誰かの想いから生まれた、物語のあるモノ

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。

今回から、「ストーリーのあるモノと暮らし」をテーマにした『Stories』の新カタログから、物語のあるアイテムをご紹介していきます。

『Stories』シリーズは、誰かの「こんなの欲しい」をカタチにしています。ひとつひとつに物語を秘めた、特別なものばかり。その物語は、手にした人のもとで、また新しい物語をつむいでいきます。この春は、毎日をちょっと素敵にする「春まじない」をテーマにセレクト。春から始まる毎日をイメージしながら、あなただけの物語を見つけてください。

第一回は、足に翼が生える、ウィングチップシューズをご紹介します!

3年越しの企画がようやく実現

新しいことを始めるときに、新しい靴を下ろすと気持ちのスイッチが入りますよね。春からの新しい毎日を、軽やかに羽ばたけるように。そんな想いを込めて作ったのが、ウィングチップデザインのシューズです。

一緒に企画してくれたのは、昔から靴の街として知られる神戸・長田の靴プランナー森下愛さん。「本革なのに、スニーカーのような履き心地」でおなじみ、「長田の本革靴」シリーズをたくさん手掛けてきた、靴づくりのパートナーです。

実は森下さん、ご自身がウィングチップデザインの靴が大好き。この企画もずっと試作を繰り返し、万全の体制で発売時期を待ちました。そしてじっくりあたためること3年、この春ようやくカタチになりました。靴を知り尽くし、自らもウィングップデザインを愛する森下さんだからこそできた、春からのスタートにふさわしい素敵な靴になっています。

ブーツやローファーなどさまざまなバリエーションがある「長田の本革靴」シリーズは、どれも履き心地ばつぐんの名品揃い!

こだわりは、つま先だけの装飾

ウィングチップとは、つま先のW字型の切り替しが翼のように見えることが名前の由来(別名ブローグシューズとも言います)。その名のとおり、羽が生えたようなデザインが特長です。おかめの額の生え際にも似ていることから、日本では「おかめ飾り」と呼ばれることもあるとか。

ちなみにウィングチップ(ブローグ系シューズ)の発祥は16~17世紀にスコットランド、アイルランドで履かれていた労働靴から。野外で雨などの水に濡れてもいいようにつま先部分の革を2重にし、通気性の確保のために多数の穴が施されていました。これが基本デザインとなり、19世紀にイギリスにわたって英国貴族がハンティングなどに使用する「カントリーブーツ」として、デザイン面も洗練されていったそうです。

今回発売するウィングチップは、つま先だけにあしらったハーフウィングタイプ。メダリオン(穴飾り)を集中させて、すっきりと仕上げました。装飾をつま先だけにとどめたのが、森下さんのこだわり。サイドまで穴飾りをあしらったフルブローグに比べて重苦しくなく、軽やかに見えるのがポイントです。なんといっても足に翼をつけるシューズですから、軽快さが大切。メンズライクな香りは残しつつも、女性に似合うスマートなデザインになりました。

本当に革靴?まるでスニーカー

見た目がおしゃれなのはもちろん、熟練の職人たちの手による「長田の本革靴」だから、履きやすさもお墨付き。一見細身の印象ながら、甲高・幅広の足もきゅうくつ感なくフィットします。(ノーズを少し長めにすることで、甲高・幅広が目立たないんです)

表には、履き込むほどに味が出る日本製のなめし革を使用。キリリとかっこいい、端正な表情を演出してくれます。内側に使っているのは、やわらかくフィットする豚革。革靴とは思えない、スニーカーのような履き心地をぜひ実感してください。かっちりとしたピース付きソールはクッション性に優れ、ほどよいヒール高でパンツもスカートもバランスよく着こなせます。

WEB限定のライトブラウンのマロンカラーは、落ち着いた上品な色み。ウィングチップらしい、こなれた雰囲気を演出してくれます

モードな香りただようノアールは、合わせるものを選ばない万能な一足。足どり軽く、さっそうと歩くのが似合います。

フランス語で白を意味するネージュは、華やかな存在感が魅力。合わせるだけで、コーデが一気に春めきます。

この春、革靴デビューしませんか?

日本製の理想の靴づくりに、長田の靴工場と一緒に取り組んではや数年。今回のウィングチップデザインは、これまでたくさんの名品を生み出してきた「長田の本革靴」シリーズの中でも、特にチカラの入った逸品です。

新しい一歩を踏み出す人の応援になるように。新しい季節を楽しんでもらえるように。そんな想いで企画した靴を履いて、軽やかい羽ばたいてもらえたら嬉しいです。スキップもジャンプもお手の物、革靴とは思えない履き心地は、革靴が苦手な方にもおすすめ。長く敬遠していた方も、スニーカーメインの方も、ぜひこの春、チャレンジしてみてください。

次回は、鞄作家や山猫がプライベートで愛用する名品鞄をご紹介します!お楽しみ。

長田靴職人が叶えた 本革ハーフウィングチップ〈ネージュ〉

1足 ¥18,480(税込み)

長田靴職人が叶えた 本革ハーフウィングチップ〈ノアール〉

1足 ¥18,480(税込み)

長田靴職人が叶えた 本革ハーフウィングチップ〈マロン〉

1足 ¥18,480(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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