こころの深呼吸
「こうあるべき」を、脱ぎ捨てよう
2026.04.06

友人との写真を見返した時、「なんかパッとしないな」とため息をついてしまうこと、ありませんか?
私は、楽しかった思い出よりも、写真をまじまじと見つめて「これって髪型を変えるべきなの?それともヘアケアのほう?メイクかな?……いや、清潔感を徹底するべき?」なんて、自分へのダメ出しに意識が向いてしまうことがすごく多かった。
鏡を見るたび、「もっと垢抜けたいな」とも思ってしまう。うまく言えないけど、ぱっと見の“キラキラ感”がない気がして、雑誌やSNSで「垢抜けるには?」を何時間も調べた。
内側から満ち足りたような、あの輝きってどうやったら手に入るんだろう?
ちょっと前に、「自分のロールモデルを見つけて、その人を徹底的に真似しよう」なんて情報を見たことがある。でも、わたしと「ロールモデル」は別の人間で、骨格も何もかも違う。そんな中で「徹底的に真似をする」って、なんだか納得できない。
でも、今の自分は変えたい。
明確な未来像がないまま、とにかく全身の粗探しをして「隙なくちゃんとしなきゃ」と思っていた。
その過程で、色々ためしてもみた。高価な美容ドリンクを買ってみたり、食事を徹底的にコントロールもしてみたり。でも、全然続かない。がんばろうと思えば思うほど息切れして、あっという間に挫折してしまう。
ああ、また続かなかったな。……そうやって、見た目だけじゃなく、メンタルにまでダメ出しをするようになってしまった。
そんなことを繰り返す中で思った。息切れするものじゃなくて、続けられるものに目を向けてみよう、と。
だって、全身を常に100点満点にすることは、きっと難しい。苦しくて、息が詰まってしまうから。
わたしがまずはじめたのは、「“ちょっとだけ”って、良いよね」と思うこと。料理の仕上げに香り付けをする、ごま油。サラダにアクセントを加えるナッツ。料理みたいに、最後に“ちょっとだけ”の工夫を入れてみよう、と。
ためしに、指先と毛先のケアを意識してみる。……すると、からだの「先端」のわずか1cmを整えるだけで、不思議と「今日のわたし、いい感じかも!」と思えるようになった。
これは、なんでなんだろう。
どうやら人は、まず内側の大事なところにエネルギーを届けるから、余裕がないと「先端」までめぐらないらしい。後回しになりがちな「先端」だからこそ、手をかければ「いい感じ」がにじみ出るのかもしれない。

わたしは日中、ハンドクリームをこまめに塗るようにしている。パソコンやスマホを使うたび、ほどよくツヤめく手元がチラッと視界に入る。それだけで、気分が上がる。
その感覚が心地よくて、いろんな香りのハンドクリームを集めるようになった。気分で香りを選ぶのは、ちょっとしたご褒美。この楽しさがあるから続くんだ!
そんな日々を送っているうちに、“ちょっとだけ”の工夫が楽しくて、「垢抜け」にとらわれない自分になってきた気がする。
あれ?もしかして、「内側から満ち足りたような輝き」って、こういうことだったのかな?
……よし。
前向きになったついでに、「先端1cm」へのおまじないをさらに考えてみよう。
①毛先を整える
全体をしっかりケアしようとすると大変だけど、毛先1cmだけならできる。
ヘアオイルをさっとなじませるだけで、なんとなく、鏡に映る自分の印象が変わっていく。
②まつ毛をくるんと
朝、ビューラーで軽く上げる。まつ毛が上を向いているだけで、目元の印象が華やかになる。
わたしは、思いきってホットビューラーを買ってみようかな。鏡に映る自分を、少しだけ好きになれる気がする。朝の準備の時間さえ、もっと楽しくなったりして!
③指先をお手入れ
寝る前にネイルオイルを塗り込む。時間があれば、軽く磨いてみたり甘皮をケアしたり。そうすれば、指先がふと目についたときに「いい感じ!」って思える。ちなみにネイルカラーまでやらないのがポイント。余裕があるなら透明カラーがおすすめ。
もちろん、毎日これを完璧にできるわけじゃない。でも、“ちょっとだけ”のエッセンスがあるだけで、「なんかダメだな」じゃなくて、「今日のわたしは、ここが好きかも」と前向きになれる。
わたしたちはもう、鏡の中の自分へのダメ出しは、今日で卒業して大丈夫。
背伸びせず、無理せず。
先端「1cm」のおまじないで、自分をちょっとだけ大切にしてみませんか?
あ、いいかも
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