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幸福のチョコレートブログ >  スロベニアのチョコレート > 森の泉湧き出る秘境チョコ、ベリシュカ

スロベニアのチョコレート

2019.11.07

森の泉湧き出る秘境チョコ、ベリシュカ

ついにこのベリシュカの話をする日がやって来ました。
私はこの感動をどう伝えたらいいのか。私のお話なんかじゃ伝わらないわと思って後回しにして来ました。しかし、その時がやって来ました。
聞いてほしいーーー。

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ベリシュカのオーナー、サモさんがスロベニアの首都リュブリャナのホテルまで車で迎えに来てくれました。交通手段がないのです。
車で1時間かかる山の中だと。
途中、車窓から鹿を見ました。初めて行ったら不安になると思いますが、スロベニアの景色にもすっかり慣れていました。
山々を抜けて里を超え、ようやく着きました。

まず、驚いたのは泉です。
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湧き出る泉があるのです。色がまるでバスクリン。
「お前が落としたのはこの銀の斧か?それともこの金の斧か?」
の泉はこういう泉です。きっと。神様出てきそう。どぶろっくやモンスターエンジンじゃなくって、ちゃんとした神様です。
森からの水がどんどん湧き出ていて、小さな泉ですが、とんでもなく深いそうです。

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この冷たい水を利用してベリシュカはウイスキーを作っているお酒のメーカーです。もともとはお父さまがユーゴスラビア時代に森の植物やハーブのエキスを抽出するお仕事をされていて、その技術を応用して息子さんのサモさんがウィスキーを勉強して作ったそうです。その勉強の途中で日本のニッカウヰスキーを勉強したそうで、とても詳しかったです。

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お父さまも一緒に働いていました。そして、今学生の息子さんが手伝っていました。家族で仕事することをとってもしあわせそうに話してくれて。なんて素晴らしい空間にいるのかしらと思いました。3代の家族経営の工房に加わったのは、サモさんの妹さんです。もともとオーダーメイドのケーキを作っていたところ、お兄さんに呼び寄せられ、お酒に合うチョコレートを作ったところ大人気になったとか。

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とても美しいチョコに驚いて「技術がありますね」と言ったところ、「大事なのは気持ち」とおしゃってました。素敵すぎる。

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何もかもうまくいってるように見えるベリシュカさんですが。
スロベニアは人口は少ないので海外で商品が売りたいと思う。でも、ひとつ大きな問題がある。商品はいいんだけど。世界の人がスロベニアをイメージできない。近くのドイツ人でさえ、スロベニアの場所が分からない人もいるんだ。だから、チョコの紹介もしてほしいけど、ぜひ、スロベニアの国のことを日本に紹介してほしい。と。
そうかあ。確かに。この森の美しさ、おとぎの国のような非現実感。確かに知らなかった……。

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ということで、ぜひベリシュカのチョコでスロベニアとつながってください!
今回、日本でミントチョコが流行っているということで、ベリシュカの泉のような青いミントチョコを作ってもらいました。
今年の「幸福のチョコレート2020」カタログの表紙を飾っているのはこのチョコレートです!!!

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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