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アジアのチョコレート

2022.11.07

作るの大好き!香港の〈コンスピラシー〉のおふたりです

コンスピラシーさんはスイス人のセリーンさんと香港育ちのイスラエル人 エイミットさんのおふたりのお店。
まだできて間がないお店です。
おしゃれなパッケージデザインなどクリエイティブなことはセリーンさんが担当して、チョコの技術的なことはエイミットさんが得意だそうです。

お店のストーリーを聞かせてくださいとお願いしたら、どんどん出るわ出るわ。
初めはオフィスワーカーだったセリーンさん。料理家の一家で育ち、エイミットさんも料理が大好き、ふたりは出会ったときから意気投合しました。

ふたりで料理研究を楽しんでいました。初めはパスタ。色や形、もちろん味。ふたりはパスタ研究を楽しんでいました。
その後に出会ったのがチョコレート。ふたりはカカオを挽く1個の石臼マシーンから、次々とチョコを作り続けました。

夜中の2時だったり、まさに寝る間も惜しんで。毎日毎日。チョコの実験が止まらない。
チョコの神が憑りついたような人を時々見ます。
でも、ふたり一緒にというのがびっくりです。

ここまでで、もう彼らの情熱はZoomの画面からあふれています。
「でもね。私たちは作ることには興味があったけど、売ることにはその時興味がなかった」
え?ここまでドはまりして、趣味だったの?!
レストランのオーナーと知り合って、作る場所を提供してもらえたことをきっかけに、どんどん人に向けて作るようになった。去年2021年にほかの仕事をすべて辞めて、チョコに専念するようになりました。
今もまだ小さいけど、少しずつ大きくなってる。
いやー。好きがどんどん膨らんであふれ出て、人をしあわせにしていく。夢のようなドラマを見た気がしました。

今のもの作りは、〈スタンダードな味〉と〈アジアの味〉、そして〈クレイジーな挑戦の味〉の3つのコンセプトで作っているそうです。今回私が選んだ「花椒(ホアジャオ)チョコ」は麻婆豆腐に使うスパイスを使ったアジアの味、「クリミナルチョコ」はジャンドゥーヤでスタンダードな味わい。どちらもコンスピラシーさんの自信作です。
ここ香港は各国からいろいろな人がやって来る。もちろん各国の素材も集まる。新しいチョコレートを作るのに最高の場所だと。

コンスピラシー 花椒チョコ
1枚 ¥2,900(+8% ¥3,129)

→うち29円は「LOVE & THANKS基金」として運用されます。(基金部分は非課税)
■内容量 / 約50g

コンスピラシー クリミナルチョコ
1個 ¥3,400(+8% ¥3,669)

→うち34円は「LOVE & THANKS基金」として運用されます。(基金部分は非課税)
■内容量 / 約60g



ふたりはアジア産のカカオやチョコにも興味があって、素晴らしいカカオやチョコに出会いにベトナムをバックパックで横断したりしているそうです。

お休みの日には何してますか?と聞いたら、友だちを招いて料理をふるまっているそうです。もちろん、チョコも。絶対おいしいんやろうなー。そのホームパーティー行きたい。
休みの日にも何か作ってるなんて。本当においしいもの作りが好きなんですね。

アトリエも見せてくれました。
ちょっと驚いたんです。思ってるよりもでかい。

香港は家賃が高いので、狭い場所をイメージしてました。確かに無駄なスペースはないのですが、スタッフ4人でやってる小さなお店っていう前情報とは違ってました。普通ヨーロッパでも4人で作ってるアトリエはもっとちっちゃいですよ。
そして、私はこれまでアトリエはいーっぱい訪れているので、ここでどれだけの量が作られているか、置かれているものから大体イメージできるんです。すごい量を4人で作ってると思います。

ここまでこだわって、これだけちゃんと製品にもできてるのは、時間をフルに使わないとできないと思いました。やっぱり、アジアのショコラティエは熱心です。すごい速さでチョコレートの老舗国に迫っています。そして、そのアジア独自の素材、オリジナリティーで老舗国にはできないチョコを生み出していますよ。
しばらくはアジアのショコラティエによって世界のチョコレートがまた進化するのは間違いないと思います。
本当にコンスピラシーさんに出会えて良かった。みなさまにご紹介できてしあわせです。

香港らしい情熱チョコレート! ぜひ、チョコレートの進化を味わってください。

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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