あの“ドバイ風チョコ”をまじめに作った〈カンヴェラ〉タイ
やっと、このチョコレートをご紹介できるタイミングがやってきました。「ドバイ風チョコ」です。
世の中では“ドバイチョコ”と呼び習わされていますが、フェリシモでは「ドバイで作ってないのにドバイチョコって言ったら“商品の原産国に関する不当表示”という法律に引っかかるかも知れない」ということで、「ドバイ風チョコ」と言うことにしました。

かつてチョコレート界でこれほど大きな世界的ブームがあったでしょうか? ルビーチョコやブロンドチョコなど、クーベルチュールの原料開発でブームになったチョコはありました。しかし、今回のブームは、SNSでドバイのあるお店が火付け役となり、世界中に広がった大ブームです。
クナーファ(カダイフとも言います)という中東のそうめんのような素材をピスタチオペーストに混ぜて板チョコに入れた、中東らしいチョコレートです。
食べると「ドロッ」と緑のペーストが飛び出し、ザクザクといい音がする動画がアメリカで大バズりし、瞬く間に世界に広がり、品薄状態になりました。買えない人々がYouTubeで作り方を研究し始めたほどです。
そしてそのブームを受けて、世界中のショコラティエから、「みりさん、ドバイチョコができたよ」と、たくさんのおすすめサンプルが寄せられました。
しかし、いろいろ食べてみたところ、どれもかなり甘めで味が似ていると感じました。それならば、おいしいチョコレート菓子を作るのがいちばん上手なショコラティエにこのドバイチョコを作ってもらおうと、タイの〈カンヴェラ〉さんをご指名させていただきました。
カンヴェラさんは、タイのチェンマイに広大な自社カカオ農園を持ち、フィニッシュまで自分たちで作られているガチのツリートゥバーのショコラトリーです。お兄さんが農園を経営し、妹さんがショコラティエを務められています。チェンマイにあるカンヴェラのカフェ兼ショップは最高にオシャレで現代的。地元のセレブが足繫く通う店というのも納得です。このお店のためだけにチェンマイに行く価値があります。


カンヴェラさん訪問記は過去のブログで詳しく紹介しています。
《関連記事:やっぱり最高にいい人でいいチョコがたくさん待っていた!〈タイ・カンヴェラ〉》
そんなカンヴェラさんの作るドバイ風チョコは、自社農園のカカオを贅沢に使った逸品です。厳選されたピスタチオのペーストに、繊細でサクサクした自家製クナーファを加えたフィリングを、カンヴェラのツリートゥバーチョコレートでコーティングした、本気のドバイ風チョコレートです。一つ一つが大きく、食べ応えがあります。みなさまにぜひお試しいただきたい本気チョコです。

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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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