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クリスマスの翌日は葉山で締めのダイブ

25日のクリスマスパーティーは、友人を招いて自宅で……だったのですが、翌朝は、スッキリした気持ちで、迎えに来てくれた佐藤輝さんと二日酔いなしのご挨拶。

そして、
向かったのは、葉山のビーチポイント・芝崎海岸。

お天気はこんな感じで、どんよりだったけど、雲間からさし込む光は、ときどき神々しかった。

そして、芝崎海岸から見える富士山は、こんな感じ。

車を横付けして、機材を下ろす。

実は、ビーチダイブは久しぶり。数年前NANAの輝さんが中心となって、地元の漁師さんと協議した結果、葉山でボートダイビングが始まった。それは、かなり画期的なことで。その後、楽チンなボートダイブばかりしていた……ので、お久のビーチダイブ。

心の中で、ちょっぴり懐かしい景色だな〜と思いながら準備を進めた。ここでタンクを担いで、カメラを持って、写真中央に見える沖合にある岩場まで歩いていく!!!!!

歩き終えて、さ!今から海へ!と思って膝下くらいの水深で、顔を水につけた時、もう動けなくなる……

何?この景色????山脈みたい!!アオサが海底を覆い、また酸素の小粒を作り出してる!!!!!

見て!風景写真みたいでしょ……笑

この浅瀬で、20分くらいいたかな……で、やっと沖合に……

透明度が高くて、びっくり!!!海底の景色が手に取るようにわかる!!!ガイドはもちろん佐藤輝さん!

ビーチポイントは、切り通しのような地形も多く、浅瀬を眺めると、

崩れる波間にコバンアジの群れが……まるでモルディブみたい……輝さんも、こんな群れは初めて見たと……と。また違った葉山の一面を撮影できて、良かった!

そしてここでもまた、ずっと撮影していると……

マダイが悠然と目の前を泳いで来た。もう少しかわいいお魚だったら、良かったのに……苦笑

いつもはマクロで小さな生き物を撮影することが多いので、ワイドだけの視点は新鮮で楽しい。

もうすぐ1月になるというのに、海底では季節来遊魚の可憐な群れに出会う。彼らは冷たい水温の冬を越し、春を迎えることができるのかな……

そして沖合で、無数のゴミに出会った。所謂、今、話題になっている海洋ゴミ。いつもはこんな感じじゃないはずで、きっとそのような潮目に当たったんだと思う。ここは人気の湘南の海でもありますから……豊かな自然を見せてくれる葉山の海は、やっぱり私たちにとって身近な海で、私たち人間生活の影響をこんな形で見せてくれる、という意味でもとても大切で貴重な海だと思う。きっと輝さんは、「鍵井さん、そんなにゴミばかり撮影しなくても良いのでは?」と思っていたと思うけど、それは、これまでの信頼関係があるので、思いきって撮影させてもらった。

2019年は、中学校などたくさんの場所で、海の環境問題も含めた講演会をした。なので、葉山の新しい一面を撮影できたり、この海洋ゴミに出会ったりと、2019年の私の最後のダイビングに最もふさわしい1ダイブ、締めのダイビングとなった。

潜り続けることが、大切。

変わらぬどんよりとした景色の中を、

またまた輝さんに自宅まで送迎してもらって、昨年のすべての潜水撮影を終えました。

ということで、また来週!ほな!

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かもめブログライターご紹介

鍵井 靖章

1971年、兵庫県生まれ。大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物にできるだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。約20年間、海の生き物に、出会い、ふられ、恋して、無視され、繋がり、勇気をもらい、そして子育ての方法などを教えてもらいながら、撮影を続けている。 ▼アプリのお知らせ
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