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(地球村の基金)中央アフリカから活動レポートが到着しました!

(地球村の基金)中央アフリカから活動レポートが到着しました!

2013年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「中央アフリカ バンギ市における急激な情勢の悪化に伴う緊急医療支援」の活動レポートを「世界の医療団」メドゥサン・デュ・モンドジャポンさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

〈プロジェクトの実績報告〉

内紛のため、治安の悪化し、医療が崩壊している中央アフリカにおいて、世界の医療団は緊急支援着手に際し、同国での活動するための団体登録が完了するまでの3ヵ月間を第一段階として設定し、すぐに介入が可能な現地パートナー団体を通じて支援を実施しました。しかし、治安の悪化のため、医薬品の供給が予定より大幅に遅れるというアクシデントが生じ、最終的に供給が完了したのが2013年の1月になりました。

中央アフリカ地図c.jpg

①パートナー団体CONASAN(Coordination Nationale Catholique de Sante)への医療人材育成支援として、3ヵ所においてプライマリーヘルスケア強化支援を実施しました。当初の予定では、7000件あまりの診察を予定していましたが、医薬品供給の遅れにより4500件程度にとどまりました。そのほか、マラリア患者の80%の治療をカバーすることができました。

②パートナー団体ACABEF(Association CentrAfricaine du Bien Etre Familial)のクリニックでの医療支援:現地支援団体で唯一リプロダクティブヘルスに関する支援を実施する団体へ助産師と保健指導員の人材派遣を行い、クリニックを支援しました。このクリニック支援では、HIV検査や妊産婦健診、家族計画にかかる診察などを計画通り実施することができました。

③そのほか、ワクチン輸送のためのコールドチェーンシステムや、医薬品、検査医薬品、医療機器などの供給も実施しました。

<現地の様子、受益者の声>

刻一刻と悪化する状況に、いち早く介入するため、世界の医療団は現地パートナーや現地保健省と提携し、支援を実施しましたが、治安の憎悪は予想をはるかに上回り、計画通りに行うことが困難な状況にありました。ご支援いただいた第一段階を終え、私たちは活動を継続しています。昨年12月にはバンギ市内で大きな襲撃があり、多くの人々が命を落としました。国内避難民は50万人を超えると言われ、彼らは国内に散在する避難所での生活を余儀なくされています。世界の医療団は、現地パートナーを通じての医療支援と並行し、9箇所の避難所で約9万人を対象に緊急医療支援を実施しました。

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避難所の診療所

ポリオなどの感染症ワクチンの実施や医薬品の供給等が主な実施内容です。

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避難所での医療支援の様子

現地の支援にあたった医師は、暴行や略奪が日常化している現状を目のあたりにし、その日の活動が実施できるかどうかもわからない深刻な状況にあったと証言しています。医療ボランティアの安全を確保するために、支援先へ向かうルートの変更をしたり、時には活動を停止したりすることも余儀なくされました。

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供給医薬品

中央アフリカ共和国での緊急医療支援にご支援をいただき誠にありがとうございました。みなさまにご支援をいただいたのは昨年ですが、いまだにこの国の情勢は悪化の一途を辿るばかりで、沈静化する兆しすら見えません。世界の医療団は、みなさまからご支援をいただいた初期介入のプロジェクトを終え、さらに現地での支援体制を強化発展させています。日本ではほとんど報道されることのないこの国の現状を伝えることも使命と考え、活動を継続していきます。どうか、引き続きみなさまのご支援をお願い申し上げます。

(「世界の医療団」メドゥサン・デュ・モンドジャポン 小野寺 貴子さまより)

・プロジェクトの詳細はこちら

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