フェリシモCompany

小鳥と飼い主がともに長くしあわせに暮らし続けられるように。飼い鳥の保護と里親探しを応援する「小鳥基金」とは?

小鳥部

こんにちは、フェリシモ基金事務局のmotoです。

「小鳥基金」は、いわゆる飼い鳥がしあわせに暮らせるよう、飼い主のいない小鳥の保護と里親探し活動を支援する基金です。

小さくて愛らしい小鳥ですが、実はとても寿命が長く、小型でも10年、中型以上になると20年から50年近く長生きする場合もあります。小鳥も飼い主も、適切な環境でともにしあわせに暮らすことが理想ではあるものの、なんらかの理由で飼い主から手放されてしまったり、無責任な飼育により増えすぎてしまったりして行き先がないなど、飼い鳥はさまざまな課題を抱えています。

フェリシモの「小鳥部」では、小鳥好きさんのための基金付き商品をお買い上げいただくことで「小鳥基金」を募り、「認定NPO法人TSUBASA(以下、TSUBASA)」さまへの支援を通して、小鳥が長くしあわせに暮らすための活動をサポートしています。

「小鳥基金」の活動母体である「小鳥部」メンバーの宇野加恵さんにお話を伺いました。

話し手:宇野加恵さん
聞き手:フェリシモ基金事務局

小鳥好きたちの生活をもっと楽しく

フェリシモ「小鳥部」へようこそ!
「小鳥基金」の母体となる「小鳥部」は、お客さまからいただいたメッセージがきっかけとなりスタートしました。「犬や猫にまつわるグッズ、イベント、支援は世の中にたくさんあるけれど、小鳥には少ないので、ぜひフェリシモでつくってほしい!」というお声がけがありました。たしかに、小鳥好きである私も「犬派?猫派?」と聞かれることはあっても、「小鳥が好き!」と言えるきっかけってなかなかないなぁと感じていたんです。そこで、少数派だけれど一定数はいらっしゃるであろう小鳥好きさんたちとともになにかできないかと社内で盛り上がり、小鳥好きの社員たちが集まって「小鳥部」が誕生しました。設立当初、Twitterアカウントを立ち上げた途端に、数千人の方にフォローしていただいて、全国の小鳥好きさんたちの「待ってました!」という声が今にも聞こえてきそうな勢いでした。最近では、小鳥にまつわるイベントが各地で開催されていたり、かわいいグッズがたくさん展開されたりしているのですが、「小鳥部」が誕生した2018年当時は気軽に手にとれる機会が限られていたので、まずは小鳥好きさんがより暮らしを楽しめるグッズの企画からスタートしました。また、犬好きさんはお散歩のときに立ち話で飼い主同士のつながりがうまれたり、猫好きさんはグッズ展開が多様なのはもちろんのこと、支援コミュニティも多かったりします。それに比べて、小鳥好きさんが集う機会はまだまだ少ないので、小鳥好きさん同士がつながる場づくりを目指して活動をしています。
小鳥好きさん同士が、贈ってももらってもうれしいプレゼント「ミニ和風マシュマロインコのほうずい〈チョコ餡(あん)〉」
小鳥好きさん同士が、贈ってももらってもうれしいプレゼント
ミニ和風マシュマロインコのほうずい〈チョコ餡(あん)〉

行き場を失くした小鳥たちを保護して育てる

実は、飼い鳥たちはいろいろな課題を抱えているんです。小鳥って、すごく長生きするんですね。小さな文鳥でも長いと10年、大きなオウムであれば50年以上生きる場合もあります。つまり、飼い主よりも長く生きる可能性があるため、飼い主が先に亡くなってしまうこともあれば、仕事や家庭の事情で飼えなくなってしまうなど、さまざまな理由から飼い主さんとともに暮らすことができなくなって行き場を失ってしまう小鳥たちがいます。また、飼い鳥の鳴き声や噛みつきなどが原因で捨てられてしまったり、無責任な飼育によって増えすぎてしまったりすることも少なくありません。そうなってしまう原因の一つが、飼い鳥に関する正しい知識が広まっていないことです。これらの課題を解決するために活動しているのが、支援先である「TSUBASA」さまです。埼玉県で小鳥の保護施設「とり村」を運営し、小鳥を保護して里親を探す活動を中心に、飼い鳥に関する情報発信も積極的に行なっています。

飼い鳥たちの課題について話す宇野さん

飼い主がゆるやかにつながり、知識を得る場づくり

基金は、「TSUBASA」さまの保護施設「とり村」の運営費として、主に「とり村」に暮らす約100羽ほどの保護鳥たちの餌代や検査費用などに活用されています。小鳥には、犬猫と違って予防接種がないため、ウイルスに感染した小鳥が一羽でもいれば、すべての鳥が感染してしまう可能性が高くなります。そのため、免疫力が低下している保護鳥たちをケアする専用の設備や、お世話をするスタッフの消毒、そして新しく受け入れる小鳥たちの感染検査など、感染症のまん延防止対策の徹底などに活かされています。

「とり村」の様子

また、里親を探すための「里親会」、小鳥と触れ合い正しい知識を知ってもらうための開放スペースの設置、小鳥のおもちゃをつくる教室など、楽しみながら小鳥のことを学べるイベントも積極的に開催しておられます。さらに、飼い主やこれから飼いたいと希望する人に正しい知識を持って小鳥と接してほしいとの思いから「バードライフアドバイザー認定講座」制度を設けて勉強会を開催されています。基金は、そうした設備費やイベント開催などの費用にも活用されています。フェリシモの商品を通して、「TSUBASA」さまの活動を知ってもらうことで、小鳥好きさんがゆるやかにつながり、正しい知識を得るきっかけを広げていきたいと思っています。

小さな命を育み寄り添う基金を目指して

小鳥はただかわいいだけではなくて命ある存在です。その命とちゃんと向き合ってはじめて、小鳥と飼い主の間に愛情や信頼関係が育まれ、癒されたり元気をもらったりできるのだと思います。そういう「小鳥とともに暮らすしあわせ」を感じられる日々はとても豊かだと思います。小鳥は表情がわかりづらいので、感情がないと思われがちですが、喜怒哀楽を持ったとても人なつっこい生き物なんですよ。飼い主の元へ飛んで出迎えてくれたり、ときにはヤキモチを焼いたりすねたり。とっても愛らしいんですよね。私自身のことに置き換えても、幼い頃飼っていた小鳥が家族との思い出のなかにあたりまえのように存在しています。小鳥と飼い主の関係ってつくづく、お互いの日常をハッピーにしてくれるものだなって思うんです。「小鳥部」では、これからも、そういった“小鳥との暮らしの豊かさ”をお客さまと共有していきたいと思っています。

かわいさのなかに大人っぽさもあって着こなしやすい「文鳥にまみれるしあわせ プリントロングワンピース〈ネイビー〉」。
かわいさのなかに大人っぽさもあって着こなしやすい
文鳥にまみれるしあわせ プリントロングワンピース〈ネイビー〉」。

また、現在は小鳥好きさん向けの商品が多いのですが、今後は小鳥自身がうれしくなるようなアイテムを開発していきたいですね。そして、さらに基金が広がっていったときには、もともと自然の中に暮らしていたはずの小鳥のルーツや生態系のことなんかも学びながら、小鳥との関わり方を考え、小鳥と飼い主さんに寄り添い続ける基金でありたいと思います。

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