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かもめブログ

1人ビーチクリーンと「プラスチックの海」

はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。

秋も深まってまいりました。みなさまいかがお過ごしですか?
私は天気がいい週末には、ちょっとクロスバイクに乗って、ちゃりっと近所の浜辺まで走り、ひなたぼっこついでにちょちょいっと1人ビーチクリーンをしてみたりしています。

いい天気の日は、釣り人さんも大勢楽しんでらっしゃいます。

本当はこの先にもっと広い人工ビーチがあるんですが、現在護岸工事中で立ち入ることができないので、その手前にある猫のひたいほどの川の河口のビーチでおやつを食べて、それから落ちてるゴミを拾います。

と言っても、狭いし、浜辺から一段奥まってるし、そんなにたくさんゴミが漂着してるわけでもないので、始めたと思ったらすぐ終了です(笑)。

ハイ完了。いざ集めてみると量的にはこんなもんです。

一応プラスチックのゴミと空き缶とタバコのフィルターを意識して拾ってみました。プラゴミは、お弁当の容器とか箸袋とかペットボトルのキャップとか、漁具の浮きと思われる発泡スチロールの破片とか、まぁそんな感じでした。

でも、砂浜をよくよく目を凝らして見てみると、砂粒よりわずかに大きいプラスチックの粒が、無数に混じっているのが分かります。(色が赤とか緑とか自然の色じゃないんで、小さくても分かるのです)。

彼らはあからさまに「僕プラゴミです。拾ってください」という顔はしてませんし、上手く砂粒に擬態してビーチの一部と化しているので、気にしなければ気になりません。それに、そもそも小さいので選り分けて拾い切ることはできないのですが、気にし出すとすごく気になります。

これが海で砕けて破片になった、いわゆるマイクロプラスチックでしょうか。こんな身近な都会の端っこの猫のひたいビーチにまで侵入しているとはね。
さっき釣り人さんたちが釣っていた魚は、このマイクロプラスチックを飲み込んでいたりはしないのでしょうか?

そうそう、このビーチには白サギもたくさんいて、海で小魚を獲って食べていました。

もし魚がマイクロプラスチックを食べていたら、サギも間接的に食べてますね。口の中のものを吐き出させて調べたわけじゃないんで、実際のところは分かりませんが、何となく海の幸を共有するもの同士として、笑い飛ばせないリアルな想像です。

プラスチック、今や大問題ですよね。1回お茶を飲むだけ、1食お弁当を食べるだけで、そのかさ高な入れ物をどんどん捨てて行く暮らしは、果たして本当に世界中の何十億人という人が、この先何百年も続けて行けるものでしょうか?

私たちの便利な暮らしは、プラスチックなしには成立しないことになってます。だけど、その前提は本当でしょうか? この暮らしになってから、たかだか100年くらいしか経ってないと思うので、プラスチックのない時代から人類は何万年も生きてきたと思うので、前提は可変なんじゃないか?と私は思ってます。

何も石器時代に戻ろうとしてるわけじゃないので安心してください(笑)。
でも、社会の制度をちょっと設計し直すだけで、あっさり変わることもあると思うんです。ちょっと前まで「レジ袋いりません」と言うと、店員さんに「困った人だなぁ」という顔をされていたのが、今や向こうから「レジ袋いりますか?」と聞いてくれます。「いる」と言った方が怪訝な顔をされます(笑)。ちょっと法律を変えただけで、「あり」から「なし」に前提がガラッと変わったのです。そういうことって他にもありそうな気がします。

「そんなことを言われても」と思っている方に、今まさに観ていただきたい映画があるので、それを紹介して今週は終わりにします。

なんせ「海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー」ですからね。海好きならマストでしょう!

「プラスチックの海」

2020年11月13日(金)アップリンク渋谷・吉祥寺・京都ほか、全国順次ロードショー
公式サイトはこちら⇒「プラスチックの海

多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす、海洋プラスチック問題。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられているという。その大半は海底に沈み、海面や海中を漂うプラスチックも永久に分解されず、マイクロプラスチックとなって食物連鎖の一部になっていく。プラスチックゴミによる海洋汚染の実態とは?そしてプラスチックが海に、プランクトンに、クジラに、海鳥に、人体に及ぼす影響とはー? デイビッド・アッテンボロー、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、バラク・オバマ他が出演。

引用元:「プラスチックの海」 © UNITED PEOPLE

監督:クレイグ・リーソン
配給:ユナイテッドピープル
原題:A PLASTIC OCEAN
100分/2016年/イギリス・香港

配給会社のユナイテッドピープル代表・関根健次さんは古くからの知人で、社会起業家として社会課題をテーマにした映画をこれまでもたくさん日本に紹介してこられた方です。そのどれもが素晴らしい映画だったので、この「プラスチックの海」もぜひ観たいと思っています。

「海とかもめ部」を応援してくださっているみなさまもぜひご一緒に〜!

ではまた来週!

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かもめブログライターご紹介

旅カナ

『海とかもめ部』飛び入り部員。元「ecolor[エコラ]」ブランドマネージャー、現「幸福のチョコレート」マネージャー。 旅が好きでこれまで旅した国は35ヵ国。趣味はカメラとダイビング。沖縄離島とフィリピンを主に潜り、経験本数は約500本。 特技は海の生き物のイラストをダイビングログブックに描くこと。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」として作品を発表中(@nosekana)「海とかもめ部」ではブログ「海の写真館」連載担当。 イメージキャラクター:タンクを背負ったカンパチ

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