以下の基金から2017年度に拠出したドイツ国際平和村さまの活動レポートをご紹介します。
●アフガニスタンの子どもたちが1年ぶりにドイツへ。日々の治療が進んでいます。
昨年8月の援助飛行では、ケガや病気を抱えていたアフガニスタンの子どもたちを、ドイツに連れて来ることができませんでした。それは、昨年5月に起きたテロの影響で、カブールのドイツ大使館が機能せず、ドイツ入国ビザの発給を受けることができなかったからです。
今年2月の援助飛行では、数ヵ月にわたるドイツ外務省との交渉の結果、渡独が可能になり、子どもたちの治療が進められています。日々の処置に、ガーゼや軟膏などが必要なため、みなさまからのご寄付を活用して購入しています。
日々の処置
●子どもたちが母国で治療を受けられるように
子どもたちのケガや病気を母国で治療できることを目的に行っている現地プロジェクト活動の一環として、キルギス共和国の国立病院に現代的な医療機器を届けました。
キルギス共和国内には、小児専門病院が3軒しかなく、治療を待つ子どもたちであふれています。今回の医療機器の輸送によって、将来的に現地の医師により、胃腸疾患を持つ子どもたちがより精密で早急に適切な診断を受けられるようになります。
現代的な医療機器を届けました
●第63回目のアンゴラへの援助飛行
アンゴラからドイツへ到着しました
「アンゴラの医療状況は、貧困層にとって、何も変わっていません。」と、現地入りしたスタッフは言います。アンゴラは、人口の40パーセントが今なお貧困層だという現状を抱えています。
援助飛行では、以前ドイツ国際平和村で援助を受け、元気に生きるチャンスを得た「かつての子どもたち」が手伝いに来てくれます。例えば、ジョゼです。ドイツでの治療・帰国後、援助を必要としている子どもたちのために活動を続けています。
援助飛行を手伝うかつての子ども
<支援者のみなさまへ>
2017年も、「現地で治療を受けることが困難な病気やケガを負った子どもたちにドイツでの医療を提供する活動」「子どもたちの母国における医療向上を目指した現地プロジェクト活動」「平和教育活動」の3つの活動分野全てにおいて活動を続けることができました。これらは、多くの方々のご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。
一方、報道機関の情報からは、人々や国際関係への配慮なく、自らの権力を振るう政治的権力者の数が減っていないという事実がわかります。その犠牲になるのは、常に子どもたちです。まさに、私たちはこの現実と向き合っているといえるでしょう。このような状況でも、私たちの援助が、支障なく続けられることを願います。今後ともよろしくお願いいたします。
ともに生きる子どもたち
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