福岡の鞄作家と作った 職人本革のアーネストバッグ〈ウッドブラウン〉
お申し込み番号:Z44912
1個 ¥19,800 ( +10% ¥21,780 )
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&Stories
夏の予定を立てたくなる、福岡鞄作家の新作。
この6年で、少しずつ変わってきた岡さんのものづくり。
福岡の鞄作家・岡政孝さん。革という素材をこよなく愛し、その特徴をより良く生かすことが得意な作家さんです。岡さんのチーム(鞄職人の内門祐樹さんと、〈UNISON(ユニゾン)〉というユニットを組んでおられます)とモノづくりを始めて、もう6年。山猫が福岡にお邪魔したり、岡さんに神戸に来てもらったり、一緒に革工房に打合せに行くこともあります。
昨年、山猫がユニゾンさんの事務所を訪ねたのは6年ぶり。いつも新幹線は東方面に乗ることが多いので、逆のホームに行くのが新鮮でした。九州では関西では見ることのない車両がいっぱいなので、テンションがどんどん高くなっていきます。(見るたびに写真を撮ってました)
近くの駅まで岡さんが迎えに来てくれました。工房に着くと、すぐに打合せを開始。テンション高めの山猫の話を、やさしくうなずきながら聞いてくれます。
岡さんは普段からご自身で作った鞄を使っています。図面も引かずに感覚でぱぱっと作るそうですが、それがすごく素敵なんです。つい山猫も欲しくなってしまって、「岡さん、それ、僕にも作ってもらえませんか?」とお願いして作ってもらったこともありました。岡さんとのモノづくりは大抵こんなふうに、岡さんが感覚で作った試作品にこちらのリクエストをプラスして、オリジナルバッグにしていきます。今回の新作も、そんな過程から生まれたスペシャルモデルの2つ。どちらも岡さんがこだわって選んだ革の風合いを生かした、シンプルさが魅力です(余計な装飾はなくても、革の存在感だけで充分素敵に見えるんです)
でも最近、さらに私たち職人プロジェクトのリクエストにも挑戦してくださるようになり、革鞣しのターナーさんに別注色のレザーを手配してくれることも。革へのこだわりや愛着はそのまま、色で遊んでみたり、デザイン性を高めてみたり、岡さんのモノづくりの幅が広がって、これまでにないアイテムが生まれています。長くお付き合いを続けて来た山猫にとっても、それはすごくうれしいところ。岡さんとのモノづくりが、また次のステージに進んだみたいでワクワクしています。
今回別注した特別なレザーが上がってきて、検品する岡さん。風合いややわらかさなどもチェックします。そして、打ち合わせ後にささっと試作品を作ってくれます。目の前で作業してくださるので、すぐに確認と修正の指示ができて、とてもスピーディーに企画が進みます。
ユニゾンさんのモノづくりの魅力の秘密のひとつは、このアトリエにあると思います。ユニゾンさんの工房はとても整理整頓されていて、道具や部材がしっかり管理されている印象が強いです。岡さんの奥さまも工房でサポートされているおかげだと、山猫は思っています。
ここで試作品も作れば、そのまま商品の生産も行われるので、いろいろなアイテムの材料がごちゃごちゃにならないよう、できる限りきれいな状態を保っておられるそうです。
そしてユニゾンモノづくりの要であり、岡さんのモノづくりの女房役の内門さんの存在。岡さんのモノづくりを支え、生産管理から製作のサポートまでされるウルトラプレイヤー。内門さんも山猫のリクエストに、「山猫さん、ここの縫製は難しい所ですが、できる限り、きれいに縫い込みますね」と応えてくださることもしばしば。
打合せの時にお二人がそろうと、さらにスピーディーに打合せが進みます。
頼もしいお二人と奥さま、そして縫製スタッフの皆さんがいてこそ、ユニゾンさんらしいスペシャルなアイテムが生まれると思っています。それでは、今回の新作をご紹介していきます。
気分は物語の主人公!ポシェットをおともに夏旅へ。
岡さんの真骨頂とも言える、味のある革を使ったポシェット。革本来の風合いや堅牢さを生かしたこのバッグは、「実直・誠実」を意味する「アーネストバッグ」とつけました。
このバッグが誕生したきっかけは、岡さんが作った過去の人気バッグを元に小荷物派のプランナーMOEのリクエスト。「質実剛健なかっこいい雰囲気は生かしつつ、もう少し気軽に持てるコンパクトなものが欲しい!」というリクエストに、岡さんが応えてくれました。初代はベーシックなブラックで作っていただきましたが、2代目となる今回は、味わい深いウッドブラウン。夏のアイテムということで、初代ブラックよりちょっと軽やかな印象になりました。
これは鞄の裏地の打合せのワンシーン。MOE(左前)のリクエストと、色にこだわるNISHIYAN(左奥)の意見を熱心に聞く岡さん。このモノづくりに対する真摯な姿勢があってこそ、アーネスト(誠実な)バッグが生まれたんですね。
ポイントは、すっきり持てる縦長フォルム。「最近は私も含めてキャッシュレス派が増えてお財布も小さくなっているから、バッグもスマートなサイズがいいのでは?」というMOEのリアルな声を参考に設計しました。コンパクトなお財布やスマートフォン、ICカード、ハンカチなどがキレイにおさまる絶妙なサイズ感。貴重品を入れて、大きなバッグとの2個持ちもおすすめです。旅行や、小さいお子さんとのお出かけにもぜひ!
そしてもうひとつのポイントが、華奢なベルト! この細さが何よりの魅力です。本体はしっかり厚手の革を使いつつ、ベルトを細くすることで、スタイリッシュな仕上がりに。「女性に似合うように」という岡さんのこだわりが光ります。
ミニバッグの魅力を引き立てる、細くて華奢な本革ベルト。長さの調節も可能です。
シンプルなデザインを引き立てる金具は、開け閉めしやすいフラップ式。アンティーク感のある金具の風合いが、ブラウンの革によく合います。裏地もあえて貼らずに、革そのものの味わいを生かしました。
岡さんは、革の雰囲気に合わせた金具選びも本当に上手。そして、見た目にこだわりつつ、ちゃんと使い勝手の良さも考えてくださるところがさすがです!
今回は革の色をブラウンにしたことで、よりレトロな雰囲気に。名作物語の主人公が持っていたような、そんな懐かしさが漂います。
夏の〈&Stories /アンドストーリーズ〉のテーマが「リゾート」ということもあって、打ち合わせでも「緑の多い避暑地が似合いそう。鎌倉散策とか、安曇野もいいいよね」「文庫本を一冊入れて、電車でゆっくり読みながら旅したい」「麦わら帽子とこの帽子を持って、夏の冒険に出かけたい!」などなど、みんなで理想の夏旅を想像して盛り上がりました。
このバッグひとつで身軽に出かけたり、バスケットやボストンバッグと2個持ちで旅をしたり。どこへ行こうか、夏の予定を立てるのが楽しみになります。
鮮やかなブルーのワンピースのような、夏らしくビビッドな色の服と合わせるのも素敵です。革の高級感や丁寧な作りのおかげで、ポシェットでも子どもっぽくならず、大人な雰囲気で使えます。