持つだけで注目度あがる大人の革鞄。

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。

この〈&Stories /アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この夏は、「日常にあるリゾート感」がテーマ。

夏は、開放的な気分になる季節。

ふだんの生活をしながら、気持ちをゆるめてオープンに過ごしたい。

そんな想いに寄り添う、自分を解放できるコト・モノを集めました。

自分の好きな時間を、居心地のいい場所で。日常に溶け込むシンプルで心地いいアイテムと共に、暮らしのなかにあるマイ・リゾートを楽しんでみませんか?

この夏、いつもとちょっと違う夏にする魅惑の物語をお届けする〈&Stories / アンドストーリーズ〉。今回は、福岡の鞄作家 岡政孝さんが手がけた2種類のバッグをご紹介します。予定がなくても出かけたくなる、夏を楽しくしてくれる素敵なアイテムです!

この6年で、少しずつ変わってきた岡さんのものづくり。

福岡の鞄作家・岡政孝さん。革という素材をこよなく愛し、その特徴をより良く生かすことが得意な作家さんです。岡さんのチーム(鞄職人の内門祐樹さんと、〈UNISON(ユニゾン)〉というユニットを組んでおられます)とモノづくりを始めて、もう6年。山猫が福岡にお邪魔したり、岡さんに神戸に来てもらったり、一緒に革工房に打合せに行くこともあります。

昨年、山猫がユニゾンさんの事務所を訪ねたのは6年ぶり。いつも新幹線は東方面に乗ることが多いので、逆のホームに行くのが新鮮でした。九州では関西では見ることのない車両がいっぱいなので、テンションがどんどん高くなっていきます。(見るたびに写真を撮ってました)

近くの駅まで岡さんが迎えに来てくれました。工房に着くと、すぐに打合せを開始。テンション高めの山猫の話を、やさしくうなずきながら聞いてくれます。

岡さんは普段からご自身で作った鞄を使っています。図面も引かずに感覚でぱぱっと作るそうですが、それがすごく素敵なんです。つい山猫も欲しくなってしまって、「岡さん、それ、僕にも作ってもらえませんか?」とお願いして作ってもらったこともありました。岡さんとのモノづくりは大抵こんなふうに、岡さんが感覚で作った試作品にこちらのリクエストをプラスして、オリジナルバッグにしていきます。今回の新作も、そんな過程から生まれたスペシャルモデルの2つ。どちらも岡さんがこだわって選んだ革の風合いを生かした、シンプルさが魅力です(余計な装飾はなくても、革の存在感だけで充分素敵に見えるんです)

でも最近、さらに私たち職人プロジェクトのリクエストにも挑戦してくださるようになり、革鞣しのターナーさんに別注色のレザーを手配してくれることも。革へのこだわりや愛着はそのまま、色で遊んでみたり、デザイン性を高めてみたり、岡さんのモノづくりの幅が広がって、これまでにないアイテムが生まれています。長くお付き合いを続けて来た山猫にとっても、それはすごくうれしいところ。岡さんとのモノづくりが、また次のステージに進んだみたいでワクワクしています。

今回別注した特別なレザーが上がってきて、検品する岡さん。風合いややわらかさなどもチェックします。そして、打ち合わせ後にささっと試作品を作ってくれます。目の前で作業してくださるので、すぐに確認と修正の指示ができて、とてもスピーディーに企画が進みます。

ユニゾンさんのモノづくりの魅力の秘密のひとつは、このアトリエにあると思います。ユニゾンさんの工房はとても整理整頓されていて、道具や部材がしっかり管理されている印象が強いです。岡さんの奥さまも工房でサポートされているおかげだと、山猫は思っています。

ここで試作品も作れば、そのまま商品の生産も行われるので、いろいろなアイテムの材料がごちゃごちゃにならないよう、できる限りきれいな状態を保っておられるそうです。

そしてユニゾンモノづくりの要であり、岡さんのモノづくりの女房役の内門さんの存在。岡さんのモノづくりを支え、生産管理から製作のサポートまでされるウルトラプレイヤー。内門さんも山猫のリクエストに、「山猫さん、ここの縫製は難しい所ですが、できる限り、きれいに縫い込みますね」と応えてくださることもしばしば。

打合せの時にお二人がそろうと、さらにスピーディーに打合せが進みます。

頼もしいお二人と奥さま、そして縫製スタッフの皆さんがいてこそ、ユニゾンさんらしいスペシャルなアイテムが生まれると思っています。それでは、今回の新作をご紹介していきます。

夏の革鞄は、フレッシュなカラーを別注!

岡さんの新たな挑戦を象徴するアイテムが、この「トゥーシーン(2シーン)バッグ」。ふんわりとやわらかい革をたっぷり使った、贅沢な鞄です。大抵の新作は岡さんがセレクトした色のレザーで仕上げるのですが、今回は日本職人プロジェクトメンバーと相談して色をチェンジ。ちなみに初代は岡さんセレクトのパープル、2代目はプランナーMOEリクエストのシャンパンゴールド、そして3代目となる今回もライムイエローを別注手配していただけました。あまり別注カラーを使ってこなかった岡さんの鞄の中では珍しいアイテムだったのですが、近頃の岡さんはカラフルな色の革にも積極的にトライしてくださいます。ちょうど山猫が福岡に行った時にこのライムイエローの革が上がっていたので、岡さんと2人でチェックすることができました。とても手ざわりがよく、もっちりな仕上がり。鞄になったときに適度な張り感がでるような感じだったので、2人で「いい革が手配できてよかった~」と胸をなでおろしました。

別注をかけた、さわやかなライムイエローの本革。やわらかく、もっちりとした手ざわりが魅力です。

今回ライムイエローをセレクトしたのは、プランナーのMOE。「夏に革鞄を持っても軽やかに見えるように、爽やかな色がいいかなと思って」と選んでくれました。光沢感をおさえた風合いのある革だからかっちりしすぎず、カジュアルな着こなしにも良く似合います。布バッグの感覚で気軽に、Tシャツと麦わら帽子にさらっと合わせるのもおすすめです。

夏コーデだけでなく、秋冬コーデのアクセントにもなるカラー。細めの持ち手で肩に掛けやすく、厚手のコートでもすっきり持てます。(オールシーズン活躍します)

薄くて軽いから、ふだん使いにぴったり。たくさん入るので、お買い物にも大活躍です。MOEがサンプルを一週間ほど通勤や買い物に使ってみたところ、「仕事の資料やファイルもざくざく入って、会社帰りに買い物してもぜんぜん大丈夫でした!」と太鼓判。「袋も有料化の時代だから、買ったものをポンポン入れられる容量はありがたいです」と絶賛でした。底まちが広いので、お弁当もしっかり入りますよ(ここもMOE的に重要なポイントだったそうです)。

内生地もキレイなカラーで、開けたときの気分も上々。小物の収納に便利なポケットも付いています。

布バッグのらくちんさと革鞄の高級感を兼ね備えているから、夏のラフな着こなしになじみつつ、さりげなく格上げしてくれます 。仕事もプライベートも、どんなシーンも素敵に輝かせてくれるので、商品名の「トゥーシーン(2シーン)」以上、活躍するバッグになりそうです。

気分は物語の主人公!ポシェットをおともに夏旅へ。

続いては、岡さんの真骨頂とも言える、味のある革を使ったポシェット。革本来の風合いや堅牢さを生かしたこのバッグは、「実直・誠実」を意味する「アーネストバッグ」とつけました。

このバッグが誕生したきっかけは、岡さんが作った過去の人気バッグを元に小荷物派のプランナーMOEのリクエスト。「質実剛健なかっこいい雰囲気は生かしつつ、もう少し気軽に持てるコンパクトなものが欲しい!」というリクエストに、岡さんが応えてくれました。初代はベーシックなブラックで作っていただきましたが、2代目となる今回は、味わい深いウッドブラウン。夏のアイテムということで、初代ブラックよりちょっと軽やかな印象になりました。

これは鞄の裏地の打合せのワンシーン。MOE(左前)のリクエストと、色にこだわるNISHIYAN(左奥)の意見を熱心に聞く岡さん。このモノづくりに対する真摯な姿勢があってこそ、アーネスト(誠実な)バッグが生まれたんですね。

ポイントは、すっきり持てる縦長フォルム。「最近は私も含めてキャッシュレス派が増えてお財布も小さくなっているから、バッグもスマートなサイズがいいのでは?」というMOEのリアルな声を参考に設計しました。コンパクトなお財布やスマートフォン、ICカード、ハンカチなどがキレイにおさまる絶妙なサイズ感。貴重品を入れて、大きなバッグとの2個持ちもおすすめです。旅行や、小さいお子さんとのお出かけにもぜひ!

そしてもうひとつのポイントが、華奢なベルト! この細さが何よりの魅力です。本体はしっかり厚手の革を使いつつ、ベルトを細くすることで、スタイリッシュな仕上がりに。「女性に似合うように」という岡さんのこだわりが光ります。

ミニバッグの魅力を引き立てる、細くて華奢な本革ベルト。長さの調節も可能です。

シンプルなデザインを引き立てる金具は、開け閉めしやすいフラップ式。アンティーク感のある金具の風合いが、ブラウンの革によく合います。裏地もあえて貼らずに、革そのものの味わいを生かしました。

岡さんは、革の雰囲気に合わせた金具選びも本当に上手。そして、見た目にこだわりつつ、ちゃんと使い勝手の良さも考えてくださるところがさすがです!

今回は革の色をブラウンにしたことで、よりレトロな雰囲気に。名作物語の主人公が持っていたような、そんな懐かしさが漂います。

夏の〈&Stories /アンドストーリーズ〉のテーマが「リゾート」ということもあって、打ち合わせでも「緑の多い避暑地が似合いそう。鎌倉散策とか、安曇野もいいいよね」「文庫本を一冊入れて、電車でゆっくり読みながら旅したい」「麦わら帽子とこの帽子を持って、夏の冒険に出かけたい!」などなど、みんなで理想の夏旅を想像して盛り上がりました。

このバッグひとつで身軽に出かけたり、バスケットやボストンバッグと2個持ちで旅をしたり。どこへ行こうか、夏の予定を立てるのが楽しみになります。

鮮やかなブルーのワンピースのような、夏らしくビビッドな色の服と合わせるのも素敵です。革の高級感や丁寧な作りのおかげで、ポシェットでも子どもっぽくならず、大人な雰囲気で使えます。

作る人から使う人へ、物語はつながっていく。

岡さんを初め〈UNISON〉さんと一緒にものづくりを続けてきて、積み重なってきたもの、変化してきたこと、色々あるのを感じます。そうやって物語を紡いでいけるところも、〈&Stories /アンドストーリーズ〉ならではの魅力だと思います。そして、お手元に届いてから、みなさんのところでどんな物語が広がっていくのかも楽しみです。

ぜひ、〈&Stories /アンドストーリーズ〉で、この夏からの思い出を一緒に作っていくパートナーを見つけてください。

福岡・オマケエピソード1 (打合せの後)

岡さんの工房に行った際に、岡さん、内門さんと一緒に行った岡さん一押しのラーメン屋。ちょっと一息入れてもいい場面ですが、山猫と岡さんはずっと新アイテムや仕事の話をしてしまいます。岡さんのおすすめの福岡ラーメンを食べながら企画をしたアイテム。またいつか発売するかもしれません。昼食後も、工房が手狭になってきたからという話題になり、現地の不動産に連絡し、一緒に気になる物件を視察に。山猫もいろいろ話を聴きながらわくわくしてました。(まだ良い物件を探されているそうです)

福岡・オマケエピソード2

早朝から移動、ロングミーティングが終わって、別の用事で移動中に一瞬立ち寄れた大濠公園。山猫はとても思い出深い公園。福岡の友人とよく訪れた場所。いろいろ縁がつながって仕事でも福岡にこれるようになって嬉しかった。それから日本職人プロジェクトメンバーへのお土産(博多通りもんとひよこ)を買って神戸に戻りました。

福岡の鞄作家と作った 職人本革のアーネストバッグ(ウッドブラウン)

1個 ¥19,800(+10% ¥21,780)

福岡の鞄作家と作った 職人本革のトゥーシーンバッグ(ライムイエロー)

1個 ¥29,800(+10% ¥32,780)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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