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2024年度基金活動報告ーボルネオの森を守る活動への支援(認定NPO法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン)

フェリシモ「旭山動物園とボルネオの森恩返し基金」から2024年度に基金を拠出した「認定NPO法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

引き続き井戸プロジェクトが進行中。解決に努め事業を前進へ

前年度に引き続き、ボルネオゾウ保護施設で保護されているゾウと飼育スタッフのために安定した量の水を確保するため井戸を掘っています。事業開始時に直面した課題として、井戸掘削設備の故障がありました。竹で組んでいるため高温多湿の地域では傷みも早いのですが、設備を新たに組み直し、解決に至りました。

新しい素材で土台から井戸を組み直しました。

また作業員の確保にも苦心しましたが、幸い新規のワーカーを採用することができました。ただし定着率が低く、数ヵ月で離職してしまう状況が続いています。作業の進展に伴い、井戸穴の掘削を進めるため専門家チームが現地で緊急の部品製作を行いました。

臨機応変に必要な道具を作る専門家チーム


現在、透明度の高い少量の水を確認できており、大きな進展といえます。専門家の見解では、より多くの水源確保が望ましいとのことで、掘削を継続することにしました。

透明度の高い水が確認できました。

しかしながら、2月から3月にかけて想定外の課題に直面しました。例年であれば雨季が終わりを迎えるこの時期に、今年は異常な降雨に見舞われ、井戸周辺も水没する事態となりました。その結果、度々作業の中断を余儀なくされただけでなく、すでに掘削していた数メートル分が埋没してしまいました。

前例のない地域での井戸掘削事業は多くの困難に直面していますが、これを貴重な経験として捉え、一つ一つ課題を解決しながら、慎重に事業を進めてまいります。

〈支援者のみなさまへ〉

いつもあたたかいご支援をありがとうございます。私たちは現在、保護されたゾウたちと、施設に住み込みで働くスタッフたちの生活環境改善のために、井戸の掘削に取り組んでいます。予期せぬ設備故障や異常気象にも直面しながらも、みなさまのご支援を励みに一歩ずつ前進しています。これからも動物たちのいのちをつなぎ、それを守る人々の暮らしを支える活動に引き続きお力添えいただけましたら幸いです。

・ボルネオ保全トラスト・ジャパンさまの支援活動の最新詳細はこちらから

旭山動物園とボルネオの森恩返し基金

旭山動物園とフェリシモによる共同プロジェクト。旭山動物園と一緒につくった基金付きのアイテムを購入いただくことで、動物の世界を楽しみながら応援できる取り組みです。

旭山動物園・ボルネオの森応援基金のページ

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