愛猫・茶太郎くんの視線を浴びながら、ポーズを決めるMimiさん。水玉のブラウスがとってもお似合いです！
「春はキリリとした白シャツを着たくなる季節ですが、この年齢になると、まぶしいくらいの真っ白な服はちょっと浮いてしまうんです。最近はベージュやグレイッシュな白を手に取るようになりましたね」
甘くなりすぎず、ほんのり個性をプラスしてくれるモノトーンの水玉模様もいい塩梅。一番上の黒ボタンも水玉のひとつ。そして、耳もとのボール形のピアスも水玉のひとつ、というイメージです。
「この水玉、プリントではなくすべて刺しゅうされているのにはびっくりしました！ 水玉の刺しゅう柄や大きさが微妙に違うから、整いすぎていなくて、抜け感が生まれる感じがします」
トップスとボトムスだけのワンツーコーデが増える春は、こんなふうに一枚でおしゃれに見えるトップスがあると、らくにコーディネートが決まりますね。
- 着用アイテム
いわゆる部屋着、家事服は持っていないというMimiさん。外出する予定がない日も、ちゃんと「自分の気持ちが上がる服」を着て過ごしています。とはいえ、ワンピース一枚で掃除や洗濯などの家事をこなすのはなんとなく心もとないので、パンツを重ねることが多いそう。
「パンツの色は、ワンピースの中の１色を選ぶようにしています。ブルーと白のワンピースならデニムを合わせてもいいけれど、少し重たい印象になるので、春はやっぱり白！ 足もとに明るい白がくるだけで、足取りも軽やかになる感じがしますよね」
ワンピースの背中にはギャザーがたっぷり。「肩まわりに厚みが増してくる年齢だから、後ろ姿がきれいに見えるのはうれしいポイントです」
足もとから白チノパンがのぞくと、コーディネートの印象がさわやかに。菜の花色のスニーカーで、さらに春色をプラスして。
- 着用アイテム
お次は「思わずくるくる回りたくなっちゃう」という、春らしさ満開の白いプリーツスカートをチョイス。Mimiさん、本当に回っています（笑）。ほどよい落ち感と、スラリと見えるロング丈で、スタイルよく見えますね！
「実はプリーツスカートは、選び方にちょっとしたコツがあるんです。60代になると、からだのなかでも腰まわりが特に丸くなるので、ウエストでサイズを合わせると、腰の部分からプリーツが広がったシルエットになってしまいます。だからヒップに合わせて選んだほうが、プリーツがきれいに見えるんです」
『サニークラウズ』はサイズ展開が豊富なところも、Mimiさんのお気に入りポイント。サイズやスカート丈の違いで７種類用意されているので、自分にぴったりのサイズが見つけやすいのです。気になるヒップのサイズはWEBページの〈総合サイズ表〉に掲載されているので要チェック。
学生の制服のイメージがあるプリーツスカートですが、これはプリーツの幅が２種類組み合わせになったアシメトリーなデザインなので、グッと大人の雰囲気。裏地付きで、白でも透け感が気にならないのがありがたいですね。
「スカートを買うときは、3シーズン活用できるものを選ぶようにしています。まだ寒い時季はニットとタイツを合わせて“春待ちコーデ”に。暖かくなってきたら、刺しゅうの白をリンクさせたブラウス。秋には腰まわりをカバーしてくれるチュニックを……といった具合です」
両サイドに深いスリットが入ったチュニックなら足さばきがよく、少しだけのぞかせたプリーツがほどよく広がる感じもベストバランス！ おめかし度アップも期待できそうです。
- 着用アイテム
「セーターとカーディガンがあったら、カーディガンを選ぶ派です。だってカーディガンは前を留めればセーターみたいに使えるから、1枚2役じゃないですか！」
そんな堅実派のMimiさんのお眼鏡にかなったのは、こちらのふっくらシルエットのコットンカーディガン。ざっくりとした編み目とボリューム袖で、着るだけでやさしい気持ちになれそうな一枚です。
中に合わせたのは、淡くやさしい色合いが春らしいワンピース。「前ボタンの縦ラインを生かしたいから、今日は前を開けてはおろうかなあ」とMimiさんが着こなしを考えていると、茶太郎くんがトコトコと寄ってきて……またまた微笑ましいツーショットが撮れました！
「こういうワンピースはボタンとボタンの間がスース―する感じがするので、デニムなどのパンツを重ねると安心感があります。ワンピースの前ボタンも開けて、中に白いＴシャツを合わせたコーディネートなんかも、スイート＆カジュアルミックスで素敵に見えそうですね」
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春はトップスかボトムスのどちらかを「白」に！～Mimiさん的「白」の取り入れ方～
実はいつも意識的に、日々のコーディネートに「白」を取り入れているというMimiさん。白い服を着こなすのって、なんだかむずかしそうな気がしますが……？
「白を使わないなんて、もったいない！ 60代の私にとっては最大のお助けアイテムといってもいいくらいです（笑）。白トップスは顔映りをよくしてくれるし、白ボトムスはそれだけでおしゃれ度がワンランクアップする感じ。アクセサリーやバッグなど小物を白にするのも、こなれ感が出て効果的だと思います」
特に春はさわやかな白が似合う季節だから、ぜひ取り入れたいところですよね。それでも白い服はハードルが高いと感じる人は、どうすればいいでしょう？
「この寒いうちからトライして、暖かくなるごとに白の分量を増やすのも手かもしれません。たとえば、冬は足もとだけ白いスニーカーに、まだ肌寒い春先はセーターの衿もとから白シャツをのぞかせる、春本番になったらトップスかボトムスのどちらかを白に。そして、夏になったら思い切ってオールホワイトに挑戦！……という感じで、少しずつ白に慣れていく方法もおすすめですよ」
プロフィール
Mimi
64才、身長167cm。高知県の郊外のマンションに猫と暮らす。61才にして YouTubeチャンネル「Mimi’s life」を開設し、日々の衣食住のアイデアを発信中。着こなしに関する著書も多数あり、近著は『60代のおしゃれの見直し 今を楽しむ服を着て。』（主婦と生活社）など。
※クレジットの掲載がないアイテムはMimiさんの私物です
※Mimiさんが着用しているのは、記載のないものはMTサイズです
plan：暮らしとおしゃれの編集室
photo：清永 洋
