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2024年度基金活動報告ー石川県能登支援チーム「アートワークショップ」活動への支援(特定非営利活動法人 日本臨床美術協会)

フェリシモ「てのひらを太陽に基金」から、2024年度に基金を拠出した(特定非営利活動法人 日本臨床美術協会)さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

アートを通じて心のケアを

2024年1月1日に地震による被災、9月には豪雨による水害に見舞われた石川県能登地方において、心のケアを目的とした臨床美術の講座を開催しました。

能登町で臨床美術の作品づくりを楽しむ

仮設への入居が始まり地域交流の場が必要になりました。岩井戸公民館での臨床美術がきっかけとなり、日本臨床美術協会認定臨床美術士の石川県能登支援チームは、能登町の町立公民館3ヵ所で講座をスタートしました。
小間生(おもう)公民館と柳田公民館では毎月1回、上町公民館ではイベントで講座を開講しており、どの講座も好評を得ています。まだ生活再建までは道のりがある中でも、ホッとできる貴重な時間となっているようです。
各公民館の主事さんの感想をご紹介します。

【小間生公民館】
参加したみなさまの口コミで、回を重ねるごとに1~2名ずつ参加者が増えてきています。美術に興味が無かった私を含め、毎回みなさん子どものように夢中になって取り組んでいます。楽しい時間を過ごさせていただき、本当に感謝しております。(小間生公民館主事)

小間生公民館の講座の様子

【柳田公民館】
とっても穏やかで、優しくて、常に褒めてくださる臨床美術士の先生方が見守ってくださる中、「自分の中の、思い出の桜を描こう」みたいな…今の時期ぴったりの内容でした。毎月いろいろなメニューで、ゆったりとした雰囲気の中、このような時間を過ごさせていただけること、たいへんありがたいことです。(柳田公民館主事)

柳田公民館の講座の様子

【上町公民館】
11月開催のイベントには40名の参加があり満員になりました。
絵心がないから、不器用だからと心配されていましたが、進むにつれて夢中になっていましたね。公民館側へも、また機会があったらやってみたいな~と言って帰られた方も何人もいらっしゃいました。(上町公民館主事)

上町公民館で11月に開催した親子ワークショップ

2025年4月の輪島。まだあちこちに地震のつめ痕が残っています。

〈支援者のみなさまへ〉

夢中になれるアートは、心を少しだけ軽くしてくれる助け手のひとつだと思います。そして他の人と一緒に作ることで知らない相手とも話しやすく、アートは人の距離を縮めるきっかけにもなります。被災地では有用性の高い取り組みですが、先立つものがないと活動はできません。画材や交通費、最低限必要なものを基金で整えていただき、講座を行うことができました。心から感謝しています。
とはいえ、能登の復興は先が長い道のりです。まだ倒壊した建物がそのまま残されていたり、水害の泥出しをしているところもあります。私たちは2025年度も能登での活動を続けていきます。どうかみなさまも能登に寄り添って見守り続けてください。
引き続きよろしくお願いします。

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