フェリシモCompany

鉱物由来の素材を使って環境に配慮した包装資材が完成。商品用包装袋のリニューアルにまつわる10のこと。

商品用包装袋

こんにちは、フェリシモ環境コミュニケーション事務局のFukuです。

フェリシモでは、お客さまの商品を保護するために袋のパッケージに入れ、ひとつの段ボール箱にまとめてお届けしています。ブランドによってさまざまなタイプの袋がありますが、このたびファッション事業部が一体となって素材やデザインを見直し、重晶石(じゅうしょうせき)という鉱物資源を使用した袋を採用しました。鉱物由来の素材を使うことで、プラスティックの使用量をおさえ、燃焼時の二酸化炭素の排出量も削減できます。

環境に配慮したパッケージについて、リニューアルを担当した森まり子さんにお話を伺いました。


話し手: 森まり子さん
聞き手:環境コミュニケーション事務局

森まり子さん

Q 1、ファッションブランドのパッケージをリニューアルするプロジェクトということですが、ひとことでいうとどんな取り組みですか?


お洋服や小物など、お客さまに注文いただいた商品が入っている袋の素材、サイズ、デザインを丸ごとリニューアルしました。より環境にやさしいパッケージづくりを目指して、ファッション事業部の各ブランドが一体となって取り組みました。

Q 2、これまではブランドによって別々のパッケージが使用されていたのでしょうか? 


素材やサイズはバラバラでしたし、ブランドごとにオリジナルのデザインが入っていることもあれば、無地のものを使用しているブランドもありました。今回のリニューアルプロジェクトでは、すべてのファッションブランドで使用する袋の素材とサイズを統一し、そのうえで、3つのブランドではそれぞれオリジナルデザインを展開しました。そして、このリニューアルの最大の特徴は、なんといっても素材です。

ファッションブランドのパッケージをリニューアルするプロジェクトについて話す森さん

Q 3、かわいいデザインも気になりますが……まずはその素材の秘密を教えてください。


より環境にやさしい袋をつくりたいと考え、重晶石という鉱物資源が原料の素材を採用しています。これまで使っていたのはポリエチレン素材といって、燃焼しても比較的害の少ない素材ではあったものの、プラスティック使用料の削減にはなっていませんでした。しかし、今回のパッケージは天然石を25%以上使用しており、プラスティックの量を減らすことが可能に。さらに、燃焼時の二酸化炭素発生量を10%以上削減できるんです。

Q 4、天然石が含まれているパッケージとは、初めて聞きました!確かに、ちょっと手ざわりが違いますね。統一素材での個別デザインに加えて、全ファッションブランド共通のパッケージも整えたとお聞きしていますが。 


これまではなかったのですが、すべてのファッションブランドが共通で使用できる、シンプルなデザインのパッケージもつくったんです。また、ブランドの個性を出すために、各ファッションブランドの専用シールも作成して、無地のパッケージとセットで使っています。ちなみに、よりブランドの個性を出すために袋を着色することもアイデアとしてあったのですが、色を染めるたびにパッケージ工場の染料を入れる機械を洗浄しなくてはならず、大量の水を使うことになると聞いて……。環境にやさしいものをつくりたいという目的があるのに、それでは矛盾してしまうので、環境負荷をおさえるためにも無色にこだわりました。

各ファッションブランドの専用シール

Q 5、パッケージをつくる工程にまで思いをはせてつくられたんですね。鉱物由来のパッケージは、一般的に流通しているものなのでしょうか? 


重晶石を用いた袋は、パッケージメーカーさんが長年かけて研究開発されてきたもので、まだ流通しはじめたばかりなんです。現在は生物由来の資源を原料としたバイオマスプラスティックや、使用後に分解されて自然にかえる生分解性プラスティックといった素材が主流ですね。また、重晶石の混率にもフェリシモ独自のこだわりを持っていて。一般的には重晶石の混率は20%程度なのですが、プラスティックの量を最小限に抑えたいと思い25%配合しました。重晶石の素材の特性を感じられる、白っぽく半透明でシャカシャカとした触感になっています。

重晶石の素材の特性を話す森さん

Q 6、ファッション事業部が横断して取り組んできたということですが、ほかにはどんな方たちがともに手がけてきたのでしょうか? 


社内のファッション事業部の各リーダーと調達部門のリーダーを中心に、取引先さまも一体となって取り組んできました。例えば、共通デザインのパッケージは社内のファッション担当が各ブランドの意見を聞き、ほかのブランドのパッケージとのバランスを考えた結果現状のデザインに落ち着きました。重晶石を用いた素材は、まだ一般的に流通している素材ではないので、印刷時の色ののり具合や袋の風合いも、これまでの経験からは予測できず、この素材でつくること自体が私たちにとってもチャレンジだったんです。ですから、どのような仕上がりになるのか、パッケージのプロにいろいろとアドバイスをいただいて実現したものなんです。

デザインについて話す森さん

Q 7、商品パッケージが完成するまでにハラハラしたことはありましたか?


パッケージが切り替わるタイミングでしょうか。実はこれまで、パッケージが切り替わるのと同時に使われなくなった旧パッケージは倉庫に眠っていたんですね。今回はそれを避けたいと思い、旧パッケージを使い切ることを前提に、段階的に新しいものに切り替えることにしたんです。半年くらいかけて社内調整をして、商品の前年度の売り上げも考慮しながら、新しいものができるまで旧パッケージも切らさないようにコントロールしつつ、移行していきました。また、商品をつくってくださるメーカーさんは、そのパッケージに入れて商品を納品していただきます。移行期間を設けるというこれまでにない切り替えの方法でしたので、メーカーさんには負担のないようにと私たちも配慮しつつ、多大なご協力をいただきました。

Q 8、森さんはこのリニューアルプロジェクトにどのような思いで取り組んできましたか? 


私は以前、商品企画を担当していたこともあり、愛情をこめてつくったパッケージが在庫になってしまうことにもやもやとした思いがあったんです。そのことをファッションチームのみんなに伝えると、やはり同じ気持ちだったので、チームのメンバーの協力あってこそ実現したプロジェクトだなと思います。

リニューアルプロジェクトについて話す森さん

これは裏側の話ですが、副資材と呼ばれるパッケージが変わると、社内の商品登録情報を変更しなくてはならないんです。これが一斉に切り替えとなると、変更作業を行う時期が集中してしまって大変なのですが、今回は段階的にパッケージを切り替えたことで、その手間も少し軽減できたのかなと思います。私は以前に商品調達の部門でも仕事をしていたことがあったので、そのことを知っていて。経験によって得た反省点をいかしながら、今回のプロジェクトに挑んだところもあるのかもしれませんね。また、環境にやさしいパッケージに変えるには、それなりにコストもかかります。お客さまのご負担が増えることは私たちの意図とは違いますから、商品原価に影響しないようにできるだけコストダウンするためにも、チームでいろんなアイデアを出しあって、今回の素材やサイズの統一に至ったという背景もあります。

Q 9、パッケージのさらに改善できそうなポイントを教えてください。


まだスタートしたばかりなので、もう少し観察が必要な時期ではありますが、同じブランドのパッケージの色ちがいなどもあるとお客さまにより楽しんでいただけそうだなと思っています。デザインの色を変えるだけなら、環境負荷もあまりかからずに実現できます。

Q 10、最後に一言、お願いします。


今回は重晶石素材のパッケージを使用することになりましたが、今後はSDGsなどの観点からも、きっと新たなパッケージ素材が誕生すると思いますので、さらに地球環境にやさしいものがあればぜひチャレンジしてみたいと思っています。また、フェリシモにはファッションブランド以外にもたくさんの商品ジャンルがありますから、ほかのアイテムに使用するパッケージについても、少しずつ環境に配慮した素材に変えていけたらと思っています。

この記事をシェアする
Twitter
Facebook
LINE

コメント

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

コメントを投稿する

コメント

  • さんこ より:

    企業の努力に購入側も応える努力も必要だと感じています。先陣きって考察、実践するフェリシモさんに着いて行けたらと思います。
    新しいパッケージ楽しみです。

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      さんこさま。

      うれしいお言葉ありがとうございます。
      新しいパッケージはファッションアイテムで導入しております。
      お手元にとどきますように。
      私たちも日々、精進してまいりますので、
      よろしくお願いします。

      フェリシモ環境コミュニケーション事務局

  • つまさき より:

    パッケージの環境配慮素晴らしいです!
    プラスチックを減らして、重晶石という素材を他より多めに入れて作っているとのことでしたが、、
    家庭で処分する際にはプラスチックごみで出してしまっていいのでしょうか??

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      つまさきさま

      リニューアルしたパッケージにつきまして、ご家庭で処分される際は、プラスチックとしてお出しいただいて大丈夫でございます。
      (原料の25%以上が重晶石という鉱物ですが、主原料はプラスチックなので、プラスチックのリサイクルにまわせる素材です。ちなみに鉱物が50%以上になると、プラでのリサイクルはむずかしくなります)
      コメント、ありがとうございました。
      これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

      フェリシモ環境コミュニケーション事務局

  • うさくま より:

    自分の住んでいる自治体ではプラスチックを分別して、資源として回収しています。
    この重晶石素材が入ったパッケージは焼却が前提ですか?
    プラスチックの回収に出してリサイクルできるのでしょうか?

    これからの環境問題では、ゴミを出さない、リサイクル・リユースを前提に考えるべきと思っています。
    異なる成分や不純物が混じるとリサイクルした素材の性質を担保できなくなるとも聞きます。
    重晶石素材を25%にした今回のパッケージはどう扱えばよいのでしょうか?

    環境に配慮する動きとても素晴らしいと思います。
    なので、その後の取り扱い方も考えて周知していただけると有り難いです。

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      うさくまさま

      コメントいただき、ありがとうございます。
      リニューアルしましたパッケージは、プラスチックとしてリサイクル可能です。
      (鉱物が「50%以上」になるとプラでのリサイクルはむずかしいのですが、こちらは「25%以上」で主原料はプラスチックのため、可能となっております。)
      うさくまさまがおっしゃってくださったように「いかにみなさまにお伝えしていくか」もよく考えながら、環境に配慮した取り組みを続けてまいりたいと思います。
      これからも、応援していただけるとうれしいです。

      フェリシモ環境コミュニケーション事務局

ページトップへ戻る