（地球村の基金）ネパールから活動レポートが到着しました！
2013年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「子どもにやさしい学校環境整備プロジェクト」の活動レポートをチャイルド・ファンド・ジャパンさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
＜プロジェクトの実績報告＞
ネパール・ラメチャップ郡の山間部では、急な山道を何時間も歩いて学校へ通う子どもたちがたくさんいます。しかし、子どもたちが苦労して通学しても、校舎が老朽化して崩れかけ、雨漏りがひどかったり、先生が足りなかったり、授業がわかりづらかったり……、様々な理由で、学校が子どもにやさしい学び舎となっていないケースが多く見られます。チャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもたちが楽しく学べる学習環境を整えて、子どもたちの学習達成度の向上を目指す「子どもにやさしい学校環境整備プロジェクト」を実施しています。今回は、2013年度の活動をご報告します。
１．設備支援 ～子どもが学びやすい環境を整える～
2013年12月、ゴルマダンダ小学校の新校舎が完成。校舎は耐震構造のしっかりした造りで、子どもたちが明るく安全な環境で勉強できるようになりました。さらに、12校の低学年（幼稚部から小学3年生まで）の子どもたちのために、カーペットや座布団、机の支援を行いました。これによって大幅に学習環境が改善され、今まで冷たく固いコンクリートや土間にむしろを敷いて勉強していた子どもたちが、長時間勉強に集中できるようになりました。
また、図書支援も行いました。プロジェクトで視察したモデル校に刺激を受けて「図書コーナー」を設けた学校に、本棚１つと図書330冊余りの支援を行いました。子どもたちに、本を通じて新しい世界が広がることが期待されます。
低学年の子どもたちは、床に座って勉強します。
カーペットや座布団が支援され、長い間座っていられるようになりました
2．教員研修 ～勉強についていけない子どもをなくすために～
ネパール政府は、学期末テストだけで生徒の学習達成度を測るのではなく、ふだんから小テストや授業の様子を通じ、先生が生徒の成績を細やかに把握することを推奨しています。しかし、政府が先生向けに行う成績評価法の研修を全員が受けていなかったり、1回の研修で複雑な評価法を理解することがむずかしかったり、といった理由から、先生たちが子どもの成績をきちんと把握できていない実情がありました。本プロジェクトでは、15校31名の先生を対象に、3日間の「成績評価」について研修を行いました。その結果、先生が生徒の勉強理解度をより正確に把握し、必要に応じて補習を実施するなど、勉強についていけない子どもに対して速やかに対処できるように変化してきました。
成績評価法の研修。先生たちは、子どもたちが学習内容を理解しているかを
把握するための具体的な方法を学びます。
＜現地の様子、受益者の声＞
支援を受けた学校の小学3年生は「今は座布団に座って勉強ができるので、おしりがつめたくないし、痛くなることもありません。カーペットがあるので、服が汚れることもありません」とうれしそうに話してくれました。
図書支援を受けた学校の6年生、パビットラちゃんは、詩や物語の本を借りました。お昼休みや放課後に生徒会役員に申し出ると、5日間図書を借りることができます。「今まで、学校には本がありませんでした。でも今は気に入った絵本や詩、物語や自伝などを借りて、家でゆっくりと読むことができます。誰も差別を受けるべきでないこと、お互いを尊敬するべきことなど、本からたくさんのことを学びました。これからも、もっとたくさんの本を読みたいです！」
自分たちの村以外の世界への興味や好奇心を、本を通じて満たすことができる
ようになります。本を手にする子どもたちの表情、輝いています！
みなさまにご支援いただき、今年度は2,227名の子どもたちとその保護者, 116名の先生、その他学校関係者を対象に支援を実施することができました。勉強についていけない子どもをなくす取り組みなどを通じて、昨年度に比べ中退率が6％から4％に減少するなど、少しずつ成果が見られています。今後も学校建設や修復、子どもの権利を守る仕組みづくりの支援、教員研修などの支援を通じて、子どもたちが通い続けられる学校環境を整える支援を行います。引き続き、プロジェクトへの応援よろしくお願いいたします！
2013年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「子どもにやさしい学校環境整備プロジェクト」の活動レポートをチャイルド・ファンド・ジャパンさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
＜プロジェクトの実績報告＞
ネパール・ラメチャップ郡の山間部では、急な山道を何時間も歩いて学校へ通う子どもたちがたくさんいます。しかし、子どもたちが苦労して通学しても、校舎が老朽化して崩れかけ、雨漏りがひどかったり、先生が足りなかったり、授業がわかりづらかったり……、様々な理由で、学校が子どもにやさしい学び舎となっていないケースが多く見られます。チャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもたちが楽しく学べる学習環境を整えて、子どもたちの学習達成度の向上を目指す「子どもにやさしい学校環境整備プロジェクト」を実施しています。今回は、2013年度の活動をご報告します。
１．設備支援 ～子どもが学びやすい環境を整える～
2013年12月、ゴルマダンダ小学校の新校舎が完成。校舎は耐震構造のしっかりした造りで、子どもたちが明るく安全な環境で勉強できるようになりました。さらに、12校の低学年（幼稚部から小学3年生まで）の子どもたちのために、カーペットや座布団、机の支援を行いました。これによって大幅に学習環境が改善され、今まで冷たく固いコンクリートや土間にむしろを敷いて勉強していた子どもたちが、長時間勉強に集中できるようになりました。
また、図書支援も行いました。プロジェクトで視察したモデル校に刺激を受けて「図書コーナー」を設けた学校に、本棚１つと図書330冊余りの支援を行いました。子どもたちに、本を通じて新しい世界が広がることが期待されます。
低学年の子どもたちは、床に座って勉強します。
カーペットや座布団が支援され、長い間座っていられるようになりました
2．教員研修 ～勉強についていけない子どもをなくすために～
ネパール政府は、学期末テストだけで生徒の学習達成度を測るのではなく、ふだんから小テストや授業の様子を通じ、先生が生徒の成績を細やかに把握することを推奨しています。しかし、政府が先生向けに行う成績評価法の研修を全員が受けていなかったり、1回の研修で複雑な評価法を理解することがむずかしかったり、といった理由から、先生たちが子どもの成績をきちんと把握できていない実情がありました。本プロジェクトでは、15校31名の先生を対象に、3日間の「成績評価」について研修を行いました。その結果、先生が生徒の勉強理解度をより正確に把握し、必要に応じて補習を実施するなど、勉強についていけない子どもに対して速やかに対処できるように変化してきました。
成績評価法の研修。先生たちは、子どもたちが学習内容を理解しているかを
把握するための具体的な方法を学びます。
＜現地の様子、受益者の声＞
支援を受けた学校の小学3年生は「今は座布団に座って勉強ができるので、おしりがつめたくないし、痛くなることもありません。カーペットがあるので、服が汚れることもありません」とうれしそうに話してくれました。
図書支援を受けた学校の6年生、パビットラちゃんは、詩や物語の本を借りました。お昼休みや放課後に生徒会役員に申し出ると、5日間図書を借りることができます。「今まで、学校には本がありませんでした。でも今は気に入った絵本や詩、物語や自伝などを借りて、家でゆっくりと読むことができます。誰も差別を受けるべきでないこと、お互いを尊敬するべきことなど、本からたくさんのことを学びました。これからも、もっとたくさんの本を読みたいです！」
自分たちの村以外の世界への興味や好奇心を、本を通じて満たすことができる
ようになります。本を手にする子どもたちの表情、輝いています！
みなさまにご支援いただき、今年度は2,227名の子どもたちとその保護者, 116名の先生、その他学校関係者を対象に支援を実施することができました。勉強についていけない子どもをなくす取り組みなどを通じて、昨年度に比べ中退率が6％から4％に減少するなど、少しずつ成果が見られています。今後も学校建設や修復、子どもの権利を守る仕組みづくりの支援、教員研修などの支援を通じて、子どもたちが通い続けられる学校環境を整える支援を行います。引き続き、プロジェクトへの応援よろしくお願いいたします！
（チャイルド・ファンド・ジャパン 福田 春子さまより）
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