モンサンミッシェルにいざゆかん!

モンサンミッシェルのことを日本人は大好きです。
フランスのアイコンともいうべき存在です。
パリのエッフェル塔や凱旋門、ニューヨークのタイムズスクエアや自由の女神、ロンドンのビッグベン、ベルギーのグランプラスや小便小僧。いろいろ、ここに行ったら写真撮るだろうというポイントです。
しかし、それらはどこも町中から歩いて行けるんです。
モンサンミッシェルは誰がアイコンだと決めたのか。遠い…。
フランスは他の国よりもさらにアイコンが多く、パリにはルーヴル美術館やベルサイユ宮殿もあるし、行かなあかんとこが多いのです。それなのに、なぜかみなさん、モンサンミッシェルに行こうとする。
バスツアーでも丸々一日かかります。
私も、ブルターニュのチョコの出張に行ったときに途中寄ったので、もういいかと思っていたんですが。
せっかく、フランスに家族と来たんだったら、行かなくていいのか?という気になってきて。
でも、過去にもう見たのに一日そこで使う?
日本人は東海道五十三次や御朱印、お遍路さんの感覚が抜けないのか、何ごともコンプリートしないと気が済まないのです。
行ったことで満足を得るのです。
モンサンミッシェルは満潮時に海に浮かぶ修道院です。世界遺産らしい世界遺産。
もちろん、島に渡ったらお土産物とかもあるし、教会もあるし、素敵な場所なんですが。もっとも盛り上がるのは、遠くにモンサンミッシェルのシルエットが見えたときなんです。

富士山と同じです。なんかありがたい。

車は入れず、シャトルバスで島に渡ります。ですので、対岸にもレストランがあります。私は島内のレストランよりも、遠目からモンサンミッシェルが見えるレストランでお食事するのをお勧めします。

そして、食べるのはあのオムレツでしょ。みんなが食べるオムレツ。ただ大量のふわふわ卵です。
やめとけって、あれだけ言われても。必ず食べてしまう。そして、一口食べて確認し、次の人に伝える。やめとけって。それも旅の大事な思い出です。

※おいしくないわけではなく、卵を泡立てて、バターで焼いた味。イメージしてください。そのままです。
なんか、モンサンミッシェルに行ったらだめだと聞こえるかもしれません。
でも、そうではないのです。
早く行っておきましょう。そう、島の階段はすごいたいへんですので、若いうちに行っておきましょう。
どうしてかというと、フランスに行ったと言うと、「モンサンミッシェル行ったの?いいなー」という話になるのです。みんなモンサンミッシェルはちょっと特別なようで。
フランスの小さな街が良かったと言っても、誰も知らないところはお土産話は盛り上がらない。共通認識というのはほんとに便利なものです。
今回思ったのは、みんなが知ってるところは早めに行っておく。それが日本式の観光かもと思いました。
今回日本の一日観光ツアーで行ってみました。バスの中で小分けにされたお土産の販売があったり。それがまたよくできた日本向けのお土産で。
日本スタイルの観光って特別だなあと思いました。
今、世界から日本に観光客が来ていますが、ぜひ日本を楽しんでいい思い出を持って帰ってほしいなと思います。

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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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