こころの深呼吸
「こうあるべき」を、脱ぎ捨てよう
2026.06.03
こんにちは、編集部のぼんぬです。
突然ですが、下着ってどれくらいのペースで買い替えてますか?
「まだ使えるし」「誰も見ないし」と、つい後回し。気づけば、引き出しの奥に“いつからいるんだっけ?”な子たちが。 その「まだいける」判定、ほんとに合ってるんでしょうか?
ということで、今回は、元flufeelのインナープランナーで整理収納アドバイザーの福田杏子さんに下着の見直し方について聞いてきました。

福田 杏子 さん
フェリシモのインナープランナーとして商品企画に約9年間携わる。片づけられない自分を変えるために取得した整理収納アドバイザー1級の資格を生かし、モノ・空間・キモチの整理をサポートする活動をおこなっている。
編集部ぼんぬ:
まず聞きたいんですが……下着って、なんであんなに捨てにくいんでしょう?
「高かったし」「まだ使えるし」「痩せたらまた着けるかも」……いや、いつの話?っていう(笑)
福田さん:
そういう方、すごく多いと思います(笑)
洋服みたいに毎年流行が変わるわけでもないですし、外から見えるものでもないので、古くても「まだいけるかな?」って思いやすいんですよね。
「痩せたらまた着けるかも」って、今の自分より、昔の自分を基準にしているのかもしれません。
からだは変わっていくものだと頭ではわかっていても、それを受け入れるのって意外と難しいんです。だから、なかなか手放せないんですよね。
編集部ぼんぬ:
うっ……心当たりしかありません(笑)
編集部ぼんぬ:
でも、そうなると「じゃあ実際どうすれば?」って気になります。 下着を整理するなら、何から始めればいいんでしょう?
福田さん:
いきなり「捨てよう!」って思うと、ハードル高いですよね。
だから、ここは逆転の発想で、先に新しい下着を迎えることから始めてみてほしいです。
そのときに考えたいのが、「どんな自分でいたいかな?」ということ。
らくに過ごしたい。
気分が上がるものがいい。
スタイルよく見せたい。
そんなふうに、“今の自分にとってのいい感じ”に合うものを選んでみるんです。
新しい下着があると、「あ、今の私にはこっちのほうがしっくりくる」ってわかるんですよね。
そうすると、古いものも自然と手放しやすくなるんです。
もちろん、手放すって簡単じゃありません。
でも、「よくも悪くも、今の自分が最新バージョンなんだな」って受け入れてあげることも大切だと思うんです。
年に一度、お誕生月や年末年始、衣替えの時期など、「インナーを見直すタイミング」を決めておくのもおすすめですよ。
編集部ぼんぬ:
“捨てるぞ!”って気合い入れなくていいんですね(笑)

■ワイヤーブラ
平らな場所に置いてみて
ワイヤーがゆがんでいる/カップが変形している/アンダー生地がゆるんでいる
■ノンワイヤーブラ
生地が伸びてきた/カップが型くずれしている/アンダーがフィットしていない
■ショーツ
身ごろが変色している/フィット感が落ちた/ゴムがゆるい/クロッチ部分がくすんでいる
・アンダーが痛い、かゆい
・素材や縫い目が気になってきた
・はみ肉や食い込みが気になる
「顔が好き!」と思えるかも大事。
ブラを収納したとき、引き出しを開けて見える正面のデザインが気分を上げてくれるか。
毎日使うものだからこそ、“見てうれしい”で選ぶのもアリです。

編集部ぼんぬ:
下着って、不思議と気分に影響しますよね。
あれってなんでなんでしょう?
福田さん:
おもしろいですよね。
私は、インナーって“自分の本音や願い”が素直に出るアイテムだと思っています。
たとえば、シンプルな服が好きでも、インナーだけは華やかなレースを選ぶ方もいますよね。
逆に、服をカッコよく着こなしたい方は、ひびきにくいモールドカップを選んだり。
誰に見せるわけでもないからこそ、「どうありたいか」がダイレクトに表れるんじゃないでしょうか。
編集部ぼんぬ:
下着って、思っていた以上に“自分”が出るんですね。そうなると、整理する意味もちょっと変わってきそうです。
福田さん:
そうですね。片づけって、“今と未来の自分へのギフト”だと思うんです。
片づけてすっきりすると、気持ちが軽くなりますよね。あの心地よさこそが、自分を大切にしているってことなんだと思います。
同時に、役目を終えた下着も、過去の自分が「これが好き」と思って選んで、自分を幸せにしてくれたアイテムだったはずです。でも、時間がたつと、今の自分にはしっくりこなくなったり、持っていることが負担や罪悪感になってしまうこともありますよね。少しでもそう感じたら、「もういらない」と切り捨てるのではなく、「ありがとう」と送り出してあげたいですね。
編集部ぼんぬ:
たしかに……!
“もういらない”じゃなくて、“ここまでありがとう”って思うと、
罪悪感より感謝で手放せそうです。
福田さん、今日はありがとうございました!
編集部ぼんぬの小声
下着の整理って、“捨てること”が目的だと思っていました。
でも実際は、“今と未来の自分をどう大切にするか”の話だったんですね。「なんとなくずっと同じものを使ってるな」という人も、年に一度くらい、“今の私はどんなふうに過ごしたい?”と引き出しを開けてみるのもいいのかもしれません。
見えないところを整えるって、案外、自分をごきげんにする近道なのかも。

福田 杏子 さん
フェリシモのインナープランナーとして商品企画に約9年間携わる。片づけられない自分を変えるために取得した整理収納アドバイザー1級の資格を生かし、モノ・空間・キモチの整理をサポートする活動をおこなっている。
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