かわいいけど味は本格派〈スウィーティカル〉ハンガリー
ハンガリーのブダペストの〈スウィーティカル〉さん。
車でホテルまで迎えに来てくれるお仕事やる気満々なご主人ビクターさんとチョコ作り大好きな奥さまクリスタさんのお店。お店はブダペストより少し離れたリアルな生活地域にあって、地元密着な感じで、近所の中学生がお店に買いに来る感じのローカル店です。

しかし、しかし。
おやあああ。


ショーケースが。最先端なチョコ。あ、これインスタでどっかの国の人がやってるの見た、新デザインだ。生で初めて見た。


どうやって作るんだ??え?これも、このプリントどうやって転写するの??おかしいやん。なんで?
そんなボンボンがズラリ。
そして、その最先端なチョコの数に劣らないほどの表彰状が壁一面に。驚いた私に営業マンのビクターさんが気付き、
「50個の賞を獲っています。」と。

私は実はさほど賞には興味がなく、そういう人もいるだろうな、くらいに思っています。
ボンボンの試食に入り、さらに驚きました。
ちゃんと、ハンガリーの素材にこだわり、こちらに紹介しようとしてくれるのも地元色の強いものです。輸出をよく分かってらっしゃる。
一個一個の説明も非常に的確です。
地元の人気のチョコと外国人向けのチョコ、よくお分かりだと思いました。
その中でも聞いたことがなかったのが、「ハンガリーではクルミを青い実の時に取って食べます。乾燥させて焙煎する前の生のクルミは大変珍しくフレッシュです」と。
そのデザインもほんとうに繊細でテンション上がりまくり。
味わいもなめらかなジャムに仕上げて、ナッツというよりフルーツのフレッシュ感を強調しています。
私がメモにちゃんと珍しくきちんと書いています。
「クリスタさんはチョコ作りにしっかりした方向性とイメージがあって、そこからチョコに仕上げている。そのチョコをビクターさんが理解して全部、一個一個説明出来てるのがすごい」と。
書いたことがないメモです。よっぽど感動したんでしょう。このご夫妻に。
そして、私はハッとしたんです。
ボンボンチョコのカップの底に、なんと受賞した証のシールを一個一個貼っているんです。

ちょっと受賞をアピールしすぎなシールの量。
しかし。
そうかあ。
そうやったんかあ。。
やっと気が付きました。
東欧のショコラティエには何々賞を受賞に命かけてるようなショコラティエが多く。
私はそこに興味がなかった。まったくスルーです。
価値観は一個じゃないから、これからもさほど興味はないかも知れない。
しかし。
フランスやベルギー、そのほか経済的にも強い国のショコラティエだったら世に出るチャンスはいっぱいあるかも知れない。
でも、東欧の国々のローカルなショコラティエはチャンスを得るためには、この何々賞受賞が一番自分を知ってもらう「どこでもドア」なんだと。ここまで実力があっても、それが必要なんだなと。
壁一面に並んだ受賞の賞状にその一生懸命さを感じ、ちょっときゅんとなりました。
充分ですよ。充分素晴らしいご夫妻のチョコ。ありがたくご紹介させていただきます。
ぜひ、知ってほしい。食べてほしいです。「幸福のチョコレート」がスウィーティカルさんのどこでもドアになりますように。

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