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地球村の基金からの緊急支援「地震被害をうけ避難場所で過ごすシリアの子どもたちへの緊急支援」(認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン)

「認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン」は「フェリシモ 地球村の基金」から支援を受けて、2023年2月6日に発生したトルコ・シリア大地震で被害をうけたシリアの子どもたちにぬいぐるみを届けて、少しでも不安が軽減するための心理的サポートと、避難場所で不足しているおむつを配付します。

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ピースウィンズ・ジャパンによる支援活動について

はじめまして、ピースウィンズ・ジャパンの相島未有沙です。
2023年2月6日に発生したトルコ・シリア大地震によって、両国あわせて46,000人以上の方が亡くなりました。特にシリアの北西部では大きな被害が報告されています。多くの人々は地震で家を失い、家族や親せきを亡くした人もいます。被災者は一時的な避難場所の学校や教会、モスクなどに押し寄せています。

建物が倒壊してがれきだらけになった街

ピースウィンズは、地震直後から避難場所で食料を配ったり、被災者から話を聞いて必要な支援へとつなぐ活動を開始しました。

地震のあった日から、被災者の方にパンを届けているスタッフ

地震の被害が大きかった地域は、2011年の内戦以降、支援を必要としている人々が最も多い県です。そのため経済が悪化すると、借金をしなければ食べる物を買うことができない人々もいました。そのような中で真夜中に突然起こった大地震は、人々に大きなショックを与えました。

多くの人は着の身着のまま氷点下の外に走り出て、安全な場所を求めて避難場所へと向かいました。突然のことに、ほとんどの人々は自分の毛布さえ持ってくることもできず、暖を取ることがむずかしい避難場所では食べる物にも困っている状態でした。大勢の人々が避難してきたために充分なスペースもなく、被災者はいすに座ったままの状態で夜を過ごしています。

避難場所で仮眠を取る被災者

こうした避難場所には大勢の子どもたちも避難していますが、地震のような大災害が起きた場合、子ども(0~18歳)は発達段階に応じてさまざまな反応を示します。

例えば、幼児の場合はより幼い行動を取ったり、おむつが取れていたのにまたおねしょをするなど、赤ちゃんがえりしてしまうことがよくあります。そのため、大量のおむつが必要になりますが、現地では物価も上がり、おむつを手に入れるのもむずかしい状況です。

子どもたちは悪夢にうなされたり、家を離れたことで寂しい思いを感じたりします。そのような時に、ぬいぐるみなどのおもちゃで遊ぶことで気持ちを表したり、不安を和らげたりすることができます。子どもにとっておもちゃは、災害時にとても重要な役割を果たしています。

また、子どもたちの中には、地震が起こったことで、より暴力的な行動を取るようになる場合もあれば、食欲不振になったりする場合もあります。そのため、専門の訓練を受けたスタッフが、避難場所の子どもたちに寄り添い、話を聞いて、必要な支援を行うことがPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを防ぐためにもとても重要になります。

以上を背景として、本プロジェクトでは、乳幼児へのおむつの配付、子どもたちへのぬいぐるみの配付と心理的応急処置(Psychological First Aid: PFA)を提供することで、避難場所での生活を強いられ、不安を感じているシリアの子どもたちをサポートします。

避難場所の子どもに寄りそうスタッフ

■支援内容

シリア・トルコ大地震で被災した方々が暮らす避難場所で、必要としているサイズのおむつを乳幼児250人に早急に配付します。また、くまや人形などのぬいぐるみを、幼児492人を対象に配付します。

そして、避難場所にいる子どもたちの中から支援が必要と思われる子どもを見極め、寄り添いながら話を聞いて、気持ちが落ち着くための手助けをしたり、必要に応じた専門家のカウンセリングなどの支援へとつないでいく「災害時の心理的応急処置(Psychological First Aid: PFA)」を広く提供します。このPFAを提供するスタッフは、臨床心理士などの専門家から災害時のPFAに関するトレーニングを受けています。

■期待される効果

  • 避難場所では地震後の子どもたちの反応として、一般的な赤ちゃんがえりが起こり、おむつが必要とされます。おむつを早急に配付することで、乳児や幼児の保護者のニーズに対応します。
  • 大勢の人ですし詰め状態になっている避難場所では、不安な思いを抱えている幼児が多くいます。それらの幼児にぬいぐるみを配付することで、遊びを通じて自分の思いが表現できるようになったり、不安が緩和される一助となります。
  • 避難場所にPFAの訓練を受けた提携団体のスタッフを派遣することで、子どもからニーズを聞きとり、不安を感じている子どもたちのサポートと必要な支援へとつなぎ、PTSDの症状に悪化することを防ぐ一助になることを目指します。

■地震被害をうけ避難場所で過ごすシリアの子どもたちへの緊急支援
実施場所:シリア・アラブ共和国(地震の被害が大きかった地域)
実施期間:2023年3月6日~4月30日
・プロジェクトの報告はこちら(実績
・ピースウィンズ・ジャパンさまの支援活動の最新詳細はこちら

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  ★現地での活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。

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