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地球村の基金活動報告ールワンダ子供の健康プログラム(NPO法人ルワンダの教育を考える会)

2014年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「ルワンダ子供の健康プログラム」の活動レポートをルワンダの教育を考える会さまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

〈プロジェクトの実績報告〉

●小学校での健康診断
ルワンダでは今まで小学校の健康診断が行われていませんでした。そのため健康診断を始める前に、学校でなぜ健康診断を行うのか、目的と実施の内容についての説明会を3月に子どもたちの家族を対象に実施しました。説明会は4回行い、参加者は当初の予想を大幅に上回り延べ100人が熱心に耳を傾けてくれました。

そして、担当の医師、看護士が決定し、検査器具をそろえ検査のための保健室を設置しました。本格実施を前に、試行的に各学年5名ずつ全校30名の子どもを対象に検査を行い、その結果重い心臓病と皮膚病の子どもが見つかりました。このことは、健康診断に不安を感じていた家族の方からも、その必要性が理解される結果となりました。

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健康診断の説明会にたくさんの方が参加しました
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担当の医師がきまりました

9月には全校生228名の検査を行いました。お母さん方が同席し子どもの健康状態について医師からそれぞれ結果を告げられました。さきの心臓病や皮膚病の他、虫歯、目の病気、扁桃腺など、何らかの病気を抱え治療を要する子どもが96名(全体の42%)にのぼりました。病気が見つかった子どもたちは医師から病院を紹介され現在治療しています。

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健康診断を待つ子どもとお母さん
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お母さんが立ち合い見守っています

●子どもの健康に対する意識向上
子どもの健康についてのワークショップをとおして食事前に毎回手洗いをきちんとするなど、家族の衛生についての意識が芽生えてきました。健康診断を実施することで、家族が栄養状態や衛生について考える契機となり、意識向上の動きが家庭から地域に広がろうとしています。

〈現地の様子・現地の声〉

ルワンダでは貧困のためお昼を食べられない子どもや、栄養面で不安を抱えている子どもがたくさんいます。今回、当会がフェリシモ地球村の基金のご支援をいただきこうして健康診断を実施することができました。

重い心臓病が見つかった子どものお母さんからは、「今までどうしてこの子は元気がないんだろう? とずっと前から思っていたが今回心臓病とわかりようやくその理由がわかった。早く病気を治し元気な姿を見たい」との感謝の声が寄せられています。子どもの健康に不安を抱えるご家族からはこれからもこうした健康診断を続けてほしいとの声がたくさん届いています。

ルワンダでは初めての試みである子どもの健康診断が大きな成功をおさめることができました。みなさまからのご支援で今回228名の子どもたちが健康チェックを受けることができたのです。お母さんたちからは感謝の声がたくさん寄せられました。

今後は、今回の健康診断で得られた子どもの栄養状態などの情報を蓄積し将来統計分析ができるようにしていきます。ルワンダの未来を担う子どもたちが笑顔で安心して勉強できることは、フェリシモ地球村の基金をとおして応援してくれた方々のおかげです。そして健康診断を担当してくれた医師の日本研修を支援いただいたAMDAのみなさまに感謝申し上げます。

(ルワンダの教育を考える会 阿部 貞夫さまより)

■ルワンダ子供の健康プログラム
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(中間実績
・ルワンダの教育を考える会さまのその他の支援活動はこちら

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