「はな・はな・みどり基金」と「フェリシモの森基金」から支援をしている「インド緑化プロジェクト」の2024年度年次レポートをタゴール協会さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。
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■フェリシモの森~2024年度 インドの植林状況の報告
当期間中、協会では運営上の問題などが発生し、過去30年間続けてきたフェリシモ基金との協調的な活動のリズムが一時的に損なわれるという事態に見舞われました。また、外国口座の銀行システムの不具合も発生し、正常化した後には限られた期間で当初の目標を達成することは厳しく、一部の達成となりました。
〈2024年度の実績〉
【苗木の育成状況】
年間苗床で6,100本、常設苗床で62,038本の苗木を新たに育てました。昨年度の繰り越し分11,786本を合わせ、合計73,824本を確保しました。
【配布と活用】
(このうち11,431本は悪天候により損傷を受けましたが)利用可能な62,393本を大切に管理しました。そのうち29,274本を、プロジェクト対象地域の貧困層に属するSHG(自助グループ)の女性や子供たちを中心に配布しました。この苗木育成プログラムを通じて、合計676人分の仕事が創出されました。

タゴール協会(以下、TSRD)は持続可能性のためにコミュニティの参加を重視しています。今回も、インド緑化プログラムの継続において、TSRDチームは最適な樹種の選定や植林実施のために、コミュニティへ技術的ノウハウと手厚い支援を提供しました。インド緑化プロジェクトの中核的価値に沿って、選択肢や優先度が変化する中でコミュニティが最善の戦略を採用できるよう常に寄り添いながら活動しています。
スンダルバン地域には、多様な植生を持つ森林が広がっています。36種のマングローブ植物が生息する西ベンガル州最大のマングローブ林で、野生生物にとってユニークな生息地となっています。この地域は、人口4,200万人のうち56%が土地を持たず、64%が非識字者(※)という極めて後進的な地域でもあります。一部の人々はマングローブ林や住民参加型林業に生計を依存せざるを得ない状況に対し、TSRDは環境教育や森林の恩恵に関する啓発活動を行っています。現在では、村の若者や女性SHG(自助グループ)、地域クラブなどが、それぞれの地域で「森林警備隊員」として地域を守るために活動しています。
この活動の効果は、SEEDS India(シーズ インディア)やTata Chemicals (タタ ケミカルズ)といった他の支援者にも魅力的に映り、マングローブ植林への資金援助が拡大されました。その結果、同地域に27万7,000本のマングローブが植林され、プログラムは大幅に拡大しました。
プロジェクト地域における保護柵の設置、散水、施肥などは、地元住民とパンチャーヤット(地方議会)の支援を受け、TSRDチームが実施しています。プロジェクトを継続するためには一定期間にわたる保護と維持管理が不可欠であり、タゴール協会の存在は地域で必要不可欠なものとなっています。こうした努力により、過去10年間では累計3,613,219本の樹木が植えられ、1,261haの地域が保護されています。
※ 非識字者: 文字の読み書きができない人。
【フェリシモ基金の支援による主な成果】
・活動地域:ポトンドとタパン地区(計 11村)
・直接の受益者: 合計83人(253人日)
・啓発キャンプ: 9回開催(村民・関係者計412人が参加)
〈支援者のみなさまへ〉
厳しい財政状況と過去の苦境を乗り越え、TSRDは過去の実践との整合性を保ちながら、バランスの取れた活動形態を維持するよう努めてまいりました。スンダルバンをはじめ、丘陵地帯や干ばつが発生しやすい地域など、それぞれの地理物理的条件に適合した場所でプログラムを継続することは、私たちの使命です。
炭素排出量を抑制し、地球温暖化の緩和に向けた世界的な取り組みのパートナーとして、今後とも「Greening India(インド緑化)」プログラムを共に歩んでいただけることを願っております。
タゴール協会は、30年以上にわたるみなさまからの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。


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