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真夏の海で魚吹雪 in 多良間島

はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
猛暑です…! お盆も終わりましたが、関西も猛暑が続いています。何なら沖縄の方が涼しかった。

前回に続き今回も多良間島の海の中をご紹介します。

その前に、2日目の朝の島内散歩をご紹介。今日もいい天気の予感。

さとうきび畑が朝日の中で揺れています。

ヤギさん、おはよう。

行き先は、昨日星を見に行こうとして、あまりに真っ暗な山道だったため、あっさり引き返した「宮古遠見台」。

こんな史跡っぽい看板はあるものの、明るくてもこの古い急な階段は危なすぎるし、登った先はただの草むらじゃん…!星どころか、まわり何も見えんし!


後で知ったのですが、友人がSNSで教えてくれた遠見台はこの場所ではなく、もう少し離れたところにある「八重山遠見台」の方でした。そこはもっとちゃんと開けていて、コンクリート製の展望台も立っているそうです。どうりでね。ジャングルすぎると思った。でも、その島内で一番標高が高いところでも34m!多良間島はほんとにぺったんこの島です。

さ、というわけで今日も出航!海はこの青さです。

この日は3本潜ります。1本目は《パナダイぬグー》と名付けられたポイントです。“パナダイ”というのはこちらの方言で、ハナダイのこと。その名の通り、キンギョハナダイ、アカネハナゴイ、ハナゴイなど、赤系の魚がぶわーーーーーっと群れています。

それからこの時期、真っ白でキラキラのタカサゴの幼魚が、前が見えなくなるくらい群れていました。

すごかったです。一体どこから湧いて出てるのか?北国出身のガイドH君にはこのタカサゴの群れが雪に見えるんだそうです。確かに、言われてみれば吹雪のイメージです。桜吹雪ならぬ魚吹雪。しかも、真夏の沖縄の海の中で。自然はいつだってワンダーな光景を見せてくれます。

同じような写真ばかりで恐縮ですが、要するに、右を向いても左を向いても魚まみれだったということで…

2本目は《サンドウェイ》という砂地のポイントへ。まあまあ流れがありましたが、砂紋がこのようにとても美しかったです。

そんな砂地にポツンと小さな根があって、まさかの30分この根ひとつで遊べるという。

ここも小魚の群れがわらわらしててきれいでした。スカシテンジクダイやキンメモドキ、それから沖縄の方言で「グルクン」と呼ばれるクマザサハナムロの群れなんかも美味しそう…いや、美しかったです。

さらにはちっちゃいドリー(ナンヨウハギの子ども)。

猫目がキュートなヨコシマクロダイの幼魚。

私が勝手に“きみどりちゃん”と名付けた、体色の珍しいハダカハオコゼ。(誰です?ゲー○レードとかライ○ガードとか言う人は??)

とにかくいろんな人がこの根にお住まいで、見どころが非常にコンパクトにまとまったポイントでした。

上がってお昼休憩です。この日のランチは、宿で朝ごはんを多めによそってもらって、自分で握ったおにぎりです。シンプルですが、コメがうまいっ。

港も静かで平和です。

おや?太陽にハロ(円環の虹)がかかっています。明日はお天気崩れるかも?


3本目は《癒しのドリフト》。 ここは最高に気持ち良かったです!

普通ダイビングボートは1カ所にアンカーを打って係留し、ダイバーはそこに帰ってくるスタイルが多いですが、ドリフトでは船をアンカリングしません。ダイバーが潮流に乗って流されながらダイビングをし、船は走って後ろからダイバーを追いかけ、上がってきたら拾うというスタイル。それを“ドリフト”と言います。
適度な流れがあり、潮流が複雑でなければ、ダイバーはあまり泳がなくていいので、そこそこ楽ちんです。流れが速すぎたり、波が高かったり、ダウンカレントと呼ばれる危険な下降流に捕まったりすると危険です。

まず、一面のソフトコーラル。

流されても流されても、ずーーーっとソフトコーラルの原が続いています。色とりどりのバラエティに富んだ種類、しかもどれも大きく育っていて、ここがとても豊かな海であることを物語っています。

砂紋もきれいです。ブルーに溶けてしまいそう。

そうかと思えば、突然目の前にタカサゴの群れが川のように流れたり…

しばらく行けば、ウミガメがお昼寝しているのに遭遇。(ごめんね、起こしちゃった)

一瞬流れに逆らって、フタスジリュウキュウスズメダイのちびっ子たちをパシャリ。

タテジマキンチャクダイ発見!

エキジット前にはウメイロモドキが美しい舞いを披露し……ああ、本当に盛りだくさんです…!

私ログブックにこう書いています。
「ダイビングって楽しいね」
笑。よっぽど楽しかったのでしょう。

さて、ダイビングを終えて、今日も2時にはお疲れさま会です。(ひとりで)

あ、ひとりじゃなかった。この野良猫ちゃんが毎日帰って来たらベランダに現れるのです。窓の外でにゃーにゃー鳴いています。もちろん餌を要求しているわけですが、私はビールしか持っていません。ほかを当たってください。

この日は午後も島内を散策してみました。さすがにかんかん照りの昼間は、マスクしてると暑いです。

これはフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)という花だそうです。

こっちはバナナの花。

フクギは村木。島のシンボルです。方言ではジャンジャラギイと呼ぶそうです。

そして……ハイっ!島の新名所です。映えスポットです(笑)。ダイビングショップのオーナーさんが、自粛期間中に描いたんだとおっしゃってました。多良間の海の楽しさが伝わって来ますね。(ジンベエがしょっちゅう出るという意味ではありませんw)

それでは今週はこんなところで。また来週!

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かもめブログライターご紹介

旅カナ

『海とかもめ部』飛び入り部員。元「ecolor[エコラ]」ブランドマネージャー、現「幸福のチョコレート」マネージャー。 旅が好きでこれまで旅した国は35ヵ国。趣味はカメラとダイビング。沖縄離島とフィリピンを主に潜り、経験本数は約500本。 特技は海の生き物のイラストをダイビングログブックに描くこと。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」として作品を発表中(@nosekana)「海とかもめ部」ではブログ「海の写真館」連載担当。 イメージキャラクター:タンクを背負ったカンパチ

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