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海外出張ネタ話

2024.05.04

ガーナスタディツアー~サステイナブルカカオ スマイル・ガーナプロジェクトの村の小学校に行く

いよいよ、ACEの白木さんがこのプロジェクトを最初に始めたアシャンティ州の州都で、ガーナ第二の都市クマシに移動です。飛行機の国内線で到着です。

スマイル・ガーナプロジェクトの発祥の地です。バスに乗り換え、さらに奥地へ2時間半ほど進みました。

だんだん目が慣れてきて、売り子さんの売り物の種類とか気になるようになってきました。

あ、あれはゆで卵ね。水が冷えてるということは近くに冷蔵庫があるのかな。

到着したところには小学校がありました。小学生が授業を受けてて、みんなおりこうさん。

大人が来て、しかも見慣れない外国人なのに、ちゃんと前を向いていて、落ち着いてる。こちらの小学生、ほんとうにお行儀がいいんです。日本の小学生の方が落ち着きないと思います。

ちょうど英語のお勉強中です。なんか、やっぱりすごくたくさん人がいる。どんどん教室に入って来て見学する大人にも動じないってすごい。私の方がキョロキョロしてしまう。

給食は週3回、スマイル・ガーナプロジェクトからサポートがあるそうで、あと2回は親が出すそうです。給食ができたことで、学校に通う子どもが60人から100人に増えたそうです。やっぱり給食大事。

水道は学校にないので、10分歩いて水汲みに行くと言っていました。それも、この暑さに?!と思いますが、ここでは普通のことのようです。

ちょっとどうでもいいあるあるなんですが。

ふだん大きな声で話してるのに、人前で話をするとき、急に小声になるのです。実はほかで学校にお邪魔した時も思ってたんですが。声張ってるの私だけでした。

日本の先生みたいに声張らないんです。下品なの??私?なーんかあるんだろうな。

今回もインタビューすると答えが急に「声ちっっっちゃっっ」

ちょっと面白く思えるくらいそのシーンを見ました。みんな耳がいいんでしょうね。こっちの人は聞こえてるようです。日本人だけがじりじり寄っていくのが面白かったです。

こちらの村ではCCPC「コミュニティ子ども保護委員会」という住民ボランティアさんが7人います。スマイル・ガーナプロジェクトから指導を受けて、児童労働がないか村を見回っているんです。この方々の存在が今回見たツアーで一番嬉しかったかも。この青いTシャツが目じるし。

CCPCのメンバーさんと記念写真。フェリシモスタッフのみんなで寄せ書きした“ありがとう”のメッセージボードも渡せました! (※CCPC=コミュニティ子ども保護委員会)

私は気になっていたことがありました。

この地で頑張る外国人の団体はすごく頑張っています。めげずに頑張ってる。でも、その中にもっとガーナの人が入って自分たちでも頑張ってほしいな、と。それがここでは実現していました。

彼らが言ったことが感動的だったんです。

親が子どもの才能を知らない。それを知らせたいんだ。

うちの村から医者や先生になる子が出てきたら誇らしい。

児童労働があることは知っていた、でもどうしたらいいか分からなかった。この活動を知って参加した。

活動してて困るのは、親が自分も学校に行ってなかったから、学校で学ぶことの大切さが何か分からなかったり。遠かったり、学用品や制服が買えないので、行きたくなかったり。

ようやく登校が実現しても、またほかの場所から畑の小作人として貧しい環境にある人たちが移住してくるそうです。この啓発活動には終わりがないのです。親が怒り出すときもあるけど、それでも何回も説得に行くと。そして、プラスのことを伝えるそうです。

ほんとにちゃんとした大人がここにはいるなと思いました。

お母さんとお子さんの2家族のインタビューがあって、リアルなお話を伺いました。


1人目のお母さんはいわゆる畑を持たない小作人のカカオ農家です。ここ数年変な時期に雨が降ってカカオの収穫量が減ってると。子どもが4人いるそうです。前は週3回学校に来ていたけど、今は4回来れているそうです。

お母さんは自分の子どものうち一人でも影響力のある人になってほしいと。男の子はお医者さんになって人の命を救いたいと言っていました。

もうひと家族は、前は週3回学校に来てたが今は毎日来れるようになったそうです。この親子は土地がある農家さんだそうです。学用品と靴と制服がもらえて学校に来れるようになったそうです。お母さんは教育を受けたらいい仕事につけるから学校はいいと言っていました。子どもは学校が好き!給食が好き!と元気よく言っていました。将来なりたいものは警察官だそうです。周りの人を守ってお金をもらいたいって。なんて社会性のある子どもたちなんでしょう。

まだ毎日は学校に行けない状況もリアルで。だからこそ、児童労働フリーゾーンを増やして行こうとしているのです。納得。

もう、ここから10ヵ所にも広がった活動をこれからも応援したいですし、給食やノートが買えるようにもっともっとできることを、今の自分でできることでやりたい。

私の使命はみなさまにお伝えすることだと思って、毎日ブログ書いていますっ。

つづく

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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