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かもめブログ

竜宮城へいらっしゃい…! 久米島の夏

はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。

前回に続き、久米島ダイビングの写真をご紹介します。

この日から久米島は夏になりました。はい!入道雲!はい、海、青いっ!

この日の1本目は洞窟ポイントへ向かいます。《シチューガマ》と言うのですが、“ガマ”とは沖縄の方言で“洞窟”という意味です。洞窟というか横穴くぐりですね。深いところの入り口から入って、上へ抜ける感じです。抜ける時に見上げる穴から差し込む青い光がなんとも神秘的で良いのです。

ちなみにこれ何だか分かります?

洞窟の天井にダイバーが吐いた泡が張り付いて、それが鏡になって、天井から生えてるサンゴを映しているのです。鏡面サンゴ。美しい。


ファンダイビングって、基本はガイドさんがコースに沿って海を案内して、“撮るべきポイント”を教えてくださるので、ハズしがない反面、下手するとみんな同じ生物見て同じ写真を撮って…っていう風になりがちでもあるんです。だけど、こういう「誰も指差さないけど、自分はきれいだなと思うもの」を、一瞬の感覚で切り取るというのも、その1本を自分だけのオリジナルなダイビングにするコツのような気がします。
私は水中写真の腕がそこまであるわけじゃないので、私より上手に写真を撮られる方は大勢いらっしゃいますので、セオリー通り上手く撮るということは目指してなくて、自分が発見した水中の美しいビジュアルを、人に「これ…」って言いたいんだと思います。(でも、基本はもっぱらログ絵に書くネタ話の記憶ツールだったりするんですがw)

さて、そんなこんなで洞窟を抜けると、このような平和な光景が広がっています。

近寄っても逃げないノコギリダイとアカヒメジの群れ。

黄色いのにアカヒメジとはこれいかに。

ガイドさんが紹介してくれるのは、大物や群れやアイドル魚だけではありません。ほらっ。見て!これ何だか分かります?

これは“太陽の砂”。砂と言ってますが、生物です。2mmくらいしかないけど、生きてます。名前忘れましたが有孔虫の一種で、これの死骸が星砂海岸とかにあるわけですね。

これは前日も見たヒラムシ。アデヤカニセツノヒラムシ。あ、すらっと言えた(笑)何か宇宙を感じませんか?私はすごく感じます。

センテンイロウミウシ。デザインがラブリーですね。

どこにでもいるなんてことない魚ですが、サラサゴンベが2匹おそろでヒレをピンと立ててポーズしてくれました。(たたんでることの方が多いので…)

それから、この子!!!めっちゃ小さいんですよ。1.5〜2cmくらい? シマキンチャクフグの幼魚です。周りの海藻の色に合わせて、少し緑がかった色になってます。か〜わいい〜♪萌え〜♪ ちなみに、水中マクロ写真好きの中には幼魚マニアクラスターが存在して、“ギョリコン”と自称してる人が結構いますw

モンハナシャコ。いつも巣穴に引っ込んでいるので、このように全身のお姿を拝見する機会は少ないです。誰です?おいしそうとか言う人は?!

モンツキハギの幼魚。きゃっきゃとかしましい3人娘でした。

模様がきれいだな、なんだろう?と思って、とりあえずシャッターを切ったこのチョウチョウウオ。ハクテンカタギと判明しました。今は便利ですね。画像検索でほぼ百発百中名前が判明する。

アカネハナゴイが群れるこんな光景が好きです。

燃えるようなイソバナ。

フラッシュと被写体の距離の関係で、まれにこんな傑作写真が撮れることもあります(笑)堂々と自慢しますが、紛れもなくまぐれですw しかし、自然の造形は素晴らしいなと思います。


2本目は《イマズニ》というポイント。本当はギンガメアジやバラクーダの群れがいるはず…だったんですが…マクロです。フリソデエビというエビがサンゴの隙間に隠れていました。

ガラスハゼ。黒抜きのスヌート撮影“風”。(スポットライトを1点に当てて撮る写真をそう呼びます)もちろんこれも偶然。そんな機材は持ち合わせておりません(笑)

擬態の名人、イソコンペイトウガニ。え?どこに何がいるか分からないって?そりゃあそうです、そんなに簡単に見つかっちゃあ名人の名がすたります。ヒントはなしです(笑)よぉ〜〜く目を凝らして探してみてください。

イソバナのポリプが開いてきれいですね。このなんとなく青白っぽい写真の感じも嫌いじゃない。

かくれんぼ中のミノカサゴ。

幼魚シリーズ。ダイバーの間ではナルトと呼ばれて大変人気が高い、タテジマキンチャクダイの幼魚です。ひらひらとすばしこい。

もういっちょ幼魚シリーズ。カスリフサカサゴ。サンゴの間に挟まってじっとしてます。泳いでる姿は見たことがありません。こんなちっちゃいサイズも見たことがありません。おもちゃみたい。超可愛い。

コガシラベラのメス。冬に潜った時は、踊るような魚群が一斉に放精放卵するシーンを見たことがあります。


一旦ここで陸に上がって休憩です。


みなさんも海の中の画像ばかりだと、息止めて見てるかも知れないんで、ちょっと息継ぎしてください。

久米島はこの時期が一番いい時期だな。梅雨明けで、穏やかで台風も来なくて。写真を見ると、あの日のジリジリした暑さを思い出します。

島バナナ。1本もらって食べましたが、もっちりしてあまり甘くなくておいしかったです。


では午後から3本目行きましょうか。

ポイントは《トンバラザシ》。

この1本は竜宮城な1本でした。まず、乙姫さま登場。オトヒメウミウシと言います。きれい〜。初めてお目にかかれました。

次に、カメ登場!このサンゴは、トンバラサンゴという愛称で呼ばれている、このポイントのシンボル的存在。その横にカメです。絵になるわ〜。まだ中学生くらいの大きさで、こんなに人に囲まれているのに、眠いのか、逃げもせずうつらうつらしています。

でもさすがに大勢で近寄りすぎ。「もう〜」って感じで水面へ逃げていきました。不用意に追いかけて行ったら、竜宮城どころか天国行きになりますので、ご注意ください。

最後に「久米島と言えば…!」なアイドル魚をご紹介して終わります。

モンツキカエルウオのもんちゃんです♪

あ〜可愛い。

こんな感じで、2日目も終わりです。エンドレスですよね?え、いいですか?本当に、こんなだらだらした感じで?

良ければまた来週、お会いしましょう。あ!私は今週木曜から沖縄の多良間島で潜ってます。海の日だから…!

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かもめブログライターご紹介

旅カナ

『海とかもめ部』飛び入り部員。元「ecolor[エコラ]」ブランドマネージャー、現「幸福のチョコレート」マネージャー。 旅が好きでこれまで旅した国は35ヵ国。趣味はカメラとダイビング。沖縄離島とフィリピンを主に潜り、経験本数は約500本。 特技は海の生き物のイラストをダイビングログブックに描くこと。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」として作品を発表中(@nosekana)「海とかもめ部」ではブログ「海の写真館」連載担当。 イメージキャラクター:タンクを背負ったカンパチ

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