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2013年度基金活動報告ー世界遺産を保護する活動への支援(公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟)

「スマイル・アース基金」から2013年度に基金を拠出した「公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟」さまより活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

■バイヨン寺院の彫像修復および人材育成
カンボジア人自らの手で、世界遺産・アンコール遺跡群を後世に伝えていくために、破損や崩落の危機に瀕しているバイヨン寺院の彫像修復および人材育成を行っています。

June_column_1.JPGナーガ像・シンハ像の修復を行うカンボジア人スタッフ

修復スタッフとして1年が経ったリエンダイ村の青年たちに修復にかける思いを聞いてみました。

ターさん(17歳)は、修復に関する特別な経験はないものの、クメール文化を将来に残していきたいとの思いから、本事業の技能員に応募しました。最初は、何をすればよいかわからなかったけれど、トレーニングを受け、技術を身につけたことで、これまでは何も感じなかった「石」が重要だと感じるようになったそうです。「自分の手で磨いたり、削ったり、接着したりすることで、歴史あるものが戻っていくことの素晴らしさを、家族や友人にも自慢している」と話してくれました。

ラックスメイさん(27歳)も、5年後の近い将来に向けて経験を積み、修復の専門家になりたいと、夢を語ってくれました。

修復作業は、厳しい暑さの中での作業が多く、若者にはあまり人気がありません。しかし、彼らの中には「自分たちの文化を自分たちで残す」ことへの誇りと熱意が着実に生まれています。

p7-2.JPG修復作業を行うターさん

〈支援者のみなさまへ〉
バイヨン寺院は、1994年から日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)によって修復が行われています。本プロジェクトは、ナーガ・シンハ像の彫像修復のみならず、JASAのこれまでの約20年間に養成された人材を、次の世代へとつなげる〝カンボジア人からカンボジア人へ″の技術継承を進めています。

厳しい暑さの中、日々自分たちの文化を自分たちの手で子どもたちに伝えよう、と奮闘しているカンボジア人スタッフの応援を引き続きよろしくお願いたします。
なお、バイヨン寺院近郊に、2012年~2013年の間に本修復プロジェクトにご協力いただいた方々のお名前を刻んだ銘板を設置いたしました。バイヨン寺院に行かれた際には、是非ご覧ください。

銘板掲載2014.jpg

【現地パートナー:JST(カンボジアのNGO:アンコール遺跡の保存と周辺地域の持続的発展のための人材養成機構)、技術協力:JASA(日本政府アンコール遺跡救済チーム)】

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