仲良しファミリーの営む街中華ならぬ街チョコ〈マイチョキー〉ブダペスト
ハンガリーのブダペストにある〈マイチョキー〉さん。
ここはブダペストで滞在したホテルの近くだったのでありがたかったです。今回ほんとうに到着まで何時間もかかって、移動につぐ移動の日々を送っていたので、
街の中心から歩いてちょっとという、ちょうどいい距離感で、この近所に住むブダペストの都会暮らしの人たちのためのチョコレートという感じ。
入りやすくって、きっと近くに住んでたら自分用にもお持たせにも、気軽に何回も通っているだろうなと思います。
お店に入って目に入ったのはチョコのショーケースです。

まあ、たくさんの少量多品種なチョコの数々。こっこれは……
チョコ作るの楽しいんだろうな~~~というのが伝わってきます。
この味も、次はこの味も作ろう。同じ味でもミルクのカバーとビターのカバーも作ろう。あ、あの人はホワイトチョコが好きだからホワイトも作っておこう。
どんどん増えていくんだろうな。なんか感情移入してしまうようなショーケースです。楽しくなかったらこんなショーケースにはならないです。
間違いないな。
と思っていたら、あいさつに出てきたのは若い元気な明るい女性の方でした。何人かいらっしゃいます。あいさつが終わって、女性の方は娘さん、あとはご両親。3人家族のお店だとわかりました。

お父さんはアダンさん、お母さんはビディナさん、娘さんはビリアンさんです。
まずショーケースのチョコの数への驚きを話したら、娘さんが「うちのチョコは100種類あります」と。
それから試食が出てくる出てくる。
明るくかわいいビリアンさんが営業担当なのかな。どんどん説明してくれます。
ベリー&コーヒーとか。ピスタチオやラズベリー。どれもちょうどいい。小粒なのでいくらでも食べられます。私のメモには、
「ここおいしい!!」「ぜんぶあますぎずうまい!!!」「ベリーけいうまい」「びっくり」
ぜんぶひらがなで書いていました。
大興奮です。
地元の人のためのチョコやわ。
奇をてらった、イノベーティブな味わいではないのです、ただただやさしく素直においしいのです。
びっくりするくらいド直球の、街中華ならぬ街チョコレートです。
ここはみなさまにアソートでいろいろな味を味わっていただこうと思いました。
さっきから、気になっているのがチョコを作ってるお父さんです。すごい髭のでっかい大男。
ずっとショーケースの奥から出てこないのです。話しかけても、微笑むくらいで。
無口でシャイな職人さん。
「お父さん、あなたしあわせですね、おいしいチョコ作って、明るい家族で」
大阪だったら、おばちゃんに「おめでとう、よかったね!」背中ばちばち叩かれてますよ。
私も心のなかでお父さんの背中ばしばし叩いてました。
なんか、しあわせ。おめでとう。
おいしいチョコを食べると、結婚式に出たような喜びを感じるのはどうしてでしょう?
何々賞受賞とか、変わった経歴とかは何もないけど、ここは憧れのショコラティエ。理想の街チョコ。
私はこれだけ世界中の小さなショコラティエを見続けていますが、そんなに頻繁には出会えない。
ローカルチョコ界の成功者です。

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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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