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地球村の基金活動報告ー「ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業」(特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS)

2021年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援をしているプロジェクト「ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業」の活動レポートをエイズ孤児支援NGO・PLASさまからいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの中間報告〉

私たちが活動する地域では、孤児や貧困家庭の子どもたちが小学校さえ中退する現状があります。そこで、子どもが将来を前向きに計画できるようカウンセリングを提供するライフプランニング支援と、家庭が自立し教育費を賄えるようにするための養鶏ビジネス支援を行っています。

(1)ライフプランニング支援
現在、子どもと保護者に、教育やキャリアについて考える7つのカウンセリングプログラムを提供しています。

子どもたちは自己認識やキャリアについての理解を深めていきました。例えば、100マス計算を通して小さな成功体験を積み重ねたり、人生で担うさまざまな役割(学生、保護者、市民など)を理解したり、それが人生の中でどのように重なっているかを確認できる「キャリアの虹」を描きながら考えました。

保護者は子どもとのよいコミュニケーションや、子どもの学習や将来の支援について考えました。また、説明会には中学・高等学校の校長や職業訓練校の先生を招いて、小学校卒業後の進路に関する情報の提供を行いました。

保護者とのカウンセリングの様子。カードゲームを通して、家計改善の仕方を考えます。

(2)養鶏ビジネス支援
現在、鶏舎を建設中です。11月中に全家庭の鶏舎が完成する予定で、3日間の研修を行います。保護者は飼育や販売戦略、家計、貯蓄の方法などを学びます。
12月ごろからはひよこやエサの配布を行いビジネスをスタートさせます。専門家が毎月モニタリングを行い、4~5ヵ月後には卵や肉の販売を目指します。

〈現地の様子・現地の声〉

子どもがキャリアについての理解をさらに深めるための、キャリアトークイベントを開催しました。子どもに人気の高い職業である、教師、看護師、警察官、サロンビジネス(ヘアメイクアップ、ネイルなど)、エンジニアを呼んで、自身の生い立ちやその職業に必要なスキルやステップについて話をしてもらいました。

講演者はみな子どもたちと同じ地域の出身で、経済的に苦しい家庭で育った人が多く、子どもたちからは「苦しい環境であっても自分の力で将来を拓いていくことができると感じた」「自分がなりたい職業にどうやったらなれるかが明確になった」という声がありました。

カウンセラーはひとりひとりの子どもや保護者に寄り添いながらカウンセリングを行っています。2人の子どもと6人の孫を育てているカレンさんはこれまで、お願いした家事を子どもたちがやらなかった時は、 一方的に怒ってしまうことが多くありました。

カウンセリングを通してよいコミュニケーションについて学んだことで、子どもたちの声に耳を傾けるようになり、子どもたちもいろんなことを話してくれるようになったそうです。

そして、鶏舎の完成を心から喜び、「これから養鶏の仕事に集中して取り組むことで、安定した収入を得て子どもたちの学費を払っていけるようになりたい。支援してくださった日本のみなさんに心から感謝している」と話してくれました。

鶏舎の前に立つカレンさん(中央)とカウンセラー

〈支援者のみなさまへ〉

みなさんのご支援のおかげで、取り残された子どもたちを支える総合的な支援を届けることができ、心から感謝申し上げます。

現地では子どもと保護者の精神面や行動面において前向きな変化が生まれています。今後は保護者が養鶏ビジネスを軌道に乗せ、安定した収入が得られるように現地スタッフとともに伴走していきます。

試行錯誤しながらプロジェクトを改善し、さらに多くの子どもたちによりよい支援が届けられるようにがんばっていきます。子どもたちが前向きに将来を計画できるよう、引き続き温かい応援とご支援をよろしくお願いいたします。

(エイズ孤児支援NGO・PLAS 門田さまより)

■ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業
実施場所:ケニア共和国ホマベイ郡ビタ準郡ゲンベ地域
実施期間:2022年4月1日~2023年3月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・エイズ孤児支援NGO・PLASさまのその他の支援活動はこちらから

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