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海外出張ネタ話

2024.05.02

ガーナスタディツアー~そもそもガーナってどんな国?

JETROさんやJICAさん、日本大使館などガーナで活動する日本の人達は結構いるのです。西アフリカの日本の拠点という感じ。

なのに、ガーナという国って結構知られていないのを感じます。そもそもどこにあるか分からない人が多いと思います。人口は3348万くらいで、面積は日本の3分の2です。隣はコートジボワール、トーゴ、その横はナイジェリア。全部まとめて遠い国というイメージでしょう。

今回ツアーの中で改めてガーナの話を聞いたり、地元に暮らす日本の方々にもいろいろ伺って、かなりディープにガーナを感じた気がする。

ガーナは今まではずっと農業国でした。最近は金や油田もあって石油も採れることが分かりました。カカオは主要な産業で、ほかオレンジやバナナ、あと陸米も作っています。南部は農業国なんですが、実は北部は砂漠化が進んで南部より貧しいと聞きました。そこから、南部の方に出稼ぎに来る人も多いそうです。

ガーナの治安は比較的良く、凶悪な事件を見ることがないと言っていました。

宗教はキリスト教が多いけど、地域によってイスラム教徒もいて、ちょうどラマダン中だったので、ドライバーさんはお昼ごはんの時にはどこかに行ってしまった。ラマダン中、昼間は食べ物や水はもちろん、中にはつばも飲み込まない人もいるそうです。

首都はアクラで、すごく大都会ではないけど、そこそこ街で、ホテルもショッピングモールも電気も水道もあります。私がいる間もちょくちょく停電がありましたけど。

しかし、一歩首都を出てちょっと車で走ると電気も水道もなくなります。

現金収入は想像するに少ないと思いますが、とてもみなさんカラフルでおしゃれで、子どもも、ちゃんとサイズの合った靴を履いて制服を着ています。

子どもがほんとうによくお手伝いをしています。水道がないので、水汲みにも子どもが行きますし。ごはんは薪で炊くので、そのための木の枝を運ぶのも子どもがやってるのを、ちょっと田舎に行ったらやっぱり見ました。

私が荷物を持っていたら、当然のように持とうとするのです。いいよ、重いから。と言っても、やっぱり持とうとするのです。「子どもに持たせるわけにはいかんっ」子どもから荷物を奪い取るひったくりおばちゃん、みたいになってしまいました。

ほんとうに手伝おうとするのです。

ちゃんと学校にも行ってて、そのうえで水汲みとか薪運び、家族のお手伝いは、児童労働ではないと私は思うので、止めることはないかもと思いました。でも、やっぱり危険な仕事や強制労働はあってはいけないですね。その辺の線引きと啓蒙をしっかりしないといけないでしょう。

おや、そういえば。ちょっと気が付いたことが。子どもがやせ細ってることがないんです。

その話を地元の方に聞いてみたら、おなかがすいた子がいたら、放ってはおかない。誰かが助けると。トタンの屋根も土壁も、穴だらけなので、確かに困ってる人はすぐ状況が見えます。そこは日本のマンションと違うところです。


食事の味はおいしいですよ。確かに種類は少ないんですが。お餅のようなものや、お米が主食で、そのうえにシチュー的なものをかけて食べます。多少のハエは暑い国だから仕方ない。慣れます。

味はそんなに辛くなくって、オクラやトマトを魚とか鳥と一緒に煮る料理が多いです。

周りの国がずっと内戦でもめてる中、ガーナはずっと穏やか。汚職も周りの国ほどひどくはないそうです。ちゃんと選挙も2大政党が替わりばんこに政権を執っていて……。


だったら、なんで?!

西アフリカで比較的落ち着いた国政なのになんで、「デフォルト」中?!(※デフォルト=債務不履行)

あまり知られていませんが、ガーナは今、ギリシャと同じです。国が破綻したんです。借金がもう返せませんと。その理由がコロナの間にインフラを無料にしたから。
そうかぁ、いい政府だ……ってことにはならんよ! インフラって言っても、そもそもほとんどインフラないやんっ。

いかん、問題解決で一番いけないのは、何でできてないのか、責任追求する時間。大体無駄です。それより未来をどうするかです。…っていう大人の私もいるにはいるのですが。なんか突っ込みどころが多すぎて。

なんでそんなことになっちゃうんだろう。でもなんか、そんなのんびりガーナがほっとけないっ。

やだっ、私ったら好きになってるかも。www




つづく

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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