フェリシモ「てのひらを太陽に基金」が2024年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 日本臨床美術協会」さまより、このたび活動レポートが届きましたのでご紹介します。
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子どもたちの健やかな成長のためにできること
埼玉県春日部市にある児童養護施設「子供の町」では、子どもたちが精神的な安定を得る事を目的として、臨床美術プログラムによるアート活動「こまちアート」の定期的な活動を行っています。


「こまちアート」では月に1回程度、また、夏休みや冬休みには特別講座も開催し、臨床美術プログラムを実施しています。子どもたちが自由に自己表現をする場を提供し、臨床美術士が一人ひとりの良いところを認めて伝えることで、自己肯定感を高めることを目指しています。また、他者の作品を鑑賞することで他者を受け入れる体験も重ねています。

施設スタッフからは、普段の生活では見られない表情を見ることができる、落ち着きのない様子だった子が、この時間は集中して取り組む姿が見られて驚いている、といった子どもたちの様子の変化についての声もいただいております。
また年度末には、市民ギャラリーで作品展を開催しています。地域の方々などからも励ましの言葉や、自分も臨床美術を体験してみたいなど、さまざまなご感想をいただいています。子どもたち自身も作品展を見に行き、展示された自分たちの作品を見ることで、改めてそれぞれの表現のよいところを認め合う機会になっています。

〈支援者のみなさまへ〉
「こまちアート」はこれからを生きていく子どもたちの生きる力を育み、支える活動です。気持ちが不安定な状況にあるなど、目に見えないさまざまな問題を抱えている子どもたちの精神的な安定を目的にしています。またそのことが健やかな成長のための礎になると考えています。今後も継続できるよう、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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