご支援のおかげで、障がいのある子どもたちが安心して集い、学び、表現できる場所が生まれました。読み聞かせやダンス、工作や絵を描く活動、そしてタブレットを使った学習を通して、子どもたちは少しずつ自分を表現することに自信を持ち、仲間と関わる楽しさを知っていきました。「学校が好きになった」「新しい本が楽しみ」そんな言葉が、今では日常の中で聞かれるようになっています。以前は心を閉ざしていた子どもたちが、笑顔で過ごす姿は、何よりも大きな成果です。みなさまのご支援が、その変化を支えてくれました。

この歩みは始まったばかりです。これからも子どもたちの生きる力をはぐくむ活動を続けていきます。今後とも、温かく見守り、応援していただければ幸いです。 

■読書推進を通じた障がい児の思考とスキル向上プロジェクト
実施場所:ラオス人民民主共和国ビェンチャン都シサタナック郡
     パサイ小学校とサパントーングヌー小学校
実施期間:2024年9月1日~2025年3月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間
・エファジャパンさまのその他の支援活動はこちらから

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