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2013年度基金活動報告 ― 識字教育や技術訓練への支援(公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟)

2013年度に次の基金より拠出した公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟さまの活動レポートをご紹介します。

 

 日本ユネスコ協会連盟は30年間に渡る戦争で経済、社会インフラ、教育システムが壊滅的な打撃を受けたアフガニスタンにおいて、地域の学習センターである寺子屋を設立し、識字クラスや技術訓練を通じ、人びとの生活向上や国家再建への支援をしています。

■新しい寺子屋の完成(14軒目)と識字クラスの実施
 アフガニスタンではタリバン政権や長年にわたる内戦によって教育システムが壊滅的な打撃を受けました。戦争や学校の破壊、女性への差別によって教育を受けられないまま大人になった人びと(特に女性)がたくさんいます。
 「アフガニスタン寺子屋プロジェクト」では、カブール市13地区にアフガニスタンで14軒目の寺子屋が建設され、2013年9月に開所式典が実施されました。カブール市13地区はかつて戦場であった場所ですが、教育プログラムや職業訓練以外にも人びとが集う場所として活用されることで平和構築にもつながっています。
 2013年度は、新しく完成したカブール市13地区の寺子屋を中心に1218人(70%以上が女性)が9ヵ月間の識字クラスに通い、ダリ語またはパシュトゥー語の基礎的な読み書きを身につけることができました。
 寺子屋は村の議会や研修会場、さらに結婚式にも活用されています。ほかにも、地域の人びとによる寺子屋訪問ツアーに60人が参加し、寺子屋の役割や重要性について直接学びました。
(注:宗教上の理由で現地では寺子屋はコミュニティ・ラーニング・センターと呼んでいます。)

寺子屋での識字クラス.JPGカブール市13地区寺子屋での識字クラス

 

寺子屋の開所式典の様子.JPGカブール市13地区寺子屋の開所式典の様子

 

■収入向上活動も継続的に実施
 寺子屋では、革製品作り、裁縫、カリグラフィー(習字)、カーペット製作などの技術訓練も継続して行われました。イスタリフ寺子屋では、革製品作りに力を入れおり、カバン、ペン入れ、名刺入れなど多様な商品を作っています。寺子屋の隣に商品を展示販売する建物を建設し、販売と広報に力を入れています。

寺子屋で始まった裁縫クラス.JPGカブール市13地区寺子屋で始まった裁縫クラス

 

<支援者のみなさまへ>
日本ユネスコ協会連盟が実施する、アフガニスタン寺子屋プロジェクトにご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。アフガニスタンの識字率は36%しかなく、農村部の女性にいたっては10%以下とも言われています。皆さまのご支援によって教育の機会のなかった女性たちが基本的な字の読み書きを学び、さらに技術訓練によってスキルや収入アップにつながっています。
これからも、ご支援賜りますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

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